ウミガメのトリビア

1.人工孵化 愛知県御前崎では、砂浜に激しい侵食が見られます。また、侵食を防ぐ目的で設けられた離岸堤は、周辺から砂を寄せてしまい、周辺の砂浜の侵食を招いています。これでは折角ウミガメが産卵しても無事孵化できるか危ぶまれますので、産卵された卵を全て集めて孵化器で孵化させた後、海に返しています。 ウミガメの卵は孵化時の温度によって雌雄が決まります。大体29℃を境にそれ以上だとメス、 それ以下だとオスになります。ですから人工で孵化する時には温度管理に気を付けないと雌雄のバランスが崩れてしまいます。昔この知識がないままにウミガメの人工孵化を行って雌雄のバランスが崩れ、保護しようとしたウミガメに壊滅的な打撃を与えてしまった国が東南アジアにあります。御前崎ではそのようなことがないように充分慎重な温度管理がされていることと思います。 また、浜辺に埋められる卵の位置、深さ、海からの距離、天候、海岸に生えて...

世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL112

今回は、ヒートアップを続ける中東情勢を検討してみたい。 私は、現在の国際情勢の中心にはイスラエルの存在があり、イスラエルの出方を見れば、国際情勢の大半は分析できると考えている。なぜなら、イスラエルは超大国アメリカを裏から操り、イスラエルのコントロールは、アメリカにもなく、その意味で、イスラエルは国際情勢の中心だ。アメリカがイスラエルに対して行なっている、直接的な軍事援助と武器売却の総額は 下記の通りだ。 2001年から2005年の軍事援助金の総額は、毎年平均して25億~30億ドル(約3000億~3500億円)で大きな変動なく推移。この金額は、イスラエルの軍事予算の2割以上にあたり、それだけアメリカがイスラエルの軍事力を支えている、ということになる。 こうした軍事援助は、アメリカがこの30年以上にわたって継続して来たことであり、それについては、どちらかと言えば、周知のことであっただろう。 ...

ロタ島の生活:Chilidren will be back to where?

8月は長かった夏休みが終わり、北マリアナ連邦の子供たちが学校に戻る季節となります。ここロタ島でも街を歩けばどの店も「Back to School Sale」と題して小規模なバーゲンをしていることがわかります。日本で見慣れないのでなんだか新鮮な気持ちでバーゲンを見学していますが(特に珍しいものが売っているわけでもありませんが)、なんと8月に北マリアナ連邦の子供たちが学校に戻れなくなる可能性があるというまるでネバーエンディングストーリ顔負けの嘘のような本当の話があるのをご存知でしょうか。 As finance managers project that gorvernment coffers will be completely emptied soon, officials have also sounded the alarm over the grim possibility of t...

ロタ島の生活:カリフォルニアのブドウ

ロタ島を訪れる日本人はこの島を綺麗な海や自然を別にしたら何もなくてつまらない所だと言います。しかしよく観察するとスーパーマーケット、カラオケショップ、レストラン、ディスコバーなど一通りのものはソンソン村の中心部に揃っていることが良く分かります。必要以上のものがないだけということでしょう。ipodもプレイステーションもこの島で手にいれることはできませんし映画館も当然のごとくありません。 日本やシンガポールという先進国にいる頃にあることが当たり前だと思っていたものが突然目の前から消えてしまったので、この島に赴任した2ヶ月前には少し苛立ちのようなものも感じましたがこの島で過ごす時間を一日一日重ねていくとそれを素直に受け入れられるようになりました。そしてこの島が世界の他の国に比べても恵まれている点にも目がつくようになります。 北マリアナ連邦は典型的な海洋性亜熱帯気候に属しその季節はおよそ5月から1...

ロタ島の生活:ヒロシマ、ナガサキ、テニアン

サイパンから南方へ5km程度しか離れていない、北マリアナ連邦に属するテニアン島をご存知でしょうか。私はロタ島に赴任するまでカジノの島というイメージしか持っておりませんでしたがこの島と日本の結びつきは62年前のある出来事によって切っても切り離せない関係となりました。 the 504th Composite Group was ready to fly from Tinian to Japan and deliver its multimillion-dollar payload. From the list of targets that had been preserved for the test, the primary target of Hiroshima was selected. The B-29, "Enola Gay," piloted by the squadron co...

