世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL131

今回は、ロシアとEUそして、世界の将来について、検討してみる。
まず、冷戦終結後のロシアについては、以前書いたが、「トロイの木馬戦略」をとっていると見るべきだ。
<参考>
------------引用--------------
http://www.jp-tr.com/icerik/efsane/truva.html
ギリシャ軍にある戦略が浮かびました。それは、車輪の付いた大きな木製の馬を作り、その中に兵士が隠れるという計画でした。そこで早速、大きな木馬を作りギリシャ軍の兵士達は声を顰めて隠れました。一方残りの兵士達はあたかも戦争を放棄し、ギリシャへ戻るように見せかけて、舟出したのです。トロイ軍はすぐに木馬を見つけ不思議に思い眺めていると、そばから一人のギリシャ兵士がやって来ました。そして彼はギリシャ軍は戦いを諦め帰郷することを決めたが皆、彼を嫌っていたため彼だけを置き去りにして行ってしまったと告げ(これももちろん策略の中のひとつです)、この木馬は女神アテナに献上するためにギリシャ軍が置いていったものだと説明しました。トロイ軍も女神アテナに献上されたものであれば大切に扱わなければいけないと思い、その大きく重い木馬を引きずり市壁の門を開け、市内にあるアテナ神殿に献上しました。
トロイ軍は長く辛い戦争から解放され、街を守り抜いたという喜びで早速祝宴を催しました。宴も終わり、勝利の喜びを胸にトロイ軍達は皆、寝静まりました。すると突然木馬の中からギリシャ軍人達が飛び出してきたのです。同時に帰郷したと見せかけていた舟も全てトロイに帰還し参戦したのです。そしてトロイに住む男性を皆殺しにし、街を焼き尽くし、女性や子供を奴隷としてギリシャに連れて帰りました。このようにギリシア軍は木馬戦略により勝利を手中に治めたのでした。
------------引用--------------
すなわち、ゴルバチョフとブッシュの間で行われたマルタ会談から、1991年12月25日に74年に及ぶロシア(ソビエト連邦)におけるソ連共産党一党独裁下における社会主義体制が崩壊し、同時に15共和国による連邦体制も崩壊したいわゆる、ソ連崩壊については、全ては、KGBの計画した謀略の一端であったということだ。
つまり、当時のソ連は、アフガン侵攻に失敗し、外交上も行き詰まるとともに、国内の官僚制の肥大から、国家運営に支障を来たすところまで来ていた。例えば、当時のアネクドートには、計画経済を皮肉ったものとして、「党本部から釘を1万トン作れという命令を受けた工場が、重さ1万トンの釘を1本、作った」というものもある。
こういう状況であり、ソ連としては、内憂外患を一気に解決する大技に出る必要があった。それが「ソ連崩壊」だ。「 グラスノスチ/ペレストロイカ#6のための戦略的欺瞞の脚本
」によれば、ソ連崩壊により、以下の点を達成し、不良債権と化した東欧の放棄と国内のリストラと西側を欺くことを目的とした。
1. 東ヨーロッパの「名目的」支配を明け渡す。
2. 東ヨーロッパとソビエト連邦における民主主義諸運動を「表面的に」奨励する。
3. 鉄のカーテン開放/ベルリンの壁の破壊。
4. 東西ドイツの再統一を許す。
5. 共産主義は死んだ、冷戦は終わった、そしてソビエト連邦および東欧の共産党は死んだか、あるいは時代遅れのものであるかのいずれかだと宣言する。
そして、このような手法をとり、西側を欺く究極の目的は「NATO解体と西欧侵略」だ。既に、ポーランドやチェコに続き、ルーマニアとブルガリアという、旧ワルシャワ条約加盟国のEU加盟も決定した。全ては、KGBのシナリオどおりだ。この手法は、ナポレオンやヒトラーを撃破したロシアの伝統的な、「焦土戦略」ともいえる。
「ロシアの経済的崩壊と軍事的弱体化」は、ソ連崩壊後、西側において、大いに喧伝されてきた。「ロシアのGDPはソ連時代の数十分の一になった」という嘘もそのまま信じられている。
