南朝鮮にIMF緊急融資(アジア通貨危機2)
南朝鮮は1996年にOECDに加盟を果たしたが、高級品は円安傾向にある日本との競争に負け、普及品では通貨の切り下げた支那やアジア諸国に負けていて、苦しい状況であった。アジア通貨危機がスタートした1997年7月、南朝鮮の金融部門が抱える不良債権を問題視したムーディーズは南朝鮮の格付けをA1からA3に落としたことから、南朝鮮経済が不振となってしまった。10月下旬、ヘッジファンドはウォンを大量に売ってきた。 1997年12月までの南朝鮮経済の状況 1961年、5月16日の軍事クーデターにより政権を得た朴正煕は、五カ年計画方式の計画経済を導入して、朝鮮戦争からの復興をめざした。1965年6月、日韓基本条約により、60億ドルの円借款と技術導入の足がかりを得ると共に、アメリカとの関係改善を進め、経済援助による外資が南朝鮮における経済開発の原資となった。これらの資金を京釜高速道路や昭陽江多目的ダム等に投...
松村劭
松村劭 (まつむら・つとむ) 『松村劭書店 』 略歴:1934年、大阪生まれ。防衛大学校卒。陸上自衛隊幕僚監部情報幕僚、作戦幕僚、防衛研究所研究員、西部方面総監部防衛部長などを歴任後、1985年に退官。在職中は在日米軍との共同作戦計画にも携わった。元陸将補。米国デュピュイ戦略研究所東アジア代表。英国国際戦略研究所所員。 専門:戦略・戦術研究、情報分析。 著書:『戦争学』『ゲリラの戦争学』(以上、文春新書)、『戦術と指揮』(文春ネスコ)、『日本人は戦争ができるか』(三笠書房)、『悪の国防学』(太陽企画出版)、『海から見た日本の防衛』(PHP新書)、『平和のための「戦争学」』(PHP研究所)。 平成19年3月15日より掲載予定 連山はアカデミー性の高い国際ネット雑誌です。 ノルマン人(ヴァイキング)の歴史 知識依拠型経済のグローバル化 地政学新春特別号 日本の若者に未来はあるか(1) ...
【批評】 9/11 アメリカ同時多発テロ事件
ブッシュ大統領による「テロとの戦い」の発端となった、9/11 アメリカ同時多発テロ事件に、実はブッシュ政権が何らかの形で関与したのではないかという陰謀論が、アメリカ人の間ですら支持者を見出すようになっている。特に、今ネットで話題の“Loose Change”に焦点を当てて、9/11 陰謀論の現在を紹介しよう。 1. 解き放たれた変革(ルース・チェンジ)の反響 画像をクリックすると、『ルース・チェンジ』日本語版が無料で視聴できます。[Google Video] 2005年4月13日、9/11 陰謀論をまとめたドキュメンタリ映画“Loose Change”(ディレクター:Dylan Avery, プロデューサー:Korey Rowe)が一部の過激派向けに公開された[Loose Change Website:Loose Change]。この映画は、その後、第二版が製作され、間違いの修正や内容の増...
世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL142
胡錦濤中国国家主席とゴルバチョフ元ソ連大統領 今回は、前回に引き続き、激動の中東情勢の今後を検討する上で、私の分析の原点に立ち返り、「ランドパワーとシーパワー」の視点に立ち返って、今後の推移を展望してみる。米軍のイラン攻撃計画がBBCにすっぱ抜かれたのは、アメリカのイランに対する恫喝である。これは、戦国時代の城攻めがそうであったように、心理戦の一環なのだ。軍事戦略として、本気で攻撃するなら、その意図を秘匿するし、ブラフなら、情報を開示する。関係者の処罰がない以上、これは、意図的なリークとして、後者と見る。 <参考> ------------引用-------------- http://www.asahi.com/international/update/0220/012.html?ref=rss 米、イラン空爆計画を策定 英BBC報道 2007年02月20日20時18分 英BBCは1...