トラの保護

このようなトラの惨状を見て、トラの保護に動き出した人たちもいます。 1.推移 ・1970年代 トラの保護が始まったのは比較的最近で1970年代からだと言われています。1975年にはワシントン条約(CITES)の付属書Iにトラが載り国際取引が禁止されましたし、1985年にはそれまで載っていなかったアムールトラが追加されました。 ・ 1990年代 ワシントン条約で規制されても、密猟や密輸が絶えることはなく、インド・ロシアでトラの状態は危機的になりました。1994年、第9回ワシントン条約締結国会議でトラ生息国とトラ製品消費国とで密猟防止と取引規制に関する法整備と取締り強化が決議されました。 ・ 2000年代 2002年第12回締結国会議ではトラのほかにアジアの大型ネコ科動物(ヒョウ、ユキヒョウ、ウンピョウ)についてもトラ同様の措置をとることが決議されました。 ――――――――――――――――――...

ロタ島の生活:果たして公務員は安定なのだろうか

北マリアナ連邦の財政事情が逼迫していることを主な理由として、同国で教鞭を取る学校の先生にも競争原理が持ち込まれようとしています。一度学校の教員採用試験を合格すれば後は定年まで安泰という日本の試験制度も大幅に修正する必要があります。 THE Public School System will reduce the salaries of about 300 teachers starting next month for non-compliance with the federal mandate for highly qualified personnel.Of 550 public school teachers, 300 have yet to pass the Praxis tests.The U.S. Department of Education has extended th...

ロタ島の生活:これは天災ではなく人災である

今日のお昼休みに新聞紙を購入するため、ロタ島の中心街であるソンソン村に出かけると頭を抱えながら友人と話し合うチャモロ人に出会いました。いつも陽気で悩みの無さそうなチャモロ人には珍しいことです。どうかしたのかという私の問いかけに彼らは次のように応えました。”今日は給料日(ペイデイ)なんだけど給料がでないんだ。”私は本日のSaipan Tribune紙を読んで事の深刻さに気づきました。 Most contractual workers within the Executive Branch will stop working today to avail of their unused leave.Esther Fleming, the governor's special assistant for administration, urged contractual workers yest...

ロタ島の生活:ミネルヴァの梟は時代の黄昏とともに旅立つ(続編4)

同地域の2大新聞紙であるMarianas VareityとSaipan Tribune紙は共に7月25日(火)の一面記事でJune arrivals down 10%, Japan arrivals down 26%として北マリアナ連邦への観光客の大幅な減少を報じています。...

トラの生態

1. ライオンと比べて長めの身体、短い首、吻(ふん=口先)がやや短い、がっちりした頭、やや長い尾。身体にはご存知の派手な縞模様。 2. トラは一般に単独生活で、発情期、育児期以外は一頭で生活します。このことは恐らくトラが高い狩猟能力を持っていることを物語るのでしょう。ライオンやオオカミのように群れで狩をすることは普通はありません。 地上性ですがしばしば木に登り、ネコ科動物には珍しく水に入るのが好きで、泳ぎも達者です。長距離を泳いで獲物を獲ることもあると言われています。しかし、長距離を走ることは苦手です。獲物を見つけると物陰に隠れて獲物に20メートル近くまで忍び寄って、機会を見て背後から飛び掛り一気に倒します。(ネコと同じですね)発達した前足と肩の筋肉、鋭い鉤爪を使って獲物をしっかりと押さえ込みます。森林ではトラの縞模様が絶好のカモフラージュになるのだそうです。 オスとメスは両方とも縄張りを...

環境コストは誰が払うのか?

経済発展のため、支那で消費される石油の量が膨大となっており、石油相場を動かしている。その石油に関連して、支那の石油化学関連事業所の約半数が重大な環境汚染を引き起こす危険があるとのニュースが共同通信から配信されました。 こういう話を聞くと、公害を最小限にするための技術はあるのに、なんでそれを導入しないのだろうかと考えてしまいます。つまり、環境コストは誰が払うものなんだろうか?ということです。工場の経営者や従業員、地方政府の当局者、工場近辺の住民、将来生まれる世代の人達……。大勢の利害関係者がいます。支那の場合、工場の経営者が本来やるべきことをしていないケースが多く見られます。その結果、環境は破壊され、その結果、汚染された土地と、病気になった大勢の人達が残されます。 短期的利益を追求した少数の人達が利益をむさぼり、長期的な利益を失われて、荒地が残ったというのでは、すぐに破局が来てしまいます。...

多重債務者230万人

全国信用情報センター連合会(全情連)の調べによると、5社以上の消費者金融から融資を受けている多重債務者は230万人にのぼり、平均借入残高が200万円以上であることがわかりました。国民の2%近くが多重債務者というわけです。とても深刻な数字だと思います。 200万円を年20%の金利で借りた場合、利息だけで月3・3万円以上(年40万円以上)となります。お金がないから高い金利を借りるわけですから、返済するのは困難です。借金は複利計算で増えていきます。返済できる限度を大きく超えるまでそれほど時間はかかりません。自己破産でもしない限り、借金返済のために犯罪を犯したり、命を落とすことにつながります。 彼らが借金を始めた理由は、収入が減ったのに、生活レベルを下げられず、生活費を工面するためとか、支出を抑えられずに不足分を借金して自転車操業した人が多いが、家族や自分の病気で出費がかさんだとか、友人に騙されて...

