人間は肉無しで生きられるのか?ベジ肉もどき生活

ベジタリアンとなる動機は健康増進のため、肉食への不安(食肉の汚染や病気)から、動物愛護の精神から、宗教的理由まで様々である。今回は「なぜベジタリアン?」という理由・根拠・動機の一部を載せる。肉食をしないと不健康になってしまうとか怪しい宗教だとか非難する人も多い。特に市民権を得てない日本だといくら世界で当たり前になりつつあるベジタリアンも単なる少数派以上に偏見や差別の対象になるだろう。給食の問題とか子供がもったいないことせず食べることとか協調性を学ぶことを私は一切否定しない。なぜなら生きることは食べることであるし菜食=偏食と思うべきではないと思うからだ。ただし何故肉食を避けるべきだと考えるのか、ベジタリアニズムが本当にいけないことなのか?何故ベジタリアニズムをベジタリアンは薦めるのか?ベジタリアニズムの世界を覗いてみようとするノンベジ(非菜食主義者)も知りたいところだろう。 航空会社によって...

世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略号外

-「海洋国家連合にとってのインド洋戦略」- 今回は、年末特別企画として、来るべき海洋国家連合にとってのインド洋戦略を私の過去のメルマガからインド洋に関連する部分を抜粋し、編集することで、検討してみたい。 まず、私の戦略構築の手法は、常に、その地域の歴史的背景を検討するところから始まる。 まず、世界史を概観して、地理上の発見により、南北アメリカが世界史に登場してくる以前は、ユーラシア東西交易の主要なルートは陸のシルクロードと海のシルクロードだった。 陸のシルクロード とは、数千年の歴史を持つ、アジアとヨーロッパを結ぶ東西交通路である。大別して、北から、北緯50度付近の草原 (ステップ) 地帯を東西に横断するステップ路があり、遊牧民に利用されてきた。 次に、北緯40度付近に点在する中央アジアのオアシスを結ぶオアシス路がある。 海のシルクロードとは、紅海またはペルシャ湾から東南アジアを経て華南に...

格差社会

最近、日本で格差が広がっていると言われている。そのことを非難しているニュアンスが籠められていることが多い。 これはおかしいと私は思う。 格差を非難する人は多分、人間は平等であるべきだと思っているのだろう。もちろん弱者保護は必要だ。しかし、それはセ イフティネットとして、不幸な人たちを救うためのものであって、有能な人の待遇を下げ、無能な人の待遇を上げる悪平等であってはならない。そのことは旧社会主義諸国が実証済みだ。 そもそもつい最近までよく言われた「1億総中流」というのがおかしかった。能力があろうがなかろうが、努力をしようが怠けようが、関係なく中流の生活ができる、という社会は非常に無理をした、非効率な社会だろう。その時代と比較して、「最近格差が広がっている」というのは、事実の指摘としては間違いではないが、これを非難することは間違いだ。むしろこれは社会が異常だった時代から正常化しているのだと...

借金大国の日本とアメリカ

借金大国、日本 まず、日本の借金はいくらか? 2006年12月25日、財務省より 国債及び借入金並びに政府保証債務現在高(平成18年9月末現在) が発表されました。国債及び借入金現在高は、828兆円に達しています。これに地方自治体の借金を加えると1000兆円を超えてしまい、日本のGDPが500兆円だとして2年分にあたります。ネット上で公開されている「日本の借金時計」はいくつかあります。それぞれリアルタイムに借金の額がどんどん増えているのを目の当たりにできます。いくつか紹介いたします。 (1) リアルタイム財政赤字カウンター (2) 日本の借金時計(財部誠一さんのHP) (3) 日本の借金時計(私の雑記帳)筆者のHPではなく、このタイトルのHPです。このHPには、全国都道府県の借金時計というページもありますので、こちらも併せて見てください。 歴史を振り返ると、この水準に達した国は経済破綻を...

