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世直しの本流 第一章 人口の変化と社会変遷(上) ~侘び、寂び、萌え~

世直しの本流(1/11)

第一章 人口の変化と社会変遷(上) ~侘び、寂び、萌え~

この内容は8つで1つです。一つ一つを読んでもほとんど意味がありません。またリンク先と四次元で繋がっています。そのアクティブ構造こそ伝えたいシステム(系)内容です。

萌えの登場

人間(ホモ・サピエンス)の歴史を読み解けば同じような事を螺旋的に繰り返している事が判ります。まず、社会は農業から始まりました。これが文化の始めです。それ以前の狩猟生活と違い農業は大量のマンパワーを必要とするからです。また、都市国家を作りました。これが文明の始まりです。では、何故、人は農業を始めたのでしょうか?では、何故、人は文明を作ったのでしょうか?

『今日、世界の辺境と呼ばれる地域で、農業(牧畜も含める)を営むことなく、狩猟と採取で生計を立てている未開民族がいる。私たちは、「貧しく飢えた発展途上国の人々」という先入観を植え付けられているから、狩猟採取に従事する未開民族は、貧しくて不安定な生活を送っているに違いないと考えがちである。しかし調査によれば、農業を行わない狩猟採集民が食物生産に費やす時間は、成人労働者1人当たり平均3時間から4時間であるとのことである。残りの時間は、遊んで楽しむことができる。長時間労働を強いられ、過労死寸前の私たちにとっては、うらやましい限りである。農耕牧畜民族より、狩猟採集民族の方が豊かな生活を送っていると言ってよいぐらいである。』

『文明社会に発展した過去の原始社会は、決していつも豊かであったわけではない。未開社会が豊かであるというよりも、豊かだからこそ、その地域は今に至るまで未開社会のままでいることができるのであって、逆に言えば、私たちの祖先は、豊かでなかったからこそ、農業を始めたと理解するべきである。』

『人類にとって、農業は、自慢できる発明ではなくて、生き延びるために嫌々始めた苦肉の策だった。先史時代のエジプトや南米などでは、温暖化をきっかけに、農耕を放棄して狩猟に戻るということもあったようである。しかし、農業革命という逆境期の技術革新で、生産性が向上し、温暖化を背景に人口が増加した結果、環境が好転しているにもかかわらず、農業が放棄できなくなった不可逆的な段階がどこかであったようだ。少なくとも、今日、農業なくして60億人を超える世界の人口を養えないことは明白である』

『文化(culture)が、「土地を耕す」、「栽培する」を意味するラテン語《colere》に由来するのに対して、文明(civilization)は、「市民」を意味するラテン語《civis》に由来する。文化が農村的であるのに対して、文明は都会的である。前節で農業文化の誕生を論じたのに続いて、本節では、都市文明の誕生を論じることにしよう。』

『文明の特徴である巨石建造物や城壁都市は、それを造成させた強い権力者の存在を示している。様々な文化と習慣を背負った人々の集結により増大する社会的なエントロピーを縮減するには、労働集約的な経済の組織化による生産性の向上、城壁都市の建設による境界の再設定、貨幣や刑罰等のコミュニケーション・メディアの発行による公共性の創設などが必要である。』

『温暖化によって、それまで都市に集結していた古代の人たちが地方へと戻って行ったというプロセスは、温暖化によって、それまで農業牧畜をしていた先史時代の人々がかつての狩猟採取生活へと、一時的にとはいえ、戻って行ったプロセスとよく似ている。先史時代の人にとって、長時間労働を必要とする農業牧畜生活よりも労働時間が短い狩猟採取生活の方が魅力的だったように、古代人にとって、中央集権的な都市文明よりも地方分散的な農耕文化の方が魅力的だったのである。』


工業社会より農業社会、農業社会より狩猟採取社会の方が楽だと言えます。しかし、農業をしなければ死んでしまうような環境の変化に対応する為に人類は農業を始め、それによって人口増加し、農業を止められなくなったというのが歴史です。同じくこの現象は工業化においても言えます。農作物や燃料を遠くより輸送し環境の悪化に対応しました。それによって更に人口が増大して人は工業化を止められなくなった。恐らく情報化社会も同じ現象が発生するでしょう。しかし、同時に自然調整機能としての人口減少現象も発生します。下記の日本の人口構造表をご覧下さい。日本の人口は明らかに急速に減少へと向かっています。これは男性精子の数の減少及び不妊率の上昇によっても説明可能な状況です。
環境が急速に悪化し、それに対応する形として人口調整機能が働いていると考えます。

平成15年10月1日現在推計人口

(総務省統計局より) 平均婚姻年齢の年次推移(全国) 〔昭和50年~平成14年〕 ※ 確定数(歳)