ロタ島の生活:神秘の生態

海外に赴任するようになってから今年で2回目の夏を迎えます。海外にいてたくさん良いこともありますが、この夏の季節に限っては日本にいる日本人が羨ましくて仕方がありません。なぜってそれは「土用の丑の日」にうなぎが食べられるからですよ!...

世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL111

今回も、前回に引き続いて、戦略地政学の観点から極東情勢を考えてみたい。 前号で指摘したように、北朝鮮のミサイル問題は中東諸国への輸出が目的であり、実現すると、世界のパワーバランスを崩す。その意味でイスラエルにとっても死活的問題であり、グローバルな課題だ。 <参考> http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20060721-63679.html 北朝鮮ミサイル発射にイラン立ち合い  北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表ヒル国務次官補は20日、上院外交委員会の公聴会で証言し、今月5日の北朝鮮のミサイル発射にイラン当局者が立ち会っていたとの情報を認めた。公聴会で次官補は、イラン当局者がミサイル発射に立ち会っていたとの報道について聞かれ「それが我々の理解だ」と言明した上で、北朝鮮とイランが核、ミサイル開発で結び付きを強めていることに強...

トラは何故減ったか?

1. 森林の伐採 ロシア、中国、インド、東南アジア、人の住むところではどこでも、開発と言う名の下に森林の伐採が進んでいる。トラは森林に住んでいるので、森林がなくなれば住むところがなくなる。更に、シカ・イノシシなどの餌動物が減るのでトラが餌を見つけることが難しくなる。スマトラ島では森を伐採してゴムやアブラヤシのプランテーションにされ、シベリアでは材木として輸出されている。インドでは燃料の薪を取るためにトラの保護区に村人が入ったり、トラの住む森に家畜を入れて草を食べさせたりしている。 森林が伐採された後には、植林されることもあるが、多くの場合は畑として農作物が作られたり、牧草を植えて放牧地にされたり、家を建てて人が住んだりすることが多い。これはトラとしてみれば、自分の縄張りに人間が勝手に侵入してきたことを意味する。当然自分の縄張りを守るために放牧されている家畜を食べたり、侵入してきた人間を襲っ...

ロタ島の生活:戦う社長のブログ

私は現在、北マリアナ連邦ロタ島に滞在しておりますが、こんな田舎の小さな島にも 「King of Sports」と呼ばれるトライアスロン大会が開催され、世界的なアスリートが 覇を競う季節が毎年11月にあります。...

ガソリンが1リットル140円に

デフレ時代が長く続いたので、未来永劫デフレが続くわけはありません。インフレの芽が各所で出てきていることと、インフレへの対応策を今のうちから考えておくことを強く勧めます。今ある100万円を将来のためにどう使うかを考えてみたらどうでしょうか?けっこう難しいですよ。 ガソリンの価格がGW以降どんどん値上げしています。8月から新日本石油の卸価格が1リットルあたり4・5円程度上がるため、ガソリンスタンドでの販売価格が1リットル140円台になりそうです。物流コストがアップするためモノの価格も一緒にアップしてもおかしくないのですが、値上げに踏み切れず、運送会社や販売会社が泣いているため、現時点では物価は上がっていないものの、近い将来、がくっと一気にインフレへ突入しそうです。 ガソリンの価格上昇はしばらく続くとすると、マイカーの運転を控えるため、少しは地球温暖化の歯止めにはなるメリットはありますが、観光業...

八王子城落城の教訓

豊臣秀吉が小田原攻めしたとき、唯一の殺戮戦が八王子城で繰り広げられました。そんなこともあって、東京でも屈指の怪奇スポットです。行くのはお勧めしません。だいぶ前に私が行ったときは、昼だというのにわき道の小川が真っ赤に染まっていました。本丸跡まで行きましたが、面白半分で行くような場所ではありません。 八王子城は北条氏でも戦上手の北条氏照(北条氏政の弟)が城主でした。小田原城で籠城の際、八王子城主は小田原に行き、老臣が城を守ることになりました。前田利家、上杉景勝の連合軍1万5千に対し、守備側は千人足らず。1590年6月23日の早朝から攻められ、奮戦むなしく1日で落城し、女子供を含む全員が一方的に殺されました。 籠城して勝ち目があるのは、包囲されている敵軍を上回る味方の援軍が期待される場合と、敵軍の補給が困難となった場合くらいです。城主を欠いて、攻撃側の兵力が守備側の10倍以上、援軍も期待できない...

