疫病の季節 (2)~パンデミックの被害

■諸説ある推定死亡者数 新型インフルエンザが流行した場合、推定される死亡者数は、感染率、致死率をどう考えるかで変わってきます。 厚生労働省は、新型インフルエンザが日本で流行した場合、国民1/4が感染し(感染率25%)、医療機関を受診する患者数は約1300~2500万人、入院患者は53万~200万人、死亡者は17万~64万人が死亡すると試算しています。はたしてこれは妥当な推計なのでしょうか。注意すべきは、この数字はスペインインフルエンザの際の致死率2%を参考に試算したものだということです。 オーストラリアのロウイー研究所の試算では、日本で流行した場合、人口密度の高さから死亡者は210万人にのぼると見積もっています。第二次世界大戦での日本の死亡者は軍・民間合わせて推定210万人ですから、それと同規模の死亡者数といえます。しかしこれも弱毒型と仮定しての推定なのです。 国立感染症研究所ウイルス第三...