利権集団の末路 「家族むちゃくちゃに」
金の力を凌駕した情報の力 大分県教委の教員汚職事件で、校長、教頭の昇任試験に絡んで元県教委義務教育課参事、江藤勝由被告(52)=収賄罪で起訴=に商品券計110万円分を渡したとされる同県佐伯市立小学校の校長と教頭計3人の家族らが朝日新聞の取材に応じた。「家庭がむちゃくちゃになった」「金を渡す習慣があったのではないか」などと心境を語った。 3人は50代の女性校長と50代の男性教頭、40代の女性教頭。8日、佐伯署に自ら出向いて事を説明した後、自宅に戻っていないという。学校も休んでいる。 県警の調べでは、3人は08年度の昇任試験で便宜を図ってもらった見返りに、校長は10万円分、教頭2人はそれぞれ50万円分の商品券を今年3月までに江藤元参事に渡した疑いが持たれている。江藤元参事は昇任試験の実務を担当しており、元義務教育課参事、矢野哲郎被告(52)=贈賄罪で起訴=が江藤元参事と3人を仲介したとい...
仮想世界は似た者同士が集まる
とかく人の世は住みにくい 夏目漱石の「草枕」の冒頭にこんなくだりがあります。「人の世は住みにくいが、詩人や画家をはじめとする芸術家によって人の心を豊かにすることができる」と受け取れるので、私のお気に入りの文章です。 山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。 智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。 住みにくさが高(こう)じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟(さと)った時、詩が生れて、画(え)が出来る。 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣(りょうどな)りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。 越す事の...
疫病の季節 (4)~パンデミックを封じる
伝染病の流行に際し、個人においては次の4つの経過が考えられます。 1)感染しない(獲得免疫なし。潜在的に感染リスクを持つ) 2)感染したが発病することなく快復した(獲得免疫あり) 3)感染し発病したが快復した(獲得免疫あり) 4)感染し発病して死に至った 1)と2)は一見区別がつきません。自覚的には「罹らなかった」人たちだからです。例年流行するインフルエンザの場合を思い返してみると、学級閉鎖になったようなクラスでも発病しなかった子がいたり、生活を共にする家族でも罹患しない者がいたりします。他の者同様にウイルスに曝露していることは十分に予想されるので、この場合は感染しなかったというより、発症しなかった(不顕性感染だった)と考える方が妥当だろうと思います。もっとも新型インフルエンザの場合、どの程度不顕性感染があるのかは起こってみなければわかりませんが。 社会的には死亡者数が少ないことがなにより...