ロタ島の生活:ミネルヴァの梟は時代の黄昏とともに旅たつ(続編3)

北マリアナ連邦の経済が極度に不況であることを受けて、水面下では様々な動きが起きているようです。7月19日(水)のMarianas Varietyで以下の記事が掲載されました。...

トラの絶滅が近づいている

20世紀初頭には世界で10万頭いたと言われているが、現在では4700~7200頭と言われている。この100年間で約95%減少したことになる。 現在の分布を100年前と現在とで比較してみると下記のようになっている。 トラの分布推移 (紫:100年前→黄:現在) トラ保護基金 この分布図を見れば分かるようにトラはアフリカにはいない。アジア地域のみである。ロシア極東からインド、そしてスマトラ島の熱帯林までのアジア14カ国に生息している。 トラの種類 シベリアトラ(アムールトラ)中国東北部 ロシア・アムール川流域 360~406頭■ アモイトラ 絶滅寸前 中国華南地方 20~30頭■ バリトラ 絶滅 バリ島(インドネシア) 0頭■ マレートラ(インドシナトラ) インドシナ半島、マレー半島 1227~1785頭■ ジャワトラ 絶滅 ジャワ島(インドネシア) 0頭■ スマトラトラ スマトラ島(インド...

ロタ島の生活:ミネルヴァの梟は時代の黄昏とともに旅たつ(続編2)

北マリアナ連邦は大雑把に言うと観光産業で成り立っている国です。よってこの国のマリアナ政府観光局とはこの国の経済の生命線を握る最高指令基地のような存在で、その観光局の局長と言えば、北マリアナ政府の自治領主と副自治領主を除く最高司令官ということになるのでしょう。これがアラブ首長国連邦になれば石油大臣ということになります。 THE Marianas Visitors Autho-rity’s new managing director says he will work diligently with the board to help ease the tourism industry’s deepening slump.Tenorio said he will start working again for MVA on Aug. 7.[New MVA chief vows to face ...

ネットゲームでの偽札事件

7月20日、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは、不正アクセス禁止法違反容疑で、東京都狛江市岩戸北、戸枝雅亮容疑者(26)を逮捕しました。このような事件はよく聞きます。あるプレーヤーが不正な方法で仮想通貨を作って、他のプレーヤーに売却したら、偽札事件と同じです。地道に稼ぐのを嫌い、てっとり早く稼ぐために法を犯す。現実世界のゆがんだ考えがゲームの世界にも広がったことを示す事件かもしれません。 ネットゲームの中で使う仮想通貨は、ゲームの外では単なる電子データにすぎません。他人に譲渡できなければ、RPGの経験値に似ています。ゲームの中で、プレーヤー同士でアイテムや仮想通貨のやりとりが可能になると、時間に余裕がある学生が時間のないサラリーマンに仮想通貨やアイテムを売却することも可能です。仮想通貨も現実の通貨に交換できるようになります。友人同士のアイテム交換と同様のため、お互いがOKなら何の問題もあ...

子ガメの放流会

少し前まで、よく「子ガメの放流会」が行われていました。子ガメが孵化して地上に這い上がってくるのは夜なのですが、これを大人が拾い集めておいて、翌日の昼間に子供たちを集めて海に放させるというものでした。子供を自然になじませるには良い企画だったのでしょうが、これがウミガメ研究者から批判を受けました。 その内容に触れる前に、自然な孵化を見てみましょう。いずれも筆者が撮影しました。 卵から孵って這い出してきた子ガメ 波打ち際に辿りついた子ガメ達 2枚目の写真では海はもう暗くなっています。つまり、子ガメは本来夜海に入るのです。それには色々理由があるのですが、孵化したばかりの子ガメは鳥や魚の絶好の餌なので、夜の方がこのような連中に見つけられることが少ないと言うのが一つ。 そして、子ガメは海に入ると一目散に沖を目指して泳ぎ去るのですが、これは少しでも陸地から遠ざかって捕食者に見つからないようにするためです...

ロタ島の生活:ミネルヴァの梟は時代の黄昏とともに旅立つ(続編1)

JAL(日本航空)がサイパンからの事実上の撤退宣告をした昨年の7月29日より数えて、まもなく一年が経過しようとしています。JALのサイパンからの撤退がその後、北マリアナ連邦にどのような影響を与えているのでしょうか。...