 だが、本当にGDPが数十分の一になったのであれば、国民所得も数十分の一になるのだから、大躍進の頃の中国と同じような、大量の餓死者がでなければおかしい。しかし、そのような形跡はない。それに、ランドパワーは常に、自国の状況を現実より粉飾して発表する。そうであるなら、「GDPが数十分の一になった」という発表には何らかの意図があると見るべきだ。
 普通の国の政府であれば、たとえ事実であっても自国の軍事力の弱体化を繰り返し対外的に宣伝することは決してしない。国の安全保障を脅かすからだ。ところがロシアは、この常識に反することを執拗に行なってきたのである。その意図は明白だ。
 はっきり言えば、現ロシアはKGBの偽装国家である。KGBが姿を変えて、国家機関とメディアと企業と社会組織全体をテロの恐怖で支配している。そのため真実を語るジャーナリストは「公開処刑」されるのだ。
何故なら、KGBにとって、最大の脅威は、「ソ連崩壊」の欺瞞を暴かれ、西側が対ソ防衛網を再構築することだからだ。むしろ、ソ連崩壊の演出により、西側の支援を受け、ロシアを再軍備させるという巧妙なやり方だ。これは、ワイマール体制期のドイツが、ベルサイユ条約により再軍備を大きく規制されながら、ラッパロ条約を通じ、当時のソ連の協力を得て、再軍備を影で進めたやり方に通じるものがある。
いうまでもないが、KGBはランドパワー連合の中枢だ。全てのシナリオは彼らが書いている。そして、KGBの狙いは西欧、なかでも「ドイツ」だ。KGBは左派のSPDシュレーダー政権を通じて、ドイツを取り込むことに成功した。東ドイツには、共産党のNWやKGB協力者が相当「残地諜者(旧帝国陸軍用語:敵の占領地内に残留して味方の反撃に備え各種の情報を収集しておく情報員)」として残っており、彼らが協力したであろうことは、想像に難くない。プーチン大統領も、かっては東ドイツで、諜報活動に従事していた。
ドイツは、上述のような、ソ連崩壊の欺瞞によりもたらされた東西冷戦の終結により自国が最前線である悲劇から、「表向き」解放され、東西ドイツの統一を果たした。更に、東欧諸国のNATO加盟により最前線はポーランドとバルト三国のロシア国境まで伸びたわけだ。つまり東西ドイツ国境から700km近く東に移動した事になる。そしてこれはドイツが700kmの戦略的縦深陣地を確保したという事に等しい。NATOの盾であったドイツは、ようやく自らの盾を手に入れた。
このような、ドイツ統一とNATO拡大の代償としてドイツはEUを経済力で支えてやらねばならない。これが、マルクを捨て、ユーロを導入した背景だ。

 そしてドイツは積極的に海外派兵へと乗り出すことにした。EUの、ドイツの、既得権益を守る為に。
この動きは、全て、「ソ連崩壊」により、対ソ包囲網の「先鋒」としてのドイツ軍に存在意義が見出せなくなったこと、つまり、ソ連の軍事的脅威が存在しないことを大前提とする。
しかし、ここに、大きな、落とし穴がある。つまり、上述の如く、ソ連崩壊⇒冷戦終結⇒東西ドイツ統一⇒EU拡大⇒ユーロ導入という流れが、全てKGBの書いたシナリオどおりの動きだ。
2002年5月のレイキャビク外相会合では、NATOとロシアとの間の新たな協調的メカニズムとして新たに設置される「NATO・ロシア理事会(NRC)」に関する原則、手続規則、作業計画が合意され、新理事会創設に関する文書が承認された。
 さらに、同月に開催されたNATO・ロシア首脳会合では、「新たなNATO・ロシア関係に関する宣言(ローマ宣言)」が署名・発出され、NRCの設立が決定された時点で、対ソ集団安全保障体制としてのNATOは、事実上、存在意義を失っており、次にくるのは、確実に「NATO解体」であり、その後は、「ロシアによる西欧の間接侵略」しかあり得ない。
ドイツは、そのことに、気づいているのか。KGBは、ここに来て、その本性を明らかにしだした。
既に、リトビネンコの毒殺に見られるごとく、ランドパワーとシーパワーの戦闘は、欧州でも始まっているといっていい。
この先の動きを戦略地政学の観点から予測してみる。
まず、独仏がロシアによって、取り込まれたという状況が変わらないことを前提に考えると、鍵を握るのは、東欧だ。地政学的に、シーパワーは常に、東欧を支援することで、欧州の大国の出現を阻止しようとしてきた。
