墨を楽しむ

「“すみ”という言葉からどんなことを連想されますか?」とある会合でお伺ねしてみました。 (炭・隅・角・墨・・・) “書”を連想なさる方の少ないのに正直、驚いた事を覚えています。 また、よく足を運ばれる「展覧会」と云えば「絵画・陶芸」でこちらの方は、書展を連想される方は 壊滅的な状態でした。 どうしてこんなにも日本の伝統芸術である書道が人々の生活からかけ離れた存在になってしまったのでしょう? 淋しい限りのこの頃ですが、そのひとつの要因に書展に行って「読めない」ということが掲げられるかと思います。 そもそもこのことが“書”を楽しく鑑賞することをはばんでいる悪癖なのです。 “書”はもともと文字を素材とする芸術であることから、この大間違いが始まりました。 文字である由に読めない→わからない→恥の構図が生まれ、ますます書道離れに拍車がかかったのと思われます。 いかにも書道は文字を素材にしますが、決...