ウミガメの種類

世界中に今いるウミガメは全部で8種類、アオウミガメ、ヒラタウミガメ、クロウミガメ(アオウミガメの亜種とされる場合もある)、タイマイ、アカウミガメ、ヒメウミガメ、ケンプヒメウミガメ、オサガメ。これで8種類。クロウミガメを除くと7種類。 この中で、日本で産卵するのはアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ。このうちタイマイは鼈甲(べっこう)細工の原料になるので日本人にはなじみが深いが、最近絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約の附属書で、商業目的の取引は禁止されています。このため材料入手は難しくなっている筈。 産卵はしないが日本近海で見られるのはオサガメとヒメウミガメといわれていましたが、2002年6月28日にオサガメが奄美大島の嘉徳浜に上陸・産卵したことが確認されています。ただしこれは非常に珍しい。 アカウミガメ アオウミガメ タイマイ ヒメウミガメ オサガメ 出典:日本ウミガメ協議会 これら...

生命にとっての資源問題と環境問題

天然資源の枯渇と資源環境の破壊は、急速に拡大を続ける私たち生命の存続を脅かしている二つの大きな問題である。これらの二つの問題は、そして生命を維持する問題自体も、実際には、エントロピーの問題という一つの問題に収斂する。資源問題と環境問題の本質が、そして二つの問題を解く鍵が、いかにしてエントロピーを減らすかにあることを示したい。 1. 資源問題と環境問題の本質は何か 私たちは、資源問題とはエネルギーの問題だと考えている。しかし、熱力学第一法則が示すように、エネルギーは量的には常に一定で、それが消滅したり減ったりすることはない。ただし、エネルギーは使っているうちに、有用なエネルギーである資源から有用でないエネルギーであるゴミへと変化する。このごみをどう減らすか、どう処分するかが環境問題である。エントロピーは、資源からゴミへの変化を理解するための概念であり、資源問題を考えるにしても、環境問題を考え...

ロタ島の生活:ミネルヴァの梟は時代の黄昏とともに旅立つ

サイパンの中心地区、ガラパン地区を歩くと夜中でも閑散としていました。これが本当にサイパンの中心地区なのか?と初めてこの国を訪れた時の率直な印象です。街を歩くと英語は話せないが日本語は流暢な中国人女性のマッサージ師や売春婦がしきりに声をかけてくるのでなんだかとてもうんざりした気分になります。...

世のため人のため自分のため

人は何のために仕事をしているのか?昭和時代の平均的サラリーマンだと、「出世して、美人と結婚して、高級自動車を乗り回し、広い家で家族全員で幸せに暮らす」という夢があった。これはこれで大切だが、自分のためのレベルに留まっている。 マズローの欲求五段階説のピラミッドを見ると、1段目と2段目は自分のため(食欲、性欲、物欲、金銭欲)。3段目が人のため(他者との関り合い、集団への帰属)。4段目で世のため(尊敬されたり、価値ある存在と思われる)と続く。最上段は自分の潜在能力を引き出してどんどん成長するのをめざすから、これも世のために入れます。順番に並べると「自分のため、人のため、世のため」となる。今までこういう順番で仕事をしていた方は多いのではないでしょうか。 自分が儲かりたいから一生懸命タライの水を引き寄せようとしてもうまくいかない。ここ数年、多くの経営者が失敗していく様子を見ると、そんなことを感じま...

スマトラ島大震災が教えてくれるもの

2004年12月26日08時頃(日本時間10時頃)、インドネシアのスマトラ島北部でM9の強い地震が発生し、大津波による死者も含めると10万人以上の人が犠牲となりました。この津波は私たちに以下のことを教えてくれました。 (1) 自然の力はスケールが大きく、人間が制御できるものではないと再認識させた。 (2) タイのプーケットに来ていた観光客によって映像が沢山記録された。津波の研究が大きく進むことが期待される。 (3) 津波の被害がインド洋全体に広がり、オーストラリアやインドネシアからアフリカまで一体感を与えた。 (4) 災害の復旧する際、インドネシアのアチェ州やスリランカ東部沿岸など戦争をしている地域では、大幅に遅れた。スリランカに至っては地雷がどこに動いたのかわからなくなってしまった。人間の愚かさを象徴するいい例です。 (5) アフガンやイラクに物資を補給していた米国海軍が援助することに...