ロシアと独仏が同盟関係を組むなら、中間の東欧は、必ず、不安定化する。歴史的にみても、三次にわたるポーランドの分割や第二次大戦の口火を切ったドイツによるポーランド侵攻は、全て、独ソ(露)間の談合、裏取引でなされた。1944年8月1日ドイツ占領下のワルシャワ、ロンドンの亡命政府の指揮下、レジスタンス組織は祖国解放を目指して一斉に武力蜂起した。しかし、当時ヴィスク川対岸まで侵攻していたソ連軍は支援に動かず、ワルシャワは63日間で20万人の死者を出し、街は灰と化した、いわゆるワルシャワ蜂起やソ連によるポーランド将校の大量虐殺であるカチンの森など、地政学的かつ、歴史的視点から見て、ポーランドは独露両国を徹底的に警戒する背景があり、西欧とロシアの同盟は常に東欧の脅威に繋がるのだ。
ここに、シーパワーが東欧に付け入る余地がある。NATOへのチェコ、ポーランド、ハンガリーの加入でもハンガリー加入はNATOでのドイツの重みを重くするものである。それに対する押さえがチェコとポーランドの加入だ。あれは単にNATOの対ロシアへの前方展開というだけでなく、NATOに親米のポーランドを加盟させることでドイツへの抑えとするものだ。
ドイツのシュレーダー前首相(SPD)は、独露間で合意された国策ガスパイプライン会社「北欧州パイプライン(NEPG」」の監査役会の会長に就任した。独露間の天然ガス供給は、前首相が在任中に盟友関係にあったプーチン・露大統領との間でまとまった。パイプライン運営の新会社NEPGは、露政府系企業ガスプロムが51%出資、ドイツ企業と連合体を組んだことに見られるように、ドイツはEUを抜け駆けして、KGBとバイラテラルな関係を構築しようとしている。はっきり言えば、一本釣りされたのだ。NEGPの社長に就任するのは、ドレスナー銀行ロシア支店の支店長のヴァルニヒという人物だが、社会主義時代には泣く子も黙る秘密警察、シュタージで対外諜報活動を担当していた。

 プーチン大統領がやはりスパイ組織KGBの出身で、東独に駐在していたことを考えると、この独露ランドパワー連合が推進するパイプライン計画は、間違いなくKGBの肝いりだろう。まさに、「トロイの木馬戦略」の面目躍如だ。ドイツがメルケル政権下で親米に舵を切るつもりなら、かならず、シュレーダーを収賄で逮捕し、対露ルートを断つだろう。逆に言えば、そうしなければドイツはKGBの手先として、シーパワー陣営の敵となる。
上述のラッパロ条約に基づくドイツの再軍備にソ連が協力したように、ランドパワーである独ソ両国は、本質的には不倶戴天の間柄でありながら、利害の一致する範囲ではお互いを利用しようとする。
ロシアの手先であるこのようなSPDが連立与党の外交を握っている限り、ドイツはEUにとって有害な国である事は確実だ。そのため、ドイツの押さえ役をシーパワー連合に支援されたポーランドがやることになる。ポーランドは、旧ワルシャワ条約加盟国であり、ソ連の衛星国だったため、ソ連圏の情報網をもっていることもシーパワー連合には魅力的だ。そして、第二次大戦を通じて、東欧諸国は、ソ連とドイツの間で大きく揺れ、幾多の売国奴を出したが、唯一ポーランドだけは、売国奴が出なかったというように、パートナーとしての信頼性も高い。
このように、シーパワーにとってアライアンスを組む価値があるため、ここにきて、下記記事に見られる如く、日本政府も東欧の支援に本腰を入れだした。このような背景もあり、日本の対東欧投資も増加している。
EUだけでなく、NATOも「ロシアの脅威を感じない古い欧州=西欧」と「ロシアの脅威を感じる新しい欧州=東欧」に分かれていく。フランスは、バルカン諸国で事が起こった時のために欧州に留まらねばならないという理由で、アフガニスタンに部隊を配置するのを断った。ドイツ・イタリア・ スペインも北部などの比較的安全な場所にいる。 危険な場所にいるのは米国・英国・オランダ・カナダといったシーパワー国の部隊だ。