北マリアナ連邦は既に国家破産をしている

北マリアナ連邦国家破産 クリスマスを目前に迎えようとする12月22日、Marianas varietyの一面にショッキングな記事が掲載された。タイトルはGov't bankrupt つまり「国家破産」である。事実上の経済の死亡宣告は立法府の報告書により次のように表現されている。 A LEGISLATIVE report says the CNMI government is bankrupt and the only reason it cannot declare bankruptcy is that it cannot do so under existing laws.Gov't bankrupt Friday, December 22, 2006 「北マリアナ連邦は既に国家破産をしており、それを宣言できない理由は現行法で宣言する事が禁止されているからだ。」破産宣告はないが、すでに国...

ドルが生み出してきたもの

ドル経済圏成立の来歴 国際経済の基盤になっている現在の石油・ドル本位制という枠組みは、ドル経済圏を主軸とする市場経済システムというべきものを生み出した。この経済基盤を作りだしていたものがIMF体制と呼ばれるものである。ドルで決済する仕組みを国際経済に与えて、ドル経済圏そのものの存立を支援するための土台を構成するという役割を果している。ドル・ショック以降ドルの価値を裏付けるものの代表が石油だとされ、その延長線上に今日の国際経済というものが成り立っている。先進諸国がIMFに積み立てたSDRと呼ばれる資金は、ドルの発行権をもつアメリカに通貨価値の補償を行うためのサブシステムになっている。当初はブレトンウッズ体制と呼ばれていたドルを機軸通貨と定めた連合国による合意は、金本位制から一方的に離脱したニクソンのあの時の決断以来、IMF体制と呼ぶべきものへと変貌を遂げている。 【前身のブレトンウッズ体制と...

水素文明を語る(5)

北海道大学名誉教授で触媒化学の世界的権威である市川勝博士と永井俊哉による対談。水素をいかにして作るか、いかにして運搬し、貯蔵するか、いかにして燃料電池で発電させるかについて語り合う。 ...

無騒音自動車

電気自動車や燃料電池自動車の登場で、将来の自動車は、より静かで、騒音を出さないようになると期待されている。しかし、反面、無騒音だと、接近しても、歩行者は気がつきにくくなるという新たな問題が発生する。この問題を解消するにはどうすればよいか。 交通システムの将来像を思い描きながら、考えよう。 1. 無騒音自動車の問題 自動車の騒音は、長い間大きな環境問題の一つであった。特に高速道路の沿線では、防音壁を築いたり、建物の窓を二重サッシにするなどの手段を講じる必要があり、社会的なコストを高める結果となった。将来燃料電池自動車あるいは電気自動車が普及すれば、こうした騒音問題は解消されると期待されている。 ところが、自動車が無騒音化すると、思わぬ問題が出てくる。東京大学先端科学技術研究センターのグループは、ハイブリッドカーだと、発車時に接近しても、歩行者は気がつきにくくなるという実験結果を報告した[N...

世界各地に存在する洪水伝説

自然の前では人類はいまだに無力である インド洋全域に津波を発生させたスマトラ島北部の地震から2年経過しました。自然が猛威を振るうとき、人間は無力であることを思い知らされ、謙虚になります。自然を自分たちの思うとおりにコントロールする西洋的アプローチから自然との共存を図る東洋的アプローチに切り替えないと、再び傲慢な態度に戻ってしまいます。そして悲劇は形を変えて繰り返されます。 前車(ぜんしゃ)の轍(てつ)を踏む この言葉は、前の人と同じような失敗をあとの人が繰り返すことを指します。ずいぶん前に見たバラエティ番組の中で、ペンギンの群れがコロニーから海へ移動するときに一列に並んで行進するのですが、たまたま先頭を歩いていたペンギンが雪のコブにつまづいて転んだのですが、後に続くペンギンが何匹も同じ場所で転んでしまうという映像をオンエアしていました。全てのペンギンが先頭のペンギンに恥をかかせないために転...