世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL110

今回も、前回に引き続いて、戦略地政学の観点から極東情勢を考えてみたい。 まず、20世紀までの地政学では、北朝鮮はランドパワーとシーパワーの間の緩衝地帯であり、双方にとっての防波堤として存在意義はあった。そのため、日本を含む周辺国は影に陽に北朝鮮への援助をしてきており、政権の維持も保障された。しかし、長距離ミサイルの保有が状況を根本的に変化させた。ミサイルの流出が中東情勢を大きく変える可能性がでてきたのだ。イスラエルはこの点に敏感に反応した。ここから、イスラエルは米国を動かし、北朝鮮を崩壊させる手を打ったと推測できる。その反面、中ロにとって、北朝鮮は防波堤であり、崩壊に導く国連安保理での制裁決議に強く反対している。つまり、北朝鮮を挟んだ、中ロVS日米(イスラエル)の綱引きが本格化した。 <参考> http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/ne...

ロタ島の生活:停電

石油価格の高騰が止まりません。先週末に1バレル76㌦を突破して1バレル100㌦が現実的な視野の中に入ってきました。5年前に石油価格が1バレル20㌦前後で売買されていたのを考えるとSF映画を見るような隔世の感があります。...

ロタ島の生活:結婚するかもしれない症候群(後編)

その見事な功績を見て、偉い村長はとてもその決意に満ちたMochong村の若き男に感動し感銘を受けました。そして彼はすぐに新しく作られた山の麓で豪華な結婚式の準備をするように伝えました。その日からTaipingot山はウェディングケーキ山として知られるようになりました。...

ロタ島の生活:結婚するかもしれない症候群

ウェディングケーキ山、ここロタ島での記念撮影をするのに最適な場所の一つです。それにしても何故このような形をしているのか。この島に訪れた人は誰もが疑問に思うでしょう。その謎を解くのは容易ではありません。なぜならロタ空港でわざわざ15USDで払って、Micronesian Productions,CNMIより発行されている「Rota」という本を買わなければ載っていないからですよ! 英語を通読する億劫さと15USDを支払う勇気のあるものだけがこの山の真実に迫ることができます。...

ロタ島の生活:人生いろいろ、お酒もいろいろ

世界屈指の透明度を誇る海、そして行き違えば手を振って挨拶することが慣習であるフレンドリーな島民たち。犯罪もほとんど起こらず、SafetyでCleanでBeautifulなイメージのロタ島ですが、私の耳を疑うような驚異の情報を入手しました。この平和なロタ島にもストリップバーがあるのですよ!...

ロタ島の生活:女神が舞い降りる島

ロタ島は野口五郎さんと三井ゆりさんが挙式を行われたことで大変有名です。現在でも月に数組はロタ島を訪れ、挙式を行う日本人のカップルがおられるようです。...

シーレーンの急所

中東戦争が拡大 -シーレーンの急所- 石油や物資食料の流れが書かれた図を見ると、船が特定のルートで移動していることがわかります。海のハイウェーと言って良いでしょう。石油は中東からマラッカ海峡と台湾沖を経由して日本に運ばれます。石油の動きを見ると、ホムルズ海峡が機雷で封鎖されたり、マラッカ海峡を海賊達が暗躍したり、台湾沖で某国の潜水艦がタンカーを沈没させるといったことがあれば、石油の流れは事実上止まってしまいます。シーレーンが断たれると日本経済はガタガタになります。(2年近くの備蓄はあるそうなので、多少は大丈夫でしょうが)もちろん治安が悪化し、暴動なども起こるでしょう。 石油以外の資源や食料、工業製品など物流の動きをみると、ここを自由に通行できないと世界の物流が滞ってしまうポイントがいくつかあります。ここを支配した人が世界を支配すると言っても過言ではありません。大英帝国の植民地だったところが...

二正面作戦を避けよ

中東戦争が拡大 -二正面作戦を避けよ- 「二兎追うものは一兎も得ず」という言葉は誰もが知っています。ウサギを捕まえたければあっちもこっちも手を出してはいけません。自分の能力に見合った範囲を決め、得意分野に絞って商売をすれば、利益を上げられる可能性が高くなります。逆に、あれもこれも大事だから両方ともやってしまえと二正面作戦をとった場合、かなり苦労します。ヒト・モノ・カネの制約があるため、やれることは限られてしまうからです。 A国とB国が戦っているとき、B国は隣国のC国と不戦条約を結べるか、逆にA国とC国の挟み撃ちにあうかで、作戦の立て方は大きく変わります。アメリカの場合、経済大国軍事大国なので2か所で戦争が起きても大丈夫なように軍隊を組織していますが、そんなことができる国はアメリカ位です。多くの国は隣国と争うのが精一杯です。戦争のため経済が疲弊してしまい、戦争を継続することができないからです...

何処で卵を産めばいいの?

