【書評】犯罪は「この場所」で起こる
犯罪対策として、犯罪機会論・原因論という考えがあります。
この本は、今のまま原因論重視を続けても犯罪発生率は減少しない、実際にデータで増加していることが分かっている。いくら犯罪者の人格(精神病理)や環境(社会病理)に原因を求めても、それを取り除く妙案や決定打は未だ見つけられず、この対策にかける社会的エネルギーは膨大すぎると提言しています。
しかし、原因論をやめろといっているのではありません。機会論と原因論は車の両輪であり、機会論によって物的環境(道路や建物など)の設計や人的環境(団結心や警戒心など)の改善を通して、犯罪を実行しにくくし犯罪の総量を削減すれば、社会的エネルギーを注がなければならない犯罪に十分なエネルギーを注げると説いています。
日本には「原因論から機会論へ」「処遇から予防へ」「犯罪者から被害者へ」のパラダイム・シフトが必要です。
マスコミが犯罪原因として必死にサブカルチャー、リストラ、イジメばかりを追いかけている姿をみて、いい加減うんざりしている方はより納得いただける本と思います。
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