アラブ・勝手に美人コンテスト
アブダビ(UAE)で行われた2007年環境展に参加したついでに、「勝手に一人で美人コンテスト」を行いましたので、ご参考までに。 これが「アラブ美人」です。 先ず受付の皆さんです。でもこれではちょっと小さすぎました。 「写真を撮らせてください」というと皆さんこちらを向いてにっこり。大変よろしい。 名づけて、ベストドレッサー。 右側の彼女横顔が素敵だったのだが、頼んだらこちらを向いてしまった。 自称エジプト人。(インド人ではないか?と言う噂) 我々のブースのアシスタント。パキスタン人。 もう一人のアシスタントはレバノン人。 お茶をたてている日本美人もいました。 男の妄想を掻き立てる伝統衣装。 先ほどは横を向いていた我がブースのレバノン人アシスタント。そ...
チャイニーズニューイヤー
2月24日シンガポールでは紅い新嘉坡、黄金の豚年の余韻も華やかにパレードが行われた。 パレードの様子と楽しそうな参加者の写真。 シンガポールは近年東南アジアで一番経済的に発展した都市国家である。2006年のデータでシンガポールのGDPは一人当たりUSD28368、日本のGDPは一人当たりUSD29400。ギリギリ日本はまだ上であるが、危機を感じないだろうか?ここ10年程で急速に伸びるシンガポールに対して日本の成長は望ましいと言えない。もしかしたら近いうちに抜かれてしまうかもしれない。アジアで先進国と言えばシンガポールになるかもしれない。隣国マレーシア等に比べてシンガポールは何故こんなに発展したのか...その理由は強い政府である。強い政府が、厳しい法律のもとに腐敗を防いでいるからである。カンボジアやインドネシアはもちろんマレーシアでも賄賂等の横行が酷い。ある華人系シンガポール人は「マレーシア...
UAE旅行の思わぬ落とし穴
これからUAEに初めて行く日本人のために、注意しなければいけないことを書くので、参考にして欲しい。 空港での注意 Dubai International Airport - Wikipedia 日本から、UAEに行くには、エミレーツ航空を利用すれば、直通で行くことができる。JALと提携しているので、日本語のできるフライトアテンダントもいる。エミレーツ航空を利用して、関西国際空港からドバイ国際空港に行くのは簡単だが、ドバイ国際空港から関西国際空港へ戻る時はたいへんである。 行く時は、関西国際空港を午後11時15分に出発する。機内に乗り込み、軽食を食べて、その後寝て、目が覚めると、もうイラン上空である。朝食を食べ終わってしばらくすると、ドバイに着くことができる。 しかし、帰る時の出発時間は、午前2時50分、日本時間だと午前7時50分である。早めに行って、フライトを待つのは、睡魔との闘いになる...
ライオンダンス
日本の獅子舞に比べて派手な色使いと音で演出する中国獅子舞はLION DANCEとして華人系社会の伝統である。新規開店や新築のお祝いに、また前回紅い新嘉坡、黄金の豚年で紹介したようにチャイニーズニューイヤーの期間はあちらこちらで演舞される(ただしシンガポールでは爆竹は禁止のようだ)。今回はライオンダンスの映像を紹介する。 AC_FL_RunContent( 'codebase','http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=7,0,0,0','width','500','height','375','id','FLVPlayer','src','FLVPlayer_Progressive','flashvars','&MM_ComponentVersion=1&skinName=...
二十世紀が教えること
究極のエネルギーである水素を供給する組織が相互に連携をとりあうようになると、惑星の環境を変える新たな力が生まれてくるようになる。水素資源とその抽出システム並びに分散型エネルギー供給系の普及を担当する未来の組織は、惑星の環境を回復させるだけでなく、文明の再生をも果すことになるだろう。この活動を推進するための基盤づくりを急ぎ、惑星の機能を早く回復させるための努力を続けなければならない。ニューラルネットワークが形成されるようにして、繋がる相手を相互に見出しながら着実に成長していけばよい。NGOとして機能する地球政府(撞着語法についいては「水にまつわる物語(二)」でその背景を説明している)というものは、既存の政府が国境線の内側の利益代表であるのに対して、国境の制約を越えた惑星の意思決定機関という位置づけになる。国会を支える下部組織に地方議会が位置づけられているように、地球政府の下に各国の政府が配さ...