年度

全婚姻

初婚

昭和50年

27.8

25.2

27.0

24.7

昭和60年

29.3

26.4

28.2

25.5

平成元年

29.8

26.9

28.5

25.8

平成2年

29.7

26.9

28.4

25.9

平成3年

29.6

26.9

28.4

25.9

平成4年

29.7

27.0

28.4

26.0

平成5年

29.7

27.1

28.4

26.1

平成6年

29.8

27.2

28.5

26.2

平成7年

29.8

27.3

28.5

26.3

平成8年

29.9

27.5

28.5

26.4

平成9年

29.9

27.6

28.5

26.6

平成10年

30.0

27.7

28.6

26.7

平成11年

30.2

27.9

28.7

26.8

平成12年

30.4

28.2

28.8

27.0

平成13年

30.6

28.4

29.0

27.2

平成14年

30.8

28.6

29.1

27.4

生物は雄が精子を雌が卵子を提供してそれを融合さえる事によって繁殖します。雄が精子を製造する期間は長く40年以上ありますが雌が卵子を製造する時間は20年以下と考えられます。それが結婚年齢における男性と女性の年齢差となります。もし人口構造がピラミッド形式であるならば若い女性は年上の男性より常に数が多く女性が結婚しなくても問題は発生しません。しかし、人口構造がドーム型又は逆ピラミッド型となれば結婚が出来ない男性が増加します。女性優位の状況が発生すれば女性はより強く・我侭になり二股や三股をするようになります。この結果として男性は代替物としての「萌え」を求めることになります。日本の急激な人口減少は今回が初めてですが人口が停滞した時には「侘び」「寂び」「浮世絵」「浄瑠璃」と言った文化が発達しました。

侘び

http://ja.wikipedia.org/wiki/画像:2002_kenrokuen_hanami_0123.jp より

寂び

国宝 曜変天目茶碗財団法人(藤田美術館より

萌え

 

「萌え」とはアニメ・漫画・ゲームといったフィクションに登場する架空のキャラクターなどを対象とし、疑似恋愛的な動悸や愛着(思慕の情)、フェティシズムあるいは萌え属性に関わる嗜好や傾倒などの感情を表す言葉です。逆ピラミッド構造において多数派の男性に対して少数派である女性は非代替性優位の原則によって力をつけ二股恋愛や異国人との性交の経験によって逞しくなった女性に対して、経験不足で軟弱化した日本の男性が結婚生活を送れば待っているのは悲惨な結果となります。最近の日本で発生する残虐事件や幼児虐待事件はこの人口構造的な原因に多くは起因します。幸い世界的にみれば人口構造はまだ正ピラミッド構造です。生物学的遺伝子を日本男性は海外に出て武者修行を積むか、国内において二股三股恋愛により経験値を積む必要があります。しかし、人間は精神的生物でもあります。精神的な遺伝子を受け継がせる方法もあります。しかし、別の道もあります。それは精神を継承させる【芸術家(文化人)】の道です。

『私は、いわゆる萌えキャラには興味はありませんが、学術オタクとでもいうべき一種のオタクだろうと思っています。家の中にこもりがちで、自分から好んで旅行に行くことはないし、結婚したいとも思いません。周囲は、変人扱いしているけれども、私にとっては、新しい学問に挑戦することが旅行であり、新しい作品を作ることが子供を産むことであり、その作品が人々に読まれることが、子孫が繁殖することに相当するからです。 ドーキンスは、文化では、遺伝子(gene)に相当するミーム(meme)が増殖すると言っています [Richard Dawkins:The Selfish Gene, p.195]。遺伝子の物理的増殖が、環境的制約によって限界に達している今、表象空間という新たなフロンティアで、新たな遺伝子であるミームを増殖させることが、人類の遺伝子戦略であると考えることができます。これは、70年代以降の情報革命で、バーチャルな表象空間が肥大化したオタクたちが出現して可能になりました。』

多夫多妻の時代

ここ40年間、離婚率は上昇しています。しかし、100年前もやはり離婚率は高かった。但し、婚姻率も同時に高かった。これは何を表すのでしょうか。まず、第一に婚姻をしない人が増加した。離婚する人も増加した。同時に子供を作らない人々も増加した。つまり、子供を作り、子供を育成する環境を取らない人々が増加したと言う事です。これは社会的に見てエネルギー制約、教育的制約などの環境的社会的な制約が増加してリミッターとしての作用が働いていると考えられます。この流れは大きな社会変革が発生するまで継続されていくと思われています。変化適応の考え方をするならばこれから多夫多妻(離婚と再婚)が増加していくでしょう。理由は遺伝子の多様化を男性、女性とも求めるからです。どちらかの遺伝子が圧倒的に優れている場合は別として環境適応に対しては多産多死が生存確率があがります。しかし、高度工業型社会では良い生活を送る為には高度の教育を必要とし、その為には多額の資本が必要となります。少ない子供で遺伝子の多様性を生み出すには多夫多妻が最も良いと考えられます。離婚が増加しているのはこのような環境の変化が潜在的に存在します。また、この問題は社会的に見て次の問題を引き起こします。


後編 世直しの本流 第一章 人口の変化と社会変遷(下) ~必然としてのイジメ~ に続く

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