日本の砂浜が消えていく ウミガメは砂浜で産卵します。そのためにはウミガメが砂浜に上陸できなければいけません。まず、上陸できない砂浜が増えています。 1.先ずは消波ブロックです。 沖合いにこのようなものを設置されると、カメはそこの砂浜には上がれなくなります。 には近づけなくなる" /> 出典:テトラのかたち 砂浜に置かれても困ります。運良くブロックとブロックの間に隙間が空いていれば、なんとかその隙間をすり抜けて卵を生むこともできますが、そのようなことは滅多にないでしょう。ウミガメは卵が波に流されないように、水際から離れた、波の来ない小高いところに卵を産むからです。 出典:特集 受難 アカウミガメ:中京テレビニュースプラス1 Webドキュメント 2.防波堤、防潮堤 いい写真が見つかりません。ああいう醜いものを撮ろうと言う人は少ないのでしょう。沖合いに建設する場合と、砂浜の後ろに建設する場合があ...

ロタ島の生活:友へ(後編)

イラクに派遣される友人から連絡があり、3日後にイラク入りすることになったようです。現地での滞在期間は5ヶ月、本年の11月まで現地に赴任するようです。 今イラクにあるのは無秩序です。このような異常な状態の中に訓練期間2週間の人間が派遣されてまともに任務を遂行できるでしょうか?答えはどう考えても「NO」だと考えざるを得ません。...

沙漠を緑化するにはどうすればよいのか

現在、地表面の約4分の1が沙漠となっており、さらに毎年約600万ヘクタールの割合で沙漠化が進行している。このまま沙漠化の進行を放置すれば、私たちの食料基盤と居住基盤はどんどん減っていくことになる。沙漠化を食い止めて、地球を緑化するにはどうすればよいのか。この問いに答えるには、そもそも人間はエコシステムにおいてどのような役割を果たしていたのか というところから考え直さなければならない。 1. 人間は水産物を食べて進化した アクア説によれば、人類の祖先は、水中の環境に適応し、魚や貝などの水産物をとって生活することで、チンパンジーと分岐する独自の種となった。 私は、エレイン・モーガンのように、人類の祖先が海中で暮らしていたとは考えず、アフリカ大陸の淡水湖の水辺で暮らしていたと考えている [永井 俊哉:縦横無尽の知的冒険, p.32-35]。 アクア説は、かつては異端の説だったが、現在では...

ロタ島の生活:美への挑戦

チャモロの男性も女性もミニ小錦、ミニ曙のように肥えている人が多い。これは単に食生活が高カロリーなのといつでもどこでもBBQをすることで食事を楽しもうとする民族観に由来するものと思っていましたが女性に関しては単にそうではないらしいのです。 肥って、胸もお尻も大きくなければモテないのですよ! ...

世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL109

今回は、ミサイル発射で毎度変わらぬネタを提供してくれる北朝鮮の今後について、検討してみたい。 まず、極東情勢とは、戦略地政学の観点からの検討が最もよく当てはまる地域だ。これは、極東は「三国志」の世界、すなわち ランドパワーVSランドパワーVSシーパワーの3国のパワーバランス、つまり諸葛孔明の「天下三分の計」で全てが決まるという地域であり、この3国とはいうまでもなく中、露、日米だ。 <参考> http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E4%B8%8B%E4%B8%89%E5%88%86%E3%81%AE%E8%A8%88 天下三分の計(てんかさんぶんのけい)とは中国三国時代の諸葛亮が劉備に説いた戦略。 この頃華北では曹操は官渡の戦いで袁紹を破り、長江から北、黄河より南の中原地方を支配下に治めていた。流浪の劉備は荊州の劉表のもとに逃げ込んでいた。このころ曹操...

ロタ島の生活:友へ(前編)

早くも2年が経ちますが、マイケルムーア監督の華氏911を見た時、アメリカの異常な階級社会と格差社会について知ることができました。...

世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL110

世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL110  江田島孔明  今回も前回に引き続いて、戦略地政学の観点から極東情勢を考えてみたい。  まず、20世紀までの地政学では、北朝鮮はランドパワーとシーパワーの間の緩衝地帯であり、双方にとっての防波堤として存在意義はあった。そのため、日本を含む周辺国は影に陽に北朝鮮への援助をしてきており、政権の維持も保障された。  しかし、長距離ミサイルの保有が状況を根本的に変化させた。ミサイルの流出が中東情勢を大きく変える可能性がでてきたのだ。イスラエルはこの点に敏感に反応した。ここから、イスラエルは米国を動かし、北朝鮮を崩壊させる手を打ったと推測できる。その反面、中ロにとって、北朝鮮は防波堤であり、崩壊に導く国連安保理での制裁決議に強く反対している。つまり、北朝鮮を挟んだ、中ロVS日米(イスラエル)の綱引きが本格化した。  <参考> http://...

