【環境企業】ベスタス

ベスタス(ヴェスタス)は世界一の風力発電会社

風力システムの開発、製造、販売、マーケティング、保守をビジネスの中核とする風力産業のパイオニアであり、マーケットリーダーである企業Vestas Wind Systems A/S 。1979年従業員約60名で風力発電機の製造を開始したヴェスタスは2004年6月で従業員9500人を超えている。世界50ヶ国以上で26,000基以上の風力発電機を設置したヴェスタスは世界的な販売網とサービスネットワークを長年構築してきたようだ。世界のVestas風力発電機

社史

1898年鍛冶工のH.S.Hansenがデンマークにあるレム駅で『Smith Hansen製作所』を開業し、レムという土地は鍛冶業の中心地へと発達。Smith Hansenは息子のPeder HansenとDansk Staalvindue Industriという工業建築用の鋼製窓の製造会社を設立し有限会社に成長。ところが第二次世界大戦のデンマーク占領で金属材料不足に陥った。1945年Peder Hansenは9人の同僚と共にDansk Stålvindue Industriを辞めて新会社VEstjysk STålteknik A/S(後Vestasに改称)を設立。資本金は75,000デンマーククローネ(約140万円)、ミキサーやキッチンスケール等の家庭用品の製造を開始した。それから農業用品を生産しフィンランド・ドイツ・ベルギー等に輸出したり、兄弟でデンマークB&W造船所の副最高責任者Søren Hansenからの依頼で船のエンジン用の新型冷却器を出荷。ところが1960年1月27日、Vestasのオフィスと倉庫が全焼してしまう。しかし取引高は上昇し、工場再建で生産を続け100-120人を雇用。1968年には世界65ヶ国へ輸出されるクレーンの96%を製造し成功を収める。

オイルショックへの恐れからVestasは代替エネルギー源として風力タービンの可能性を調査、18ヶ月にわたる実験後に3枚刃モデルを完成。風力発電機納入体勢が整い、1980年代の代替エネルギーのブーム到来を迎える。アメリカのゾンド社からの希望でVestasタービンのテストを実施、成功し性能が認められた。1980年デンマークとアメリカ合衆国の新しい法律が風力エネルギーの巨大市場をつくる。1983年Vestas North Americaを設立。1985年までに2500台の風力タービンをアメリカで売った。他社には真似できない風によって刃の角度を調節してエネルギー出力を最適化するOpti Tipというピッチ規制システムを提供し順風満帆だったが、カルフォルニアで風力発電機設置に有利な特別税法が1985年末失効。市場は消滅し経済的困難な状況になる。この危機でいくつかの主要部門を売却。Vestas Wind Systems A/Sという新会社となり新たな経営陣と約60名の従業員がVestasの歴史第2章を風力エネルギーに特化して開始した。

1989年VestasはDWT(Danish Wind Technology)と合併、この会社の買収によってVestasは生産能力と専門知識を強化。ドイツではVestas Deutschland GmbHを設立。1990年にはロサンゼルスに342台のタービンを設置し、1991年デンマークで第1000台目のタービンを設置した。89台のVestasタービンをイングランドで設置したことで英国市場が拡大。風資源の豊富なオーストラリアとニュージーランドも有望な市場となる。Vestas Wind Systems A/Sは拡大し、スウェーデンにVestasvind Svenska ABという子会社とアメリカにVestas-American Wind Technologyを設立した。Vestas Wind Systems A/Sは経済成長を続け、2004年NEG Micon A/Sと合併。この合併の実現でVestasは風力発電産業では世界一の企業となる。

社史詳細はこちら(英語)

風力発電事業計画

いくらクリーンなエネルギーといっても太陽の当たらないところでソーラーシステムが無意味なように風の吹かないところで風力発電というのも難しい。(水素のように持ち運びが可能なら話は別だが)Vesatasはまず現地調査そしてシュミレーションを行なう。独自の調査・分析によって確実な認可を受け、なおかつ現地規制に適合してやっと資金調達の手配可能となる。最大限に風を利用するシュミレーション、そしてどの風力発電機が投資に見合った利益を生み出すのかを考える。そのために広範囲のモデルを用意している。

あらゆる環境に対応する万能選手
V52 はヴェスタスのキロワットクラス風力発電機の代表的製品です。 場所を選ばないこの風力発電機は人口密集地でも僻地においても理想的でありコンパクトな設計により陸上輸送も簡単です。
V52 は高度なピッチ制御技術を用いた経験豊かな高性能製品です。色々な高さのタワーが用意されています。中から強度の風力向きです 。V52-850 kW

多彩なラインアップのメガワットクラス
ヴェスタスの 2 MW クラスの要となる V80 は、中から強度の風力向け風力発電機の主流です。この競争的なピッチ制御モデル風力発電機には、色々な高さのタワーが 用意されています。弱から中度の風力に適している V90 は、 V80 で立証された技術と、3 MW クラスの V90 に使用されている革新的なブレード技術を取り入れています。V80-2.0MW

より大きな電力を生み出すために
3 MW クラスは強風型 V90 を中心にラインアップされています。 V90 はより軽量で強度の優れたタワーと画期的なナセルの設計を取り入れ、より大きな電力を生み出します。ブレードにも革新技術の先駆けとなる新しい素材や翼型が採用され、 V90 はヴェスタスの風力発電機の中でも最高効率を誇る強風向け風力発電機となっています。一方、穏やかな風でも効率のよい大型ロータをデザインすることにより 3 MW クラスの種類を拡張し、 V100 が誕生しました。V90-3.0MW

ヴェスタス製品一覧より

SCADA(遠隔監視システム)で風力発電機を1つの発電機のように制御し、監視・制御機能を備えた柔軟なプログラムVestasOnline TMの働きにより生産レベルの最適化、性能の監視、管理報告書の作成が世界中のどこからでも可能である。弱い電力網を安定させるなどの電力網サポート技術もあり、建設工程全般にわたる技術サポートと同様に製造、調達から下請業者の採用、監督に至るまで、プロジェクトのあらゆる面を管理する。アフターサービス・メンテナンス等風力発電機の引渡し後20年以上に渡る協力関係でサービス提供する。

Vestas日本語website ヴェスタス ジャパン

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コメント

 むかし、ジャパンインパクトというNHKのドキュメンタリー番組で島根県安来市にある日立金属の特殊鋼の話がありました。さすが世界ブランドらしくアメリカのジェットエンジンの合金につかわれているのですが、日本刀の原料製造がルーツなんだという話を思い出しました。ジェット機のCO2排出抑制技術に日本古来の技術が生きています。

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