 日本や豪州など巻き込んでNATOの世界展開を目指す「グローバル・パートナーシップ計画」にもフランスが「「米国は自らの世界戦略の道具としてNATOを使おうとしている」と反対している。このように、シーパワーとランドパワーの利害の不一致は表面化しだした。つまり、対ソ防衛網としてのNATO解体もしくは分裂の前提条件は揃ったことになる。全ては、KGBの書いたシナリオどおりだ。
ロシアはその地形から、国境を接する地域が世界最大であり、大きく分けて、五方面からの侵攻作戦が可能になる。この国境線の長大さが、ロシアのアキレス腱であり、ランドパワーたる所以だ。何故なら、長大な国境線の存在は、時間の経過とともに、外国勢力の侵入や反体制派の温床となるからだ。これの阻止には、KGBのような秘密警察による、反体制派の公開処刑が必要となる。まさに、ランドパワーの本能であるこういった行動は、国境線の長さや隣接する国の数に比例する。
五道とは、欧州道、中近東・中央アジア道、シベリア道、極東道そして、北極道だ。この内、ロシアが、現在苦戦しているのは、チェチェンを抱える中近東・中央アジア道だ。
三国志の時代、諸葛孔明は、自分が生きている間に魏を討たねば、蜀に未来は無いとの考えから、北伐のための、「五道作戦(呉との連携、鮮卑の軻比能、遼東公孫淵、西羌の援助、南蛮軍の追加、反曹派の名士など、全世界を巻き込んだ包囲網を作り、持久戦に持ち込んで魏を破綻させるのが孔明の基本戦略構想であったが、現実には魏への侵攻ルートが五道であったためこう呼ばれる。)」を実行に移した。
<参考>
------------引用--------------
http://www11.ocn.ne.jp/~neko/research/hokubatu.html
さて、北伐を始める頃、蜀ではすでに、慢性的な人材不足という問題がありました。優秀な人材が次々と失われ、まさに蜀の未来は孔明一人の双肩にかかっていたといっても、過言ではないでしょう。
------------引用--------------
諸葛孔明の戦略は妥当ながら、馬謖の使い方を誤ったために、第一次北伐は失敗した。江田島孔明は、決して、そのような失敗は犯さない。 
今後は、対露包囲の「五道作戦」が実行に移せるかが、問題となる。欧州道では、ポーランドが重要になる。下記記事に見られる如く、ポーランドが食肉の禁輸問題を突破口として、エネルギー問題でEU全体の結束を図ろうとしている。これにまずリトアニアが賛同した。次に現議長国のフィンランドだ。その次に英国。次にEUではないが、ノルウェーも賛同した。全て「ロシアの脅威」を現実のものと感じている国であり、ユーロ非加盟国だ。背後に、アメリカの梃入れがあっただろう。そして、バルト三国のラトビアの首都リガでNATO首脳会談が行われた。
意味するところは、地勢的に見ても、東欧やバルト三国とロシアとの間には、高い山や大きな河川が無く、有効な防御障壁が存在しない。つまり、バルトはモスクワまで、一気に衝ける戦略的要衝ということであり、NATO首脳会談をそこで行なうことは、強力な対露恫喝だ。
この動きは、ユーロとドルの動きに密接に連動する。対ランドパワー包囲網の西部戦線である、NATOの動向から、目が離せない。
<参考>
------------引用--------------
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/K2006113004170.html?C=S
東欧からアジア「自由と繁栄の弧」 麻生氏が新外交方針
2006年12月1日(金)01:23
 麻生外相は30日、東京都内で講演し、東欧地域から中央アジア、東南アジア付近にかけた地域を「自由と繁栄の弧」と位置づけ、民主主義体制への移行や経済発展を重点的に支援する新たな外交政策を打ち出した。安倍政権の外交戦略の柱の一つに位置づける考えだ。
 麻生氏は、ポーランドなど旧東欧諸国の民主化支援などを具体的にあげたうえで、「自由と民主主義、人権と法の支配を大切にする思いは(日本は)人後に落ちない」と述べ、米国や豪州、インド、欧州連合(EU)などとの連携を強めていく考えを強調した。
------------引用--------------
------------引用--------------
NATO:首脳会議前に独と米英などとの対立深刻化
