最も困難な作戦

敗走の擬態


出典:【戦術1】釣り野伏せ

諸葛亮孔明や薩摩の島津氏、小説のヤン・ウェンリー元帥、そして、ハンニバルは敗走の擬態が実に上手であった。少ない戦力でゆっくり敵を引き付けながら最小限度の被害で敵を自分の陣地に引きずり込む。かなりの胆力と算術能力が無ければできない作戦である。伏兵のいる部分まで全滅せずに大群を引き入れなければならない。

参考:21世紀のグランドストラテジー

ハンニバルの教訓


出典:ハンニバルの戦闘教義(後編)
釣り野伏せ(つりのぶせ)は、戦国時代に九州の戦国大名島津氏により用いられた戦法の一つ。釣り野伏せり・釣り野伏と呼ばれることもある。
野戦において全軍を三隊に分け、そのうち二隊をあらかじめ左右に伏せさせておき、機を見て敵を三方から囲み包囲殲滅する戦法である。 まず中央の部隊のみが敵に正面から当たり、敗走を装いながら後退する。これが「釣り」であり、敵が追撃するために前進すると、左右両側から伏兵に襲わせる。これが「野伏せ」であり、このとき敗走を装っていた中央の部隊が反転し逆襲に転じることで三面包囲が完成する。
基本的に寡兵を持って兵数に勝る相手を殲滅する戦法であるため、中央の部隊は必然的に敵部隊とかなりの兵力差がある場合が多く、非常に難度の高い戦法である。 この戦法の要点は敵を誘引する中央の囮部隊にある。戦場での退却は容易に潰走へ陥りやすい上に、敵に警戒されないように自然な退却に見せかけなければならない。この最も困難な軍事行動である「統制のとれた撤退」を行うためには、高い練度・士気を持つ兵と、戦術能力に優れ冷静に状況分析ができ、かつ兵と高い信頼関係にある指揮官が不可欠となる。
また、実際には伏兵に適した地形で敵と交戦するとは限らず、任意の地点に敵を誘引できない状況が発生することも多かった。そのような場合は伏兵の代わりに側面部隊が敵前迂回行動をとり、敵部隊の側面を突いて包囲した。囮部隊ほどではないものの、参加する他の部隊にも非常に高い能力が要求されるといえる。華麗な戦法ではあるが、その知名度に反して島津氏の一連の戦い以外に成功した事例に乏しい事が、難易度の高さを示している。 島津氏は、初期の頃の合戦において、伏兵を用いた戦い方が結果的に釣り野伏せのような包囲殲滅の形になることもあったが(木崎原の戦い等)、後に積極的に釣りを用いるようになり、ほとんどの野戦で三面包囲殲滅戦を図るようになった。
島津氏は、釣り野伏せ、及びそれを応用した包囲戦法によって耳川の戦い、沖田畷の戦い、戸次川の戦いなどの重要な合戦に勝利し、一時的にせよ九州をほぼ統一することに成功した。

今回は、三面包囲ではなく、全周包囲である。その難易度は島津を凌駕し、ハンニバルに匹敵する。そして、敗北は人類の人口崩壊を引き起こす事を鑑みれば、その責務は太平洋戦争の比ではない。サイパン島を始めマリアナ諸島を守りきればB29の空爆と原子爆弾を落されることを防ぐ事は出来た。しかし、ある程度の空爆を食らわなければ神国不敗の神話に酔う国民の目を覚ます事は困難であったと思う。今回、知のマリアナ海戦に全力を投入すれば大地震による原子力発電所の崩壊を免れ、経済的価格での石油枯渇の被害を軽減できる。しかし、ある程度は本土の国民にも電気のない生活チェルノブイリ原発の放射能を浴びたヨーロッパ人のような恐怖体験が必要なのかもしれない。精鋭中の精鋭部隊がインド洋から西太平洋一帯でステルス機動作戦を遂行している。天山チームを始め陽動部隊である我らは本土~マリアナ諸島において、エネルギー危機とその対策という知的陽動作戦を完遂している。そして、蓄積された読者コラムは、6月下旬をもって思想的左右両翼から投入されるだろう。後方(東南アジア方面)からは機動部隊、左右両翼と転回した部隊による四方からの全周包囲がいつ完成するのかは天のみが知る。潜水艦戦略のみでそれを行えば2020年である。しかし、それでは本土の被害が余りに大きい。その答えは全てこの作戦(詳細)に依存している。包囲環が完成するまでギリギリまで本土側に引き寄せる。
参考コラム:戦略新春特別企画最終号

主要アクセス先(2008/3/11)

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