Environment 2007招待状配布終了

拝啓 多数の申し込みがありましたアラブ首長国連邦アブダビ展示会招待状(Environment 2007)ですが本日を持ちまして当社配布予定の100部が無くなりました。 招待状 [Environment 2007] 今後は、株式会社チーム連山(原亨社長)が出版しているコラム雑誌「連山」(永井俊哉編集長)が現地、アブダビ市より実況コラムを執筆する予定です。既に日本国内外のテレビ局よりの取材申し込みを受けております。 平成18年11月29日発行の環境新聞で紹介されました [環境新聞社] また、プロジェクトの詳細は、永井俊哉著「水素文明」(英書にて2007年中に発刊予定)をお読み頂けましたら幸いに思います。(日本語版出版社募集中) 敬具 ...

ベジタリアニズム

世界中で動物保護や健康増進そして環境保護などのECOLOGYな根拠でベジタリアニズム(肉食をやめてしまう主義・思想)が注目を浴びている。これを実践する人をベジタリアンと呼ぶが人口は増加傾向にあり、地域によっては特別な存在ではない。日本では精進料理のお坊さんのイメージからか一般人のすることではないような無関心さがあるが、食への無頓着さや宗教的観念の希薄さは国際化する世界で日本人にとってマイナスである。私は2ヶ月前から肉食を辞めているが、単なる偏食(肉嫌い)ではない。むしろお肉大好き!お魚大好き!である。それでも肉ばかり食べていた時よりも自分の生活が改善されていることを体験した上でベジタリアニズムについての知識を持つことは実施するしない以前に肉食の人々にも必要だと考えた。単なるサラダ食いだという偏見や変な宗教じゃないのか?という誤解も多いベジタリアニズムについてこれから話したい。しかし宗教や栄...

世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL133

今回は、イラク戦争の結末が見えたことで、遂に動き出した、「中東版NATO」の展望を検討してみたい。 まず、この時期に、英国のブレア首相が、UAEのドバイを訪問し、「穏健派諸国による対イラン同盟」を提示した理由について、前号を読まれた読者はお分かりであろう。 シーパワー連合が、イラクを東西に分割し、西イラクを西ドイツとみなし、湾岸穏健派諸国を核として、チグリス-ユーフラテスからナイルまでを島とする、「新たなシーパワー連合」すなわち、「中東版NATO」を設立するための、地ならしをブレアが行っているのだ。私の過去のメルマガを読まれた方には周知の事実だが、英国はシーパワーの中核である「国際金融資本」の宗家であり、今回のブレア中東訪問の動きは、国際金融資本がお家芸である、均衡戦略から、中東を支配していく方針を鮮明にしたものである。アメリカが二つ目の空母戦闘群のペルシャ湾岸への派遣を検討しているのも、...

水素発電所

水素エネルギー時代には水素自動車が街を走っているだろう。しかし、そのためには膨大な数の水素ステーションを全国に張り巡らさなければならない。そのために必要とされる資金は膨大だろうと思われる。 そうすると、水素自動車を水素エネルギー時代の第1ランナーにすることは資金的に難しいかもしれない。ひょっとすると、現在の火力発電所の燃料を水素ガスに変えた、「水素発電所」の方が第1ランナーにはふさわしいかもしれない。1箇所の設備投資は水素ステーションよりも遥かに大きくなるだろうが、数が少ないだけに、問題が起きた時の対応が取りやすいのではないだろうか。そこで「水素発電所」に付いて調べてみることにする。なお、ここで私が言う「水素発電所」とは、石炭・重油に代わって水素ガスを燃料とする火力発電所である。燃料電池をベースにした集中発電所も考えられるが、火力発電所の方が実現が近いのではないかと考えたからである。 理想...