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20061128k0000m030067000c.html

 【ベルリン斎藤義彦】北大西洋条約機構(NATO)首脳会議がラトビアの首都リガで28日に始まるのを前に、ドイツと米英など他の加盟国の対立が深刻化している。イスラム武装勢力タリバンとの戦闘が激化するアフガニスタン南部の治安維持を担当する米英が、平穏な北部を担当するドイツに兵力の提供を要求し、ドイツが拒否しているためだ。復興より軍事攻撃を優先する米英への批判が背景にあり、 首脳会議は紛糾も予想される。 (以下略)
------------引用--------------
------------引用--------------
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200611270027a.nwc
ヘルシンキからの報道によると、24日の首脳会議には、ロシアのプーチン大統領のほか、EU議長国で、会議のホスト国でもあるフィンランドのハロネン大統領、ソラナEU共通外交・安全保障上級代表、バローゾEU委員長の4首脳が出席。EUとロシアのエネルギー協力など、相互依存関係の一層の深化について協議した。

 しかし、ロシアでは24日夜、「首脳会議が、ポーランドの封鎖によって大きな前進をみることなく終わった」などと報じられた。

 双方は今回の会議で、来年末に期限切れとなるEUとロシアの協力協定に代わる新協定締結交渉を始める予定にしていたが、ポーランドがこれに待ったをかけた。首脳会議は、EU加盟25カ国すべての同意が得られなかったことから、議題から急遽(きゅうきょ)新協力協定締結問題を取り下げざるを得なくなった。

 ポーランドは、交渉開始の条件としてロシアが昨年11月から全面禁輸措置をとる肉類など農産物の輸入再開をあげた。

 ≪交渉の鍵にぎる≫

 ロシアはこれに対し、衛生基準を満たさないブルガリア産とルーマニア産の肉類がポーランドを経由してロシアに入ってくることが問題だとしてEU側が対策を講じない限り禁輸措置を解除しないとの姿勢だ。

 一方、エネルギー大国ロシアとの関係を強化したいEUは「2国間の農業問題は分けて考えるべきだ。一国の利己主義で全体を犠牲にしてはいけない」と説得するが、ポーランドは「EUの一員であるわが国の存続をかけた問題であり、譲歩はできない」と、一歩も引かぬ構えだ。

 EUとロシアの協力協定の期限切れまでには、まだ時間があり、欧州の小国、ポーランドがEUとロシアの交渉でカギを握ったともいえる。
------------引用--------------
------------引用--------------
http://npslq9-web.hp.infoseek.co.jp/sls006.html
世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略VOL6
 グラスノスチ/ペレストロイカ#6のための戦略的欺瞞の脚本
 1981年にソビエトKGB要人アナトーリ・ゴリツィン(AnatoliyGolitsyn)は離反して西側に逃亡した。そして古い嘘に代わる新しい嘘 New Lies for Oldという標題の書物を書いた--これは1984年に出版された(The FatimaCrusaderから入手可能)。その書物の中でゴリツィンは1985年にゴルバチョフが実行し始めたグラスノスチ/ペレストロイカ#6のためのKGBの脚本を展開した。この脚本はグラスノスチ/ペレストロイカの脚本の中でも最も入念な脚本であろう。そしてソビエトを彼らの世界支配の目標へと、世紀の変わり目に、あるいはそれ以前に、連れて行くように計画されていた。
 ソビエト連邦における最近の激動、クーデタと反クーデタ(筆者はそれをでっち上げだと信じている)、KGBの終り、共産党の死、ソビエト帝国の崩壊、等々はグラスノスチ/ペレストロイカ#6のための入念なKGBの脚本のすべての部分--その最善の状態でのソビエトの高等劇--である。ゴルバチョフ、エリツィン、シュワルナゼは皆ソビエト連邦共産党中央委員会とKGBによって雇われたキャスト--俳優たちの一部である。
