ロシアは赤の広場で行われる軍事パレード情報
今年3月9日に行われるロシアのパレードで、モスクワ、赤の広場に戦車部隊が戻ってくるらしい!という話です。まあ、おめでたいといえばいいのか、なんといえばいいのか・・・ひたすら、ご苦労さんなことですわい。ただ、こういうパレードというのは、思いっきり色んな戦闘機やあらゆる階層の軍服なんかのオンパレードなわけで、軍事関係のマニアの方には堪らないみたいですけどね。
実は以前、神戸でロシア語習ってたときの友人で、こういう赤の広場パレードをロシア軍人に見学させてもらった人がいて、もう熱狂的に喜んで参加したそうですよ。しかし、彼の趣味の軍服での参加は丁寧に断られたらしい・・・
たしかに、マニアじゃなくても、ロシアにはいまだ軍隊っぽい意匠のモニュメントとか駅の銅像とか、あらゆるものが「嗚呼、ソ連軍の匂い」ってところがあるので、逆に部外者が見ると、非常に胡散臭いもんですよ。
ところで、話しは変りますが、この17年間は戦車を含めて本格的な戦闘機をパレードに参加させていなかったとのこと。また、6千人の軍人が新しい軍服で参加するそうです。
なんでも、前回一番最後に軍事パレードに戦闘機が参加したのが1990年だそうで、1991年から1994年まではパレード自体が行われなかった。それから1995年は戦勝50周年が別の場所だったみたいで。(どうも場所が足りんかったんとちゃうかな)翌年の1996年には再び、赤の広場でパレードが行われたが、このときは戦闘機は加わらなかったとのこと。
まあ、赤の広場って写真で映したり、映像にすると、どんなに広大なところかと思うかもしれませんが、実は結構狭いんですよね。しかも地面は古びた赤じゃなくて、汚れた褐色の煉瓦でかなり古いものがびっしり敷き詰めてあります。これがまた、いびつでガタガタしているので歩きにくい。ま、戦車だったら大丈夫でしょうけど。しかも、わざとかもしれないけど、モスクワ川沿いから上ってくる坂道なんかも曲線が緩くて、全体的になだらかに傾斜するような形の地形です。
余談になりますが、その正面にある元国営(もしかすると今も?)グム百貨店というのがあって、こちらの内装は見事です。歴史的にも意外と古くて、1893年には完成していたようですね。
ということで、革命前の建物になるのか。かなりロシアにしては、センスがよく、ガラス張りの非常に高い天井や、見事な噴水、まるでベネチアを想像させるような渡り橋が二階の所々に架かっていて、雰囲気が素晴らしいです。ただ、売っているものは土産物以外、ほとんど海外ブランドだったりしますし、他より何でも高かったような気はします。ただ、この建物だけを見学するのみでも、なかなか価値がありますよ。うろうろするのに入場料はいりませんし、ちょっとした飲み物くらいは売ってますから。観光するにはいいところですよ。
(英語でグム百貨店の歴史を説明したサイト)http://www.gum.ru/en/history/
しかしまあ、今の時代に改めて軍事パレードでロシア帝国(?!)の勢いを見せ付けようってのも凄い話ですよね。まあ、上層部の方々としては、ロシアの軍隊がここまで復活したというイメージを植えつけるために、わざわざ軍服まで新調ですか?!なんだか、涙ぐましい・・・(でも、おそらく新しい軍服の趣味の悪さを見たらのけぞることになるかもしれんが。といっても今の軍服もあくまでソビエトらしさの延長でしかないし、苦渋の選択ですわな)
うーん、なんかそういうことするのもいいんだけど、もっと軍人さんの生活だとか人権だとか、まず生命安全を守ってあげたって欲しいという気がするんですが、多分、無理な注文でしょう。なんせ、軍隊虐めで命を落とし、軍人さんに極寒地帯でちゃんとした冬服を与えずに強行輸送して、凍死させたり、虐めで半身不随になった親が訴えたって無駄。で、金持ちは自分の子供を決して「こんな見事なロシア軍」で修行させようなんて考えませんから、皆うまいこと金払って逃げるとかなんとかして、軍人なってるのなんて、田舎の貧しいとこの師弟ばっかりですもんね。愛国心、めっちゃ育ってるなーとつくづく思いますよ。
実際、庶民の話によると、モスクワなんかは大学生くらいになると必死で徴兵逃れのために工作するらしいですよ。一日に煙草100本くらい吸う生活をずーっとやって、自ら肺を真っ黒にするとか、片目だけを酷使して視力を異常に落としたりとか、そういう自虐的な方法を使ってでも、身体測定で落としてもらおうって考えらしい。でも、最近はあまりにも「徴兵逃れしようとする若者」が多すぎて、以前なら徴兵されなかったような学科にまで手が伸びているって話も聞きますから、これは当事者にとってはえらく大変なもんです。なんせ、命懸けですよ。行って生きて帰れる保証なんてどこにもないんですから・・・
なんぼ、文房具屋の店先で「プーチン」の肖像入りノートとか売っても、プーチン演説会で一列目には金髪の美人のお姉さんたちを並べて、一斉にデジカメ攻撃させても、所詮、それは「愛国心」じゃなくて、犬の尾っぽ振る程度の「忠誠心」以下の代物でしょうねえ。
そういう意味じゃあ、今の大統領に尻尾振っていくようになった一部のロシア人は、おそらく相当低いレベルの<見掛け倒し>の愛国心しかなく、単に刹那的に「自分の利益を守る」ための目先の感覚が<民主主義的>に育っただけにしか思えないのであります。
頑張って軍事パレードでもなんでもやったらいいけど、またあんまり軍事費ばっかりにお金を注ぎ込むと、昔の二の舞になっちゃいやしないかと冷や冷やしますねえ。あーあ、まだロシアはやっぱりソ連とたいして変わってないなあという感じがします。
関連ニュース:<ロシア>チェチェン大統領が軍精鋭部隊と対立(毎日新聞)