ロタ島の生活:台風

昔、何かのドラマの中で俳優の織田祐二が少年時代を回想するシーンで 「台風って聞くとわくわくするんだ。学校は休みになるし台風が過ぎ去った 次の日なんて道路には打ち上げられた魚がうじゃうじゃいるんだぜ」 という場面がありました。...

前線と後方を結ぶ補給線

日本でやっている無駄な公共事業は箱物や道路を作ることが多いのですが、某国は地球のどこかで戦争を起こして破壊し再建する戦争ビジネスを行っています。今回、戦争の善悪は今回無視して、大規模な消費活動としてとらえます。 ある国が隣国深く攻めていき、前線が国境からだいぶ遠くなると、前線と後方を結ぶ補給線がどんどん延びていきます。食料や武器は日々の戦闘で消費され、新たな戦力の投入もしないといけないので、前線にどんどん物資を送らないといけません。補給線が太ければ太いほど多くの物資を前線に送ることができるため、大軍を派遣することが可能となります。補給線を断てば長期間の戦闘を続けられないため、退却するしかありません。 何が言いたいのかというと、自国の能力を過信して、補給路を軽視すると勝てる戦いも負けてしまうということです。補給線に過大な負荷をかけたり安全を脅かされると不利な状況に変化してしまいます。軍隊の行...

経済は何のためにあるのか

学校で経済の勉強をしたり、本屋にいけば経済の専門書が数多く売られています。経済とは何のためにあるのでしょう。単に金儲けのための学問でしょうか。私はこう考えます。 経済とは世の中に生きる人全員が生きるためのものである。 一部の人だけがいい思いをして大部分の人が飢えて苦しむとか、弱肉強食とか弱者切捨てを平気でやる某国のやり方とは全く異なります。欧米諸国を見ると、常に自分と敵が争った結果、勝利することに重きを置いているように見えます。先祖がきびしい自然の中で狩猟生活をしていたためでしょう。食料不足で困った場合、食料を持っている人から奪うことをする人が生き延びてきました。 一方、南太平洋の楽園では、自然の恵みに感謝しながら、自然と共存しています。仲間たちで畑を耕し、作物を作ってきました。台風などの自然災害に苦しむことはあっても明日は明日の風が吹くという感じで、争いとは縁がないようです。食料が不足し...

太平洋を横断するアカウミガメ

アカウミガメは日本の海岸で孵化すると、沖に向かって泳ぎだします。そして、メスのカメは海流に乗ってゆっくりとアメリカに向かいます。そして数年アメリカのカリフォルニア沖で餌を食べて成長し、一人前になると日本に戻ってきます。 カメの背中に無線機をつけて、カメが息を継ぎに海面に上がってきた時に衛星に向けて位置情報を発信し、それを受信することによってカメが泳いできた経路を知ることができます。少し古いデータですが下記にその例が出ています。 アカウミガメの経路 少し古い図ですが下のような図も描かれています。 出典:ウミガメの旅、香原知志著、ポプラ社刊 無線機はこんな感じでカメの背中に接着剤で付けます。接着剤は次第に海水に溶けて無線機はやがて脱落します。 出典:Loggerhead Turtle With Satellite Tag その間、雄のカメは何をしているのでしょう。日本近海の太平洋でぶらぶらと遊...

ロタ島の生活:神々の晩餐

近所に住む少年が「お前はSpiritsを見たことがあるか?この島にはよく現れるんだぞ」と話しかけてきました。...

ロタ島の生活:北マリアナ連邦経済事情2

Marianas Varietyというこの地区最大の新聞紙のトップページに以下の記事が掲載され話題になりました。...

ロタ島の生活:バードサンクチュアリ

ロタ島は希少な動植物の宝庫です。大陸と地続きになったことが過去に一度もないために動植物が独自の発展を遂げたのだそうです。...

日本のベンチャーの現状の概観、課題及び、今後、目指すべき方向とそのために必要な方法(3)

(8)公的支援の方向性 以下に、公的な立場からベンチャービジネス振興のため、付け加える点を中心に記すこととする。  事業チャンスの拡大は、市場原理を背景とした構造変化を後押しする形で捉えることが必要である。公的な立場からは3つの点を踏まえた活動が必要となろう。1つは、規制緩和による自由な市場の創出である。規制緩和に関しては、近年の通信分野での規制の緩和が、新規の企業に対して大きな事業チャンスを生み出したことは記憶に新しいところである。2つ目は、公共サービスの民間移転により民間企業としての事業チャンスを拡大することである。これまで公共が担ってきた機能のうち、民間企業が担うことによりサービスの効率化、質の向上が図れるものを民間企業に移転しようとするものである