 ソビエト帝国における最近の展開を分析する前に、1981年にゴリツィンによって書かれ、そして1985年以来ゴルバチョフと彼の仲間の俳優たちによって非常に忠実に履行されたKGBの脚本を論評しておくことは有益であろう。
a) 申し立てられたソビエトの諸々の譲歩
1.東ヨーロッパの「名目的」支配を明け渡す。
2.東ヨーロッパとソビエト連邦における民主主義諸運動を「表面的に」奨励する。
3.鉄のカーテン開放/ベルリンの壁の破壊。
4.東西ドイツの再統一を許す。
5.共産主義は死んだ、冷戦は終わった、そしてソビエト連邦および東欧の共産党は死んだか、あるいは時代遅れのものであるかのいずれかだと宣言する。
ソビエトの人間たちが東ヨーロッパ中で用いてきた欺瞞のパターンそしてその大部分が今日のソビエト連邦で従われているパターンは:
1)古い警備(強硬路線の)共産党員を追放し、改革者と呼ばれるあまりよく知られていない共産党員あるいは共産党協力者を持ち込む(KGBはこれらの追放に責任を持っていた)。
2)その特定の国の共産主義は死ぬはずであると宣言する一方で共産党の名称を変える。
3)実際には秘密共産主義者たちとKGBによって統制されている新しい「民主的な反対派諸組織」を産み出す。
4)実際には共産主義者たちによって操作され統制されているいわゆる「自由選挙」を維持する。
5)実際には秘密工作員を再び移し替え、再任命し、組織を非常に活発にさせるが、しかし異なった形で、そして異なった名称(あるいは諸々の名称)でそうする一方で、秘密警察の終結と解体を告知する。
6)西側における現在の多幸症、混乱そして混沌の時期を利用して西側の中に数万人あるいは数十万人の秘密共産党員を潜入させる。
このパターンは東ヨーロッパにおいては国ごとに少しずつ異なっていた。それはルーマニアとポーランドにおいて最も念入りに従われた。ルーマニアにおいては共産主義者たちは古い共産党を新救国前線(NewSalvationFront)で置き換えた。
 彼らは強硬路線派のチャウセスク(Ceausescu)を年老いたナンバー・スリーの共産主義者(比較的知られていない)イオン・イリエスク(IonIlliescu)と取り替えた。彼らは秘密警察(TheSecuritate)を改名し再び移し替えたが、しかしその5万人の署員の95%を無傷のまま残した。
 ポーランドにおいては、彼らは共産党の名前をポーランド統一労働者党から無害な響きのする社会民主党に変えた。連帯はほぼ間違いなく1980年にソビエトの人間たちによって始められた。--それは100万人の共産党員を抱えている。
 1989年における共産主義者たちとポーランド議会の議員の65%は共産党員である。ポーランド大統領であり連帯の指導者であるレク・ワレサ(LechWalesa)--アメリカにいるポーランド亡命者たちによって1980年以来共産主義協力者であったと広く信じられている--はゴルバチョフとソビエト人たちに対して非常に友好的である。
 5万のソビエト軍隊がポーランドの土地に残っている。(アメリカにいるポーランド亡命者たちはその数は30万人以上であり得ると信じている。)チェコスロヴァキアと東ドイツにおいては秘密警察はソビエトKGBの命令構造の下に移された。そしてそこでこっそりと働き続けている。
 チャモロ(Chamorro)政府が単純にサンディニスタ戦線であるニカラグアにおいてもそのパターンは同じである。共産主義的サンディニスタたちは軍隊、秘密警察そして教育制度を支配し続け、反共産主義的な元コントラの指導者たちを暗殺し続けている。
 ヴィオレッタ・チャモロ(ViolettaChamorro)(彼女自身元サンディニスタ)はそこでは単に名目上の指導者としてのみ機能し続けている--実際的な権力はダニエル・オルテガおよびフンベルト・オルテガ(Daneeland Humberto Ortega)によって指導された共産主義者たたちによって主宰された「非共産主義的、民主的ニカラグア」にある。