ラストチャンスを人類はどう活かすのか

京都議定書の限界 文明は地下に眠る炭素資源からエネルギーを取り出す術を得たことで、今日まで続く成長と飛躍的な発展を遂げてきた。人類は科学を手段とすることによって文化的な生活の進化を急ぎ、地下に埋蔵されていた資源を次々に発見してこれを大量に消費し続けている。その結果、エネルギーを取り出した後の二次性生物である二酸化炭素の濃度を上空で高め、地球全体を暖めるという温室効果を顕在化させてしまったのである。地表では大気圏で生じた温暖化という現象によって、穏やかだった気候の安定が損われさまざまな予測を超える変化が自然現象に現れるようになっている。 産業革命以来人類は熱エネルギーを応用することで外燃機関・内燃機関などを発明し、そのメカニズムを合理化してより洗練されたものへと仕上げていった。電気エネルギーを供給するためのインフラを普及させ、照明だけでなく、通信、娯楽、映像、音楽、教育、情報、などを含むさま...

水素文明を語る(4)

北海道大学名誉教授で触媒化学の世界的権威である市川勝博士と永井俊哉による対談。水素をいかにして作るか、いかにして運搬し、貯蔵するか、いかにして燃料電池で発電させるかについて語り合う。 ...

原子力発電

原子力発電とは、核分裂や核融合といった原子核反応時に出るエネルギーを利用した発電の総称で、現在商用化されている原子力発電は、核分裂から発生する熱エネルギーで、蒸気タービンを回し発電している。原油価格の上昇や地球温暖化問題への関心の高まりを背景に、原子力発電が再び脚光を浴びるようになったが、果たして、原子力発電は、エネルギー問題を解決する上で有効な手段となりうるだろうか。 1. 原子力発電の問題点 原子力発電は、二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーとして注目を浴びている。 原子力発電は、ウラン燃料の製造や発電所の建設においてCO2を排出しますが、運転中にはCO2を排出しないので、発電電力量あたりのCO2排出量は、ほかの電源と比べて少ないとの結論が得られています。原子力が電力供給のトータルシステムとして、温暖化抑制に優れた電源の一つであることが証明されているわけです。 [電気事業連合会...

円安ドル安ユーロ高

世界中に多くの通貨が存在するのに、TVや新聞で伝える為替相場の情報は1ドル何円といった円ドル相場だけしか伝えていません。1ユーロ何円という情報が加われば良いほうです。12月に入って、1ドル=114円台になったり118円代になったしているものの、おおまかに見ると1ドルは105円~125円の水準を行ったりきたりしています。ところが、対ユーロでみると、1ユーロ=150円を超え、円の価値は最安値の水準です。1ユーロが90円を割っていた頃もありましたから、円・ドル・ユーロの関係でいうと、円安ドル安ユーロ高になります。 別段、ユーロが強いからというわけでなく、円もドルも国際的な力を失いつつあると市場が判断しているからです。敗退がほぼ決まったイラク戦争の行方や、日本がドルを買い支えても先がないと足元を見られています。他国に目を向けると、東南アジアの通貨、タイ・バーツなども数年来のドル安バーツ高で金融当局...

世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL132

今回は、既にアメリカのイラク撤退が決まった中東情勢の今後について、同じようなランドパワーの歴史とのアナロジーを見つつ、検討したい。アメリカの今後のイラク政策は、下記記事に見られるごとく、米軍の段階的撤退やイラン、シリアとの直接対話になるだろう。 <参考> ------------引用-------------- http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20061208AT2M0701W07122006.html 対イラク超党派報告書、イラン“歓迎”・イスラエル反発  米超党派の「イラク研究グループ」(ISG)が提出した報告書で米軍の段階的撤退やイラン、シリアとの直接対話を打ち出したことに、中東諸国では思惑が交錯している。イランは米軍のイラク早期撤収を対話の条件に挙げ、シリアも“歓迎”の意向を示す。一方、イランと敵対するイスラエルは反発し、スンニ派中心の穏健ア...