水素文明を語る(14)
北海道大学名誉教授で触媒化学の世界的権威である市川勝博士と永井俊哉による対談。水素をいかにして作るか、いかにして運搬し、貯蔵するか、いかにして燃料電池で発電させるかについて語り合う。 ...
水素文明を語る(13)
北海道大学名誉教授で触媒化学の世界的権威である市川勝博士と永井俊哉による対談。水素をいかにして作るか、いかにして運搬し、貯蔵するか、いかにして燃料電池で発電させるかについて語り合う。 ...
人類はいかにして全大陸に進出したのか
人類は、700-600万年前にアフリカ大陸に誕生して以来、長い間この大陸から出ることはなかった。約180万年前にホモ・エレクトゥスがアフリカ大陸を出たが、北京、グルジア、スペインが北限で、それよりさらに北に移住して、アメリカ大陸にまで渡ることはなかった。人類が氷期に全大陸に進出するには衣服の発明が必要であり、そのきっかけになったのは、7万2千年前に起きた巨大火山噴火であった。 1. 二百万年に一度の巨大火山噴火 今から71500±4000年前、現在のインドネシア領スマトラ島のトバ湖(下の地図と写真を参照)で、過去200万年間で最大と推定される巨大な火山噴火があった。この出来事は、トバ事件と呼ばれている。現在のトバ湖は、その噴火で形成されたカルデラに水がたまってできた。トバ湖は世界最大級のカルデラ湖である。 トバ湖の位置 [Wikipedia] トバ湖の写真 [NASA] 近代で最大規模...
アジア通貨危機
アジア通貨危機は、1997年7月のタイバーツの通貨切り下げからスタートした。タイを中心とした東南アジア各国のみならず、南朝鮮、香港、ロシアへと影響がドミノ倒しの如く広まっていった。アジア各国はドルペッグ制を採用しており、海外からの資金流入により、高成長を維持してきた。1985年のプラザ合意以降、円高不況に対応するため、日本企業はアジアへ工場を移転させる動きが強まり、アジア各国はマネー浸りとなった。 1985年から1998年の為替レートの動き アジア通貨危機を語る前に、為替レートの動きをおさらいしたい。アジア各国がバブルになるほど資金流入した背景に、急激な円高ドル安の進展にあるからである。1985年9月22日プラザ合意を受け、為替レートは1ドル=240円から1987年末には1ドル=120円となった。急激な円高により日本は円高不況となった。また、1987年10月のブラックマンデーが発生したが、...
世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL141
今回は、前回に引き続き、アメリカの中東戦略を検討したい。六カ国協議が決着した事で、二正面作戦の恐れが無くなったアメリカは、完全にイランとの戦争モードに入ったようだ。 戦争前のお家芸であり、お約束イベントの「在米資産凍結」と「情報操作」を始めたのだ。戦前のアメリカが1941年8月1日、日本陸軍の南部仏印侵攻に対して、石油全面禁輸、在米邦人の資産凍結を実施した事などが参考になるだろう。 <参考> ------------引用-------------- http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070217-00000019-jij-int イラン3企業の資産凍結=核開発関与で-米財務省 2月17日7時0分配信 時事通信 ワシントン16日時事】米財務省は16日、イランの核開発に関与しているとして、新たに同国の3企業に対し、米国内資産の凍結や在米企業・個人との取引...
地球の寒冷化に関するペンタゴンレポート・5
本当に起るのか 映画「The Day After Tomorrow」より 出典 これから起る気候変動に対して、科学者も政治家も準備ができていない。そして古気象学の教える所では、急激な寒冷化は近い将来に起る。 北大西洋の塩分濃度は過去40年間低下している。これは熱塩循環の崩壊と急激な寒冷化を意味している可能性がある。 元の報告書から転載 上図は熱塩循環の崩壊が近いことを示している。何故ならば、北大西洋の海水の塩分濃度が、過去40年間におよぶ周辺の海の塩分濃度低下により、下がっていることが分かるからである。 元の報告書より転載 上に載せた記事は、2001年と2002年のネイチャーマガジンに掲載されたもので、北大西洋の塩分濃度が低下したのは熱塩循環が崩壊したためであろうと伝えている。 これまでに急激な寒冷化が少なくとも8回起ったことは歴史的な事実である。今や「本当に起るのか?」と聞くのではなく、...