 共産主義者たちが彼ら自身の反対を創り出し支配することにおける主人公であるということは注目されるべきである。--それは表に現れ政権を握ることからの反対を排除するためである。
 そのような共産主義者たちが創り出した反対のいくつかの例は、ルーマニアにおける新救国前線とイリエスク、ポーランドにおける連帯とワレサ、ニカラグアにおけるヴィオレッタ・チャモロそしてソビエト連邦におけるボリス・エリツィンとエドゥアルト・シュワルナゼを含んでいる。
1981年にゴリツィンによって記述されたように、グラスノスチ/ペレストロイカ#6のためのソビエトの脚本に戻ると:
b. 西側の(見返りの=quid pro quo)諸々の譲歩
1.アメリカと西側はUSSRの東ヨーロッパ財政的負担を1年間に400億ドルから500億ドル引き受けるであろう。
2.再統一されたドイツは中立国となり、経済的にはソビエト連邦の方へ傾くであろう。
3.アメリカ軍は西ヨーロッパから撤退するであろう。
4.西ヨーロッパは中立へと動き、NATOはつぶれるであろう。
5.アメリカと西側は大規模にソビエト経済を金を出して財政的困難から救い出し、動かなくなったソビエト経済に融資するであろう。
6.西ヨーロッパと東ヨーロッパ(USSRを含む)は一つの経済ブロックに融合するであろう。
7.アメリカと西側は「共産主義後/冷戦後の時期」において大規模に軍備を縮小するであろう。
8.アメリカは世界中の反共産主義諸運動(例えば、コントラ、ムジャヒディン、ウニタ)のための援助を止めるであろう。
9.アメリカ軍は韓国とフィリピンから撤退するであろう。

△ ロシアからの進行中の脅威
 The Fatima Crusader, Special Supplement: Autumn 2002より
http://www.d-b.ne.jp/mikami/ongoing.htm
 ロシアはその共産主義の過去を捨てた、ロシアは今は弱くて穏和である、1989-1991年のペレストロイカ以来ロシアは変化した、そしてもはや脅威ではないと一般に認められている。
 しかしながら、これは以下のニュース・ストーリーが証明しているように、現実ではない。これらの報告は新聞とニュース・メディアが一般に大衆に描いてみせるものとは非常に異なっている状況を紹介している。これらの報告はまたロシアが地の表面から多くの国家が消え去ることの原因となるでしょうというファチマの聖母の警告を確証する。
 われわれが国々の絶滅、おそらくわれわれ自身の国の絶滅という予告された懲罰に近いという証拠として、われわれは以下のニュースの項目を提供する。
CIA長官は大量破壊兵器の主要拡散としてロシアを名指しする
2002年3月19日、中央情報局(Central Intelligence Agency=CIA)のジョージ・テネット(GeorgeTenet)はロシアを大量破壊兵器のための「最先端の工業技術および訓練を求めている拡散諸国家の第一の選択」として選び出した。
テネット氏はロシアの「工業技術」(化学兵器、生物兵器および核兵器のために使われる技術的専門知識)売却が「商業的防衛産業および軍事研究ならびに展開のための基金の主要な出所」であると述べた。
 この報告はストラットフォー・コンサルタンシー(Stratforconsultancy)によって2002年3月21日に広められた。そしてまた3月20日にAgence FrancePresseによって公表された。ストラットフォー報告は「CIA長官はロシアを大量破壊兵器(Weapons of massdestruction=WMD)拡散の重要な出所として名指しした」と述べた。
 報告はこう続けた:「テネットはロシア政府に対する非難をはっきり具体的に挙げるちょうどその手前で止めた。しかし同時に彼はロシア安全保障事業あるいはマフィア・シンジケートにおける詐欺師の要素を非難しなかった。」
ストラットフォーによれば、テネットはプーチンにそっけないメッセージを送った:「合衆国はWMD拡散がロシアの公式政策であると信じている。モスクワの政府はこの政策を直ちに止めなければならない。さもないとその結果に直面する。」
