はじめまして、日々色々な問題が新聞紙面を賑わせていますが、日本がエネルギー資源の98%が輸入であり食料自給率が40%(カロリーベース)であることを考えますと、エネルギー問題を解決することで、その他も問題も解決に向かうのではないかと言うのが私の意見です。
また、日本の近代史を観ますと、明治維新・第二次大戦後と大きな歴史的転換を経ており其の時点で過去の歴史・文化を全否定する捩れが発生しています。 この捩れを元に戻し日本文明の本来のあり方を取り戻さないかぎりこの国の再生は無いだろうというのが私の私見でもあります。
今回は、環境資源としての大麻(ヘンプ)の可能性について簡単にご紹介させて頂きます。
1. 大麻とは
日本語で大麻(タイマ、おおあさ)英語名Hemp(ヘンプ)、アサ科の一年草(学名:Cannabis Sativa L カンアビス・サティバ・エル)、原産地は中央アジアと考えられる。 「麻」という言葉は、日本では古来から大麻のことをさしており、広い意味では、大麻に類似した繊維を取る植物及びその繊維のことをいいます。 同じ麻という文字を使う植物には、亜麻(アマ)、苧麻(チョマ)、黄麻(ジュート)、洋麻(ケナフ)、マニラ麻、サイザル麻などがありますが、植物学的な類縁はありません。 日本では古来から食用や繊維用として栽培されてきたが、第二次大戦後GHQ占領下において、1948年に大麻取締法が制定される。
2. 麻薬との関係
「大麻」=麻薬ではない、麻薬の原料になるということです。 大麻草の花穂や葉にTHC(テトラヒドロカンアビノール)という化合成分が含まれており、それが向精神作用をもたらす。 大麻の葉を乾燥させたものがマリファナ(Marihuana)、ハシシュ(ハッシッシ)Hashishは花穂や先端部の葉から出る樹液を固めたものである。
[参考:主な麻薬]
ヘロイン(heroin):ケシの樹液から取れるアヘンに含まれるモルヒネから作る麻薬。
コカイン(cocaine):南米に生育する「コカ」という木の葉から抽出される麻薬。
ですが、すでにこのTHCの含有率の少ない産業用ヘンプが品種改良させています。
3. 日本人と大麻
福井県の鳥浜遺跡からは約5500年前の麻の編み物の切れ端が出土している。
BC239年 邪馬台国の女王:卑弥呼が魏(China)に大麻の布を送る。 (「魏志」倭人伝)
AC800年 大麻栽培の由来について記述している「古語拾遺」。奈良東大寺の正倉院にはこの時代の麻紙が遺されている。 「万葉集」では30あまりの詩に麻が登場する。
AC869年 麻布が各地の特産物となり、絹や綿と同様に市場で取引される。(「続日本後紀」)
1948年に大麻取締法が制定されるまで、日本各地で栽培され、1950年の栽培面積は4,049haでしたが、以降急速に栽培されなくなる。
大麻は日本人に身近な植物であり神事にも幅広く活用されていました。 七味唐辛子の一味はアサの実です。 (七味:唐辛子・ケシの実・青海苔(又はシソの実)・アサの実・黒ゴマ・山椒の実・陳皮(ミカンの皮))
4. 大麻の効能・可能性
大麻の効能を考える時、マリファナ・ブックからの下記の1節が参考になると思います。
ここで、なぜ大麻なのかという疑問を持つかもしれない。それは大麻には他にはない、もしくは他より優れた長所があるからこそなのだ。 たとえば、いま繊維原料として最も大量に栽培されている綿は、膨大な量の農薬を必要とし環境汚染の一因となっているが、大麻なら農薬の必要性は低い。 紙の原料となっている木材は、貴重な森林資源から得なければならず、また木材を原料とした化学パルプ化法は公害を招くが、大麻を製紙原料にすればこれらの問題を一挙に解決できる。 石油は有限で、またその使用は二酸化炭素を出し地球温暖化の原因の一つとなっているが、大麻は成長過程で二酸化炭素を酸素に転換するので燃焼しても大気中の二酸化炭素のバランスを崩さないし、大麻は無限に栽培できる。
以下の効能・特徴を列記します。
1.栽培に関して、農薬の使用量が少なく、成長が早い 約110日間で3~4メートルに達する。
2.土壌をいためずに連作が可能、特に日本ではソバとの連作が可能
3.実は食用に適し、大豆に匹敵する栄養価がある。
4.製品の応用範囲が広い。
繊維製品・紙の原料・建築材・茎のセルロース成分からエタノールを精製可能。
etc.
等、非常に広い応用範囲があります。
5. 大麻の栽培の進展状況
ヨーロッパ・カナダを中心に大麻の禁止を見直し環境資源として再評価が進んでいます。
[大麻栽培を解禁した国]
1993 イギリス
1994 オランダ
1995 オーストリア
1996 ドイツ
1998 カナダ
[元々栽培している国]
ロシア・中国・北朝鮮・ルーマニア・フランス
[禁止・規制の厳しい国]
アメリカ・日本
世界で、大麻栽培及び産業化は急速に進んでいます。 日本においてもアサ製品の需要は伸びており、日本紡績協会によると原料の輸入が1998年が38トンにたいして1999年1月~10月累計で261トンに達しており、国内自給の声も高まって来ています。
注:現在、日本での大麻栽培は大麻取締法下での許可制となっています。

コメント
ホクトさん、拍手~♪♪
現在、北海道・北見では、農薬で疲弊した土壌改良のために”ヘンプ”の栽培が行われています。
…たしか~戦前には、ヘンプを燃料にして自動車の走行が成功した筈(フォード?)。
バイオエネルギーなんぞと云って、食いものを無駄にしているより、ヘンプエネルギーの開発するほうが、水の豊かな日本でコストも安く環境にも優しいことは明白…亜米利加から独立できれ馬のハナシですが。ね。
ヘンプは、
食料だけでなく、薬や衣料品にもなり、建築物や車体にもなり、”燃料にもなる” 。
しかも、
ほっておいても勝手に直ぐ成長する。 どんどん増える~増える。
地球が与えてくれた最大級の贈り物なんだが、それを占領軍がきて
禁止となった…。
鯨もヘンプも、世界を支配下におこうとするやつらにとって不都合な代物なんだろうな・・。
タバコより害がないのに ね。
Posted by 佐々木 at 2007年11月30日 17:12
北海道開拓史上、大麻は重要な作物でした。 種に魚網等に利用されていましたが、安い綿花の導入が進み栽培が廃れていったと聞いております。 北海道で大麻の自生が見られたりするのはその名残です。
栽培が本格化するようでしたら、バイオ資源として北海道の経済に少なからぬ貢献があると思います。
Posted by ホクト at 2007年12月 2日 21:21