松村 劭氏を訪ねて
2007年2月9日、松村 劭氏を訪ねてお話を伺った。 略歴:(まつむら・つとむ) 1934年、大阪生まれ。防衛大学校卒。陸上自衛隊幕僚監部情報幕僚、作戦幕僚、防衛研究所研究員、西部方面総監部防衛部長などを歴任後、1985年に退 官。在職中は在日米軍との共同作戦計画にも携わった。元陸将補。米国デュピュイ戦略研究所東アジア代表。英国国際戦略研究所所員。専門は戦略・戦術研究、 情報分析。 ">著書多数:『戦争学』『ゲリラの戦争学』(以上、文春新書)、『戦術と指揮』(文春ネスコ)、『日本人は戦争ができるか』(三笠書房)、『悪の国防学』(太陽企画出版)、『海から見た日本の防衛』(PHP新書)、『平和のための「戦争学」』(PHP研究所)。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1. ペンタゴンレポート 起る可能性のあること全てに対して備えることはできない。...
紅い新嘉坡、黄金の豚年
独立後アジアでも有数の経済発展を遂げたシンガポールにSpring Festival春節(中国の旧暦元旦)が近づいてきた。複合民族国家とはいえ住民の80%近くが華人(中華系)なので1年で最も重要な祭日Lunar New Year又はChinese New Yearチャイニーズニューイヤー(シンガポール人的に略してCNY?)と呼ぶで街中は賑わっている。2月17日がイブで18日から休みが続く。 シンガポールは英語・マレー語・タミル語も公用語であるが、華人系の多さから何より標準中国語を聞いたり目にしたりすることが多い。私もよく中国人と間違われて話しかけられてしまうが、国語はマレー語というから驚きである。しかしマレー語というのは儀礼的でビジネスや行政では英語がほとんどである。華人系でも英語系華人(英語を母語とする人々)がいるので教育(特に大学)でも英語が中心のようである。シングリッシュとして有名な独...
エネルギーシフトと通貨危機
実効ある温暖化対策というのは、交流の高圧送電を全廃するという方法以外にはない。中途半端な形で既存のインフラを残しても、捨てる電気を許容してCO2を量産し続けるだけである。電力分野で展開しなければならない喫緊の課題は、集中制御型の交流送電を離れ、新エネルギーによる電源の分散化へとシフトするということだけなのである。直流回路と持続再生が可能なエネルギーシステムを組み合わせることによって、電力分野から温室効果ガスと放射性廃棄物を同時に全廃することができるようになる。これまでに日本が達成してきた経済の成長は、高品位の交流送電というインフラがあったからこそできたことだった。しかし、環境の悪化がさまざまな変化を地表へともたらすようになってしまったため、既存の方式に準拠しているということが、自らの首を絞めつける行為になったのだった。京都議定書は国際条約である。現実をみると、その遵守は間違いなく不可能だと...
水素文明を語る(12)
北海道大学名誉教授で触媒化学の世界的権威である市川勝博士と永井俊哉による対談。水素をいかにして作るか、いかにして運搬し、貯蔵するか、いかにして燃料電池で発電させるかについて語り合う。 ...
イースター文明
イースター文明を造ったのは、どこから来た民族だったのか。あの巨大な石の人像は、何のために作られたのか。あの巨石文明は、なぜ崩壊したのか。人々は、崩壊を防ぐために、どのような努力をしたのか。イースター文明にまつわる謎を解こう。 1. 誰がイースター文明を作ったのか イースター島(ラパ・ヌイ)は、海底噴火によってできた、太平洋南東に位置する孤島で、火山噴火が終了して、しばらくして人間が定住を始めた。最初の定住がいつごろかに関しては諸説があり、西暦300年から1200年までの幅がある。 イースター島のモアイ。この祭祀場はアフと呼ばれる。 [Wikimedia:photo taken at 17:04, 29 March 2006 ] イースター島での口承伝説によれば、ヒヴァ島(マルキーズ諸島の島)の首長であったホツ・マツアが、戦いに敗れて、あるいは別の説によると、ヒヴァ島が沈んだために、二艘の...
新コラムニスト募集
ウェッブ雑誌『連山』では、3月から、コラムを投稿してくれる執筆者を募集します。テーマは特に限定しませんが、学術的な内容(サンプル)を希望します。良いコラムを投稿してくれる読者は、本誌のレギュラー・コラムニストになれます。人気があれば、さらに、その作品を、このサイトにおいて、有料コンテンツとして販売したり、紙の本として出版・販売したりいたします。もちろん、売れた場合には、報酬を差し上げます。 投稿ご希望の方は、このフォームから申し込んでください。ペンネームでの投稿も可能ですが、フォームには、実名を書いてください。「お問い合せ内容」には、自己紹介を書いてください。 ...
新円切替
終戦後、戦争の後始末として発生するインフレを抑えるために、1946年2月16日、預金封鎖と新円切替を行い、日本銀行券の流通量を強制的に減らした。この時の経験を持つ人達は「国債なんて信用できない」とか、「国は生き残るためなら何でもやる」などの教訓を今に伝えている。そこまでしても半年程度しかインフレを抑えることができなかった。戦後復興の号令の下、鉄鋼産業と石炭産業を中心に多量の資金が供給されたからである。 終戦後のハイパーインフレ 1945年8月15日の終戦によって、戦時国債の発行や物価統制によって抑えられていたインフレが爆発した。戦争が終わった後の後始末や、復興のためにお金はいくらあっても足りなかった。戦費捻出のために発行された戦時国債の償還、軍需物資に対する支払い、進駐軍による円の大量印刷、復員兵の帰還費用の捻出、戦後復興させるための資金供給、これらに対して、日銀は日本銀行券を刷って刷って...
世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL140
“アレキサンダー大王イッソスの戦い” B.C.333 今回は、前回に引き続き、「二正面作戦」を放棄したアメリカの国家戦略について、検討してみたい。 まず、「二正面作戦」とは、「世界の重要地域二箇所で大規模な戦争を同時に戦うこと」と定義できる。この二箇所とは長い間欧州とアジアであった。第二次大戦で、アメリカはアジアと欧州の二箇所で戦った。その後の冷戦におけるアメリカの国家戦略は、2と1/2戦略と呼ばれた。 アメリカの戦略に変化を生んだのは、ベトナム戦争だ。アジア太平洋地域にも関することだが、軍事的に何が起ったかというと、それはアメリカの2と1/2(二か二分の一)戦略が1と1/2戦略になったことだ。 これはどういうことかと言うと、アメリカが想定していた仮想敵国はソビエトだ。東ヨーロッパはソビエトが覇権をにぎりその勢力下にある。西ヨーロッパはアメリカの同盟国なので、このヨーロッパ...
地球寒冷化に関するペンタゴンレポート・4
輸送力の低下 下図は突然の気候変動によって人類の輸送能力が下がり、その必要を満たせなくなることを示している。 元の報告書から転載 現在の人類の生活を支えているのは輸送能力である。必要な資源が一部の地域に偏って存在しているからだ。 突然寒冷化した場合、輸送能力は大幅に落ちるだろう。その結果、食料、水、エネルギーを争奪する戦争が起ると思われる。戦争と飢餓により人口は減少し、やがて低下した輸送能力に見合うようになる。 高い輸送能力をもっている国は同時に突然の寒冷化に対処する能力も高いだろう。例えば米国や西欧である。このことが持てるものと持たざるものとの対立を激しくする。そして持たざるものは行動を起こす。 輸送力低下と戦争 人類は飢餓と略奪の選択を迫られた時には、隣国を略奪してきた。狩猟採集時代から農耕時代まで、戦争があると全人口の25%の成人男性が死んだ。 平和な時代が来たのは、輸送力が増し...
アブダビでの展示会の報告・続編
2007年1月28日から31日まで、UAEのアブダビ市で行われた展示会“Environment 2007”で見つけたメジャーなブースやユニークなブースを紹介しよう。 アブダビ未来エネルギー会社 アブダビ未来エネルギー社はUAEのアブダビ政府の国有企業で、ムバダラ開発を通じて、エネルギー問題・環境問題を解決するマスダール・イニシャティブと呼ばれるプログラムである。このプログラムは、石油収入にのみ依存してきたアブダビ経済の多様化、将来のエネルギー市場でのアブダビの地位の維持と向上、アブダビの技術力の向上、持続可能な人類の発展への有意義な貢献を目標にしている。 プログラムの具体的な内容としては、以下の三つがある。 2億5千万ドルの「マスダールクリーン技術基金」が、アブダビの環境に適用可能なクリーンエネルギー、水問題、環境問題の解決策に重点的に投資される。 「持続可能な技術と先端的研究プログラム」...
分散電源の課題
この報告書の第二回目の分で言及した独立分散方式のエネルギー供給系において、蓄電装置の次に重要となる項目は電源の選択である。住宅用だから小型の電源で差し支えない。一日は24時間ある。1kwh出力の装置があれば、一日定格で稼動させると24kwhの電力が生み出せる。交流発電機では電力の備蓄ができなかったため、最大需要を賄うには最低でも3kwh出力の電源が必要になっていたのだった。だが、直流電源と蓄電システムを導入すると、1kwhの小型電源があればそれだけで充分エネルギーの分散備蓄が可能な状態になるのである。 直流化の効果 直流の小型電源であれば、需要地で直接発電した電気で充電しておくことができる。エネルギーの備蓄が自宅で可能になるということなのだ。蓄電装置の容量が24kwh以上あれば、1kwhの小型発電機で充分な電力を貯めておくことができるだろう。毎月600kwhの電気を消費している家庭なら、一...
水素文明を語る(11)
北海道大学名誉教授で触媒化学の世界的権威である市川勝博士と永井俊哉による対談。水素をいかにして作るか、いかにして運搬し、貯蔵するか、いかにして燃料電池で発電させるかについて語り合う。 ...
アラブ首長国連邦
アラブ首長国連邦は、ペルシャ湾南部に面する中東の国である。世界有数の原油生産国であるが、石油依存からの脱却を図り、産業の多角化や新エネルギー産業の開発にも努力している。2007年1月27日から2月2日にかけて、取材のためにアラブ首長国連邦に滞在したので、その時の体験も交えながら、この国の文化と歴史と将来の戦略を紹介したい。 1. UAEの地理と文化 1.1. UAEの地理 アラブ首長国連邦は、以下の図に示されているように、サウジアラビア、オマーン、イラン、カタールに囲まれた中東の国である。首都は、アブダビ島に位置するアブダビである。 [A map of the United Arab Emirates, converted directly from CIA World Factbook] 中緯度高圧帯に位置するため、ほとんど雨は降らない。海に面してはいるものの、風が南から北に吹くので...
1994年のメキシコ通貨危機
メキシコは1982年と1994年に経済破綻し、多くの国民が急激なインフレと失業に苦しみました。国際金融市場のマネーが利益を求めて、発展途上国や新興国にどんどん投資されていき、そのマネーが暴れたり逃げ回った結果、悲劇がもたらされます。1994年のメキシコ通貨危機は、IMFが再建に乗り出して成功した事例のため、その後のアジア通貨危機などにも適用され、その国の経済を徹底的に破壊します。まるでイナゴの大群のように。 1982年メキシコの債務危機 1970年代、石油価格高騰を受け、メキシコで石油投資ブームが発生した。また、メキシコの賃金がアメリカよりも安いことから、製造業の工場移転による投資も増えていた。国際金融市場を行き交うマネーが急増し、利益を得るために発展途上国への融資をどんどん行っていた。ちょうど1995年前後、1ドル100円水準の円高を受け、日本から東南アジアへ工場が移転し、東南アジア諸国...
世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL139
今回は、戦略の要諦としての、「兵力の分散と集中」について、考えてみたい。孫子も「十をもって、一を攻める」と述べている。兵力の集中は用兵の真髄とするところで、同じ戦力でもこちら十、敵は十に分散したならば十の戦力で一の敵を撃破する事が出来る。 つまり、戦略を構築する上で、「兵力の差」は絶対的なものではなく相対的なもので、敵が数の上で上回っていても戦力を分散させその弱点にこちらの戦力を集中させる事で勝機をつかむ。 敵を分散させるには、こちらの動向を察知されないようにする事で、敵はどこから進攻してくるか分からず無駄な兵力を防御に割く事になり分散する。もう一つはこちらも分散する事で敵の分散を誘発する事である。その場合はこちらの集中の速度が勝機を決定づける。 例えばネルソン提督はある場所に二隻のフリゲート艦を派遣するに当たって、部下の艦長に対して、「敵艦二隻に遭遇した場合には各自がそれぞれ一隻を...
地球寒冷化に関するペンタゴンレポート・3
2010年から2020年に何が起るか 海洋熱塩循環の崩壊 約60年続いた温暖化の後、2010年には海洋熱塩循環の崩壊が始まり、メキシコ湾流が作っていたヨーロッパの温暖な気候は失われる。循環のパターンが変わることによって、直ちに北ヨーロッパとアメリカ東北部の気候が変わる。それは大量の温かい水が北大西洋に来なくなるためであって、ヨーロッパと北半球の多くの地域が寒冷化するとともに降雨量が減る。 海洋熱塩循環の劇的な変化が予想されているが現在の米国の対応は不十分である。 2010~2020年の気候 ・ ヨーロッパと北アメリカの穀倉地帯及び人口密集地帯で旱魃が続く。 ・ アジアと北アメリカでは平均気温が毎年2.8℃下がり続ける。ヨーロッパでは3.4℃。 ・ オーストラリア、南アメリカ、アフリカ南部では2.2℃上がる。 ・ 冬の嵐が強まる。西ヨーロッパと北太平洋では強い西風が吹く。 出典 北アメリ...
ゴールデンアラブ
読者の皆さんは今日会ったばかりといってもいい人から豪華なプレゼントをもらったことがあるだろうか?私はメイクアップアーティストのアシスタントを短期間していた時に芦屋にある迎賓館の結婚式で、お金持ちの新婦の母親に気に入ってもらい「靴下でも買いなさい」「口紅でも買いなさい」と言われ15000円をもらったことがあった。しかし、これはブライダル関係に携わる人には(特にバブルの時など)珍しいことではない、他にもお金だけでなくシャンパンなどもらうことも度々あった。お祝いの席ではよく知らない会ったばかりの人にも親切になるものである。私はIwasaki Management Directorの友人のアラブ首長国連邦の国民であるAl-Fahim博士のお宅訪問をしたのだが、帰り際にsmall giftとして渡されたものでこんなに驚くとは思わなかった。日本でもお菓子などを帰り際に渡すことはあるが、私がチョコレート...
負苛平準化とはなにか
電力会社は負苛平準化という深刻な課題をかかえて、ながいこと苦しんでいる。おきている事態の内容を知ると、問題のもつ意味の深刻さが分かるだろう。課題の解決に十社こぞって腐心している、というのが現状である。有効解が見出せないのは、問題の本質を見ていないからだと思われる。電力需要の変化を示す負苛(電力消費)にデイベースで生じている落差が、無視できないほどまでに大きくなっているからである。時は原発を導入した頃へと遡る。遠距離送電が必要になったことが、送電を高圧化することになったそもそもの発端だった。ここ数年の「年」負荷率の推移をみると、ほぼ56%台に落ち着いている。今後も当分大きな変化はないとエネ庁では観測している。年負苛率とは、年間で最も高い電力需要の日を挟む前後三日間の平均を分母とし、その他の電力需要全体の加重平均を分子として導いた割合の数値である。(北海道では冬にピークがきている) 要素化の...
水素文明を語る(10)
北海道大学名誉教授で触媒化学の世界的権威である市川勝博士と永井俊哉による対談。水素をいかにして作るか、いかにして運搬し、貯蔵するか、いかにして燃料電池で発電させるかについて語り合う。 ...