 ロシアがその政策を決して止めなかったということ、またいかなる結果にも直面しなかったということは注目されるべきである。反対に、われわれは現在のところ、プーチンがNATOの中へ歓迎されたということが分かる。そのことはロシアの第一の戦略的目的の達成、すなわち、明らかに彼らが支配しようと意図している集団的安全保障体系の確立への重大な一歩である。(このことについては、この特集号における論考「NATOはロシアを歓迎している」および「NATOの役に立つまぬけども」を見よ。)
 事実、プーチン氏およびロシア政府の、テネット氏および合衆国政府の断言に対する回答はストラットフォーのウェッブサイトwww.STRATFOR.com上に見出される。(この情報サービスはその報告が部分的に「元情報部員たち」によって書かれていると自慢している。しかしそれはその「情報部員たち」がソビエトの情報将校たちであるということを説明していない。このように、われわれは、ストラットフォー報告がソビエト寄りのスタンスを反映しているとしても、驚くべきではないであろう。)
 ストラットフォーによれば、合衆国の立場は以下のように要約される。「アフガニスタンにおける戦争の初期段階の間にロシア生活協同組合に対する合衆国の残りの感謝の念は消え去った。ブッシュ政権は合衆国に対して引き起こされた脅威が非常に大きいので--外交的気むずかしさを含む--いかなる考慮そして他のすべての考慮も二の次にならなければならないと命令している。」
ストラットフォーはこのことは合衆国とロシアとの間の厳しい危機の始まりを表していると解説している。報告は次に、プーチンに対するジョージ・テネットの報道されたそっけないメッセージに対するロシアの公式回答を次にように要約している。「もっと悪い場合には、しかしなお一つのあり得るシナリオであるが、ロシアは合衆国に対する核攻撃を開始することによって応えるであろう。」
 ジョージ・W. ブッシュ大統領はこの可能性を考慮に入れたように見える。なぜなら:
 ソビエトWMD拡散は続いている、そしてまったく刑罰を受けずに加速している。いかなる結果もなかった。
 ブッシュは今やGRU/KGB将校プーチンを「プーチー・プーチー」?、「テロリズムに反対する戦士」?、「私が誠実な対話を持つことができる一人の人間」?そして彼が「善良で信頼の置ける」?者と考えている人間と呼んでいる。
 「NATOはロシアを歓迎している」?という論考において論じられるであろうように、ロシアは自分が支配するであろう一つの集団安全保障体系を確立するその長期戦略の実現において、一つのさらなる大きな飛躍を達成した。
 ロシア大統領ウラディーミル・プーチンは、ブッシュ大統領の「テロに対する戦争」によって脅威を受けていると感じるどの国、あるいはどの集団にもテロのための工業技術を金のため、あるいはさまざまの同盟のために売っている。
 これは、それがファチマの聖母によって警告された絶滅のための完全な定式であるように、言葉に表せないほどに、ぞっとさせることである。(この特別号の中の「これまでよりもっと切迫したファチマ預言」という論考をも見よ。)テロ攻撃およびこれらの大量破壊兵器の使用のために標的とされた国々のリストの高いところに合衆国がある。
 ブッシュ大統領は一度ならず「あなたたちはわれわれの味方であるか、それとも敵であるかのいずれかである」と言った。このテロに対する戦争は多くの場合無名あるいは同定できない者である個人や国家に対するものであるから、そのときどの国が脅威を受けていると感じないであろうか?
 これらの兵器の潜在的使用はわれわれを身震いさせないわけにはゆかない。生物兵器は炭素菌を、あるいはもっと悪いことに、一つの都市全体の上に落とすことができるであろう。化学兵器はエージェント・オレンジ(文字通り人々を焼き殺す化学薬剤)を広範囲の人口の上にまき散らすことができるであろう。おそらく核兵器によって引き起こされる破壊を詳しく述べる必要はない。
 われわれが一つのブリーフケースの内部に入る核兵器があるということを考えるとき、これはより以上に恐ろしいことでさえある。ロシアