美本主義改め、美心主義は成立するか?(未来編)
美本主義改め、美心主義は成立するか?(未来編) 資本主義と社会主義の時代 20世紀の世界は、資本主義と社会主義に分かれて競い合っていました。 しかし、今ではどちらも、かつての勢いは無く、限界に達しているように見えます。 その理由は、幸せになる人より、不幸になる人が多かったからだと、筆者は思います。 資本主義では、少数の金持ちがいる反面、多くの人がワーキングプアになりました。 社会主義では、頂点の権力者に逆らった多くの人が、殺されたり投獄されたりして、イエスマンのみが生き残りました。 どちらも人を抑圧する制度でした。 抑圧するものに反発するのは自然な心情です。 主義とは何か? そもそも、『○○主義』(○○ism)なんでしょうか? ○○が万能(主)で、○○が正義(義)であり、○○を求める人の集まりであり、○○を基盤(コミュニケーション・メディア)とした制度だと、筆者は思います。 資本とは、貨幣...
美本主義は成立するか?(歴史編)
発端 「日本は美を大事にすることによって、社会の秩序が成り立ってきた国だ」と、ある人から聞いたことがあります。もう15年も前です。田舎から都会に出てきたばかりの、世間知らず、おのぼりさん大学生だった筆者には、何のことかさっぱり分かりませんでした。解説しますので、おつきあいください。 背景 当時、儒学者の先生と縁があって、東洋思想の学生向けの勉強会に参加する機会がありました。冒頭のは、その先生から言われた言葉です。いろんな話を伺っていたんで、特にこれを気に留めなかったんですが、しばらくして気になって仕方がなくなりました。今さら、「そう言える根拠は何?」、「美って何?」、「秩序って何?」、なんて聞くことも出来なくなってしまったので、自分で調べることにしました。 「心の中に物差しを作ることは大事なことで、本当の勉強とはそういうことだ」という話も聞きました。「物差し」ってのは判断基準のことですね。...
【書評】イラク占領―戦争と抵抗 パトリック・コバーン
イラク占領―戦争と抵抗 パトリック・コバーン wikipedia サッダーム・フセイン イラク戦争の惨状が良くわかる本です。 戦争の当初はイラクの人も、フセイン統治時代は最低の状態であり、これ以上悪くなることはない、戦後は良くなるはずだ、と期待していました。しかし、進攻後の復興計画は無く、破壊と混乱をもたらしただけでした。 治安は悪化し略奪と誘拐が横行するようになりました。 電気等のインフラは破壊されたまま放置されました。 一般人も宗派毎のテロの標的になっています。 占領軍は、テロリストへの攻撃と称して、一般人の住居を攻撃します。 技術者や知識人などの生活能力が高い人は、国外に脱出していきます。 政治家は、1箇所だけある安全地域に引きこもり、状況は改善していると、裏付けの無い大本営発表を行います。 以下のような教訓を読み取れます。 ・復興計画が無い破壊は混乱を巻き起こすこと。 ・最低の状態...