水素貯蔵技術

水素エネルギーの時代が始まるには、低コストで扱いやすい水素の貯蔵・運搬技術が必須である。そこで、現在どのような水素貯蔵技術があるのかを調べてみた。 ・ 高圧圧縮水素 ・ 液体水素 ・ 水素吸蔵合金 ・ カーボンナノチューブ ・ 有機ハイドライド 1. 高圧圧縮水素 水素をガス状のまま運搬する場合は通常、200気圧(20Mpa≒200kg/cm2)に圧縮している。当然、爆発の危険がある。また、水素脆化と呼ばれるように、水素は金属を腐食させるので、腐食されないボンベの製造が難しい。しかも水素は非常に軽いので、圧縮しても体積が大きくなる。 2. 液体水素 水素を液化すれば体積は約1/4になる。しかし、水素の沸点は-252.6℃なので、液化には多くのエネルギーを必要とする。さらにガス化しないように、これ以下の温度を保つのにも多くのエネルギーが必要である。液化しても水素の比重は70.8kg/立方メー...

水素エネルギーは状況をどう変えるのか

資源としての水素には分子状態のもの以外にも、原子状態で存在するものがある。これまでにニンゲンが得てきた知識によると、水素原子は単独では短時間しか存在することができないと思われていた。しかし、医療分野で活性水素の存在が知られるようになってきたことから、その事実を立証する必要に迫られている。天然水の中に活性水素が多く含まれているということは、飲用したあと体内の活性酸素が減っていると見られる変化のあったことから、原子状態の水素が存在するという仮説が支持されるようになってきたのだった。有毒な活性酸素に有益な活性水素が反応すると、活性酸素(一重項酸素)の毒性が消えて只の水になってしまうのである。このことから、生体機能の回復と健康の維持増進に活性水素が関与しているらしいという疑いが浮上してきたという訳だ。この活性水素の飲用を続けていると二週間程度で身体症状に変化が認められるようになったことから、ここ数...

連載コラム13 楽園ロタ島:ゾーニングの重要性(後)

今回は、連載コラム12からのつづき。ロタ島でのゾーニングの提案を試み、水素の島を目指す『アクエイリアス・プロジェクト』について考えてみたい。私のロタ島に関する連載コラムの最終回となる。 ********** 5.自然保護は分散して広くネットワーク化 市街地など環境負荷は一ヶ所に集中すると自然環境の受けるダメージが小さくなる。逆に、自然環境のための対策は、一ヶ所一分野だけで徹底的(集中)にやっても努力の割に効果がそれほど上がらず、従って環境全体への貢献は少ないことをお話した。自然保護などはその好例だ。ほどほどの保護で良いから、できるだけ広範囲に広げて分散させネットワークする方が、徹底的な保護を極く狭い範囲だけでするより、ずっと大きな効果が得られる。もちろん、徹底的な保護を広範囲にとれるのが理想であることは言うまでもないが。 現在、ロタ島にはウェディング・ケーキ・マウンテンの他に、2...

なぜ古代ローマ帝国は滅亡したのか

古代ローマ帝国は、いわゆる五賢帝時代に最盛期を迎えた後、徐々に衰え、大移動を開始したゲルマン民族に蹂躙され、滅んだ。なぜ古代ローマ帝国は持続不可能になったのか。諸説を検討しながら、考えよう。1. 古代ローマ帝国はいつ滅びたのか古代ローマ帝国がなぜ滅んだのかを考える前に、そもそも古代ローマ帝国の滅亡とは何かから考えなければいけない。ローマ帝国自体は、東ローマ帝国(ビザンツ帝国)として、オスマン帝国のメフメト2世がコンスタンティノポリスを陥落させた1453年まで続くわけだが、 定説では、古代ローマ帝国は、西ローマ帝国が滅亡した、すなわち幼帝ロムルス・アウグストゥルスが、ゲルマン人オドアケルの圧力で退位した476年をもって終焉を迎え、そこから中世が始まったということになっている。だから、その後の東ローマ帝国は「中世ローマ帝国」と呼ばれることがある。もっとも、476年というのは、ローマ帝国の歴史に...

米国の底力

第二次大戦に勝利した米国は、自由主義と民主主義を唱える西側陣営のリーダーとして君臨し、社会主義を唱える東側陣営と対峙しました。19世紀のイギリスによる覇権が次第に弱まり、2つの世界大戦を経て、米国による覇権にシフトしたことになります。20世紀は米国の時代であったがいつまで続くのでしょうか。米国の覇権が衰退し、その後どこの国が引き継ぐことになっても、移行期には20世紀の世界大戦規模の戦争が何回か起き、大量の血と膨大なカネが浪費された後、誰もが納得する事実により、覇権の移行が完成することになります。戦争を回避するためにも、なるべく米国には踏ん張ってもらいたいと考えています。 真珠湾攻撃を受けた後、リメンバー・パールハーバーの号令の下、民主主義陣営を守れとか、枢軸国の支配から民衆を解放しようという大義名分が米国に広がっていた。米国は抽象的なスローガンと強大な敵が存在する場合に、一致団結してとても...

国際テロネットワーク対策

既に報告があった襲撃事件に対して日本政府関係者より国際的なテロ対策会社クロール社を紹介いただきました。シンガポール警察に協力し、更に2007年1月28~31日のアブダビ国際展示会(Environment2007 & Japan Today)に向けて関係諸団体はセキュリティを大幅に強化しております(事件についてはここを参照)。 現在、日本に潜伏中のテロリスト及びその背後の国際テロネットワーク、日本国内の実働組織である広域指定暴力団及び企業舎弟、国内行政に潜伏し個人情報漏洩に協力する諜報員に至るまでを調査範囲として万全のセキュリティ対策を広範囲に行っております。シンガポール警察担当者及びクロール社取締役は国境を越えたジャパニーズ・マフィアに衝撃を受けています。シンガポールでは世界最高レベルの重罰主義を取っている国として有名だからです。今回、襲撃を受けた企業はシンガポールのビジネス組織の...

世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL131

今回は、ロシアとEUそして、世界の将来について、検討してみる。 まず、冷戦終結後のロシアについては、以前書いたが、「トロイの木馬戦略」をとっていると見るべきだ。 <参考> ------------引用-------------- http://www.jp-tr.com/icerik/efsane/truva.html ギリシャ軍にある戦略が浮かびました。それは、車輪の付いた大きな木製の馬を作り、その中に兵士が隠れるという計画でした。そこで早速、大きな木馬を作りギリシャ軍の兵士達は声を顰めて隠れました。一方残りの兵士達はあたかも戦争を放棄し、ギリシャへ戻るように見せかけて、舟出したのです。トロイ軍はすぐに木馬を見つけ不思議に思い眺めていると、そばから一人のギリシャ兵士がやって来ました。そして彼はギリシャ軍は戦いを諦め帰郷することを決めたが皆、彼を嫌っていたため彼だけを置き去りにして行ってし...

CDM-Clean Development Mechanism

◇京都議定書は1997年京都で採択され、2005年に発効した。これによって日本は1990年の炭酸ガス排出量を2008年~2012年に6%減らすことが義務付けられた。これは既に大幅な省エネルギーを達成済みの日本にとっては、達成することが大変困難な目標であると言われている。現在、アメリカとオーストラリアの2国が批准していない。また、中国、インド、韓国は先進国の中にカウントされておらず、炭酸ガス削減義務を課されていないことも実情に合わなくなっている。 ◇目標達成方法(京都メカニズム) ・国内の炭酸ガス発生量を減らす。 ・クリーン開発メカニズム(CDM) 先進国(付属書Ⅰ国)が途上国(非付属書Ⅰ国)の炭酸ガス排出量を削減することにより、その一部を自国の排出量削減高に加算できる。 ・共同実施(JI) 先進国同士で協力して両国の排出量を削減しても良い。 ・国際排出量取引  先進国間で、排出枠の売買を行...

次世代のエネルギー供給モデルとはどんなものか

この星がもっている課題の半分程度は、エネルギー資源を見直すことでほぼ解決する。だが、ニンゲンはその方法をまだ手に入れている訳ではない。知識がないということではなく、その活用法を知らないだけである。認識を深めていくに連れて大きな進化を果すのは確実なのだが、知識をもったことで慢心してしまい、それを道具として使いこなすことができなくなっている。知識を充実させる一方で猜疑心を肥え太らせていたのなら、学習効果は得られない。見たものを素直に信じられない自信のなさが、権威という第三要素の判断に喜んで従おうとさせている。(水から水素と酸素を抽出する小型の装置があっても、その能力を信じることができないようである) 権威であるが故に正しい、という論理はなりたたない。判断が誤っていたのなら、最悪の結果だけが待っている。薬害エイズという問題では、その典型的な事例を新聞記事にみることができるだろう。 交流に代わるべ...

MASDAR報告書

MASDAR PJ Abu Dhabi Future Energy Companyプロジェクト担当役員との技術説明と会議成果 2006年12月4日 午前10:00-13:00 ADNICビル会議室 MASDAR側 Ziad Tassabehji Steve Geiger UAE大学 生物学科長Waleed Hamza教授 日本側 北海道大学 市川勝 名誉教授 CCC及びCTF有限責任事業組合関係者 MASDAR PJにおけるプロジェクト推進候補の一つにあがっている「有機ハイドライド技術によるUAE国内の水素インフラ提携構想」に関する技術説明を市川よりプレゼンを行った。MASDARプロジェクト担当執行役員であるMr. Ziad Tassabehji及びMr. Steve Geiger両氏は長期間にわたる有機ハイドライド技術の技術質疑の上その事業性について強い関心と評価を示した。とりわけ以下...

プレスリリース

2006年12月5日CTF有限責任事業組合(Catalyst Technology Formula Limited Liability Partnership、東京都千代田区 http://www.ctf.co.jp/ )は、アラブ首長国連邦アルアインのUAE大学で「有機ハイドライドによる水素の貯蔵と運搬技術」についての市川勝、北海道大学名誉教授による講義を開催した。本レクチャーではUAE大学科学部より学部長 Prof.PhD. Donald E. Bowen をはじめ化学・工学・生物学科から学科長、ダイレクター、博士など約13名が参加した。 講義は現地時間10時にUAE大学生物学科長Waleed Hamza教授の挨拶と紹介から開始された。 新エネルギーについての2時間以上に及ぶ講義を参加者は真剣な眼差しで聴いていた。 講義中に主に工学科からの教授をはじめ、従来の圧縮水素や液体水素などと比...

連載コラム12 楽園ロタ島:ゾーニングの重要性(前)

前回の連載コラム11では、『気持良い』をキーワードとした『ランドシャフト』を環境評価に活用してロタ島に真の楽園を創ることを提案した。 今回は、より基本的なゾーニング(土地利用法)について考えてみたい。 ********** 1.楽園ではどこで何をしてもよいのか? 楽園には厳しい掟も厳密な規則もない。それは住民がやって良いこと良くないことを自ずから分かり当たり前のこととして守るからだ。現実のロタ島でそれを期待したらどうなるであろう? 好き勝手な所に家を建て、最も眺望のよい場所には大きなホテルが建ち、島のあちこちに港が造られ、その港の周りには工場などの大きな建物が建ち並び、あちこちに細切れの農地が開かれ、道路がジャングルを縦横に突っ切り、村のど真ん中でゴミを燃やし……など、かなりひどいカオス(渾沌状態)を想像できる。これでは楽園ロタ島の自然はアッと言う間に破壊され、多くの動植物が絶滅...

【報告】 燃料電池の開発状況

2006年11月29日と30日の二日間にわたって、大阪国際会議場で、第二回 FC EXPO  セミナー(主催:経済産業省など)が開催されたので、燃料電池の開発状況を取材するために、セミナーに参加した。各講演の内容を報告しつつ、私の感想を述べたい。1. 増田義彦氏29日の基調講演の最初は、トヨタ自動車(株)の常務役員、増田義彦氏による「持続可能なモビリティーに向けた燃料電池自動車開発への取り組み」だった。トヨタは、現在、燃料電池自動車の開発よりも、北米市場でハイブリッド車の売り上げを伸ばして いることで注目を浴びている。米国トヨタ自動車販売は、同社の販売地域である米国やメキシコなどでのハイブリッド車の2007年の販売台数見通しが約30万台となると発表した。今年10月にケンタッキー工場で生産を始めた中型セダン「カムリ」のハイブリッド車の販売が約7万台見込まれ、今年の見通しである約22...

米国の公共事業は戦争

1990年代前半、ソ連が崩壊し、冷戦が終了しました。前面戦争の危機が去ったので、軍隊は規模の縮小を進めることになるのですが、米国は唯一の超大国として世界の警察官としての立場を今まで以上に振舞うようになりました。民主主義を世界中に広めるとか、人権がどうだとか、米国ンスタンダードとして経済の仕組みを変えろとか、とにかくやりたい放題やってきました。20世紀以降、米国にとって戦争は、遠くの国の出来事で、国内での戦争はなく、戦争による特需による恩恵を受けてきました。海外の国で反政府運動を支援したり、地域紛争をしている国をバックアップして、火のないところに煙を立て、火がついたら油をまいて大きくする。戦争をする過程で武器や弾薬、食料を売って儲かり、戦争が終わったら復興事業で儲かる。一度で何度もおいしい想いを得られるため、以前は10年に1回程度の在庫処分セールが、最近では3年に1回といったところに短期化し...

世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL130

今回は、遂に、内戦として、収拾がつかない状況えあることが、メディアにも認定されだしたイラク情勢の今後と、米国が取りうる戦略を検討してみる。 <参考> ------------引用-------------- http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20061129/eve_____kok_____000.shtml イラク治安状況判断 米有力紙も『内戦』  【ワシントン=小栗康之】イラクの宗派抗争による治安悪化を受けて米紙ニューヨーク・タイムズは二十八日、イラクの現状を「内戦」と表現することを発表した。同紙は声明で「イラクでの戦いを内戦と定義づけるのはふさわしくないと主張することは難しい」と説明した。  米メディアの多くはこれまで「イラクでの戦い」との表現を使用。しかし、二十七日、NBCテレビが内戦と表現すると報じたほか、ロサンゼルス・タイムズ紙やクリスチャン・サ...

代替エネルギーの問題点

先に代替エネルギーとして下記の技術を上げた。 風力発電、地熱発電、潮汐発電、海洋温度差発電、太陽電池、燃料電池、バイオマス、等。 実はこれらの技術はそれぞれ難しい問題を抱えている。それをざっと見てみよう。 1. 集中発電と分散発電、コジェネレーション 現在の電力会社による発電方式は電力の消費地から遠く離れた場所に大規模発電所を設けて、高圧線により消費地まで送電し、そこで今度は実際に使用する電圧に変圧して使用する、と言う方式である。 このような方式では、送電ロスが避けられない。10年以上前には送電ロスは40%位と言われていたが最近は高圧送電により2~5%に下がっているようだ。しかし、高圧送電網の建設には膨大な費用とエネルギーが使われていることだろう。 一方、発電のエネルギー効率は一般に40%程度と言われており、残りのエネルギーは熱として発電所周辺に放散されている。これを熱として利用するのがコ...

実効なき温暖化対策の背景

地球外生命体からのものと思われる信号を傍受した。その一部を日本語に翻訳して公開する許可を得た。たまたまこの場を借りることができたので、環境、経済、エネルギー、教育、などの分野に絞って抄出したものを適宜発表する。これらのカテゴリーを英語表記にすると、すべてEという頭文字になる。そこで、“E”に関する問題を今後の統一テーマとすることとした。本人の出自を公開しないという条件があるので、詳細について言及できないことを予めおことわりしておきたい。 温暖化を進めている背景についてみたものを、地球観測の第一報とする。この星では温暖化という現象が急速に進んでいる。ベースキャンプを置いたここ日本という国では、温暖化を防止するための最初の国際会議がもたれている。その土地の名が冠せられた国際条約「京都議定書」が既に発効しているのだが、この国では当該条約が定めた数値を守ることができていない。期限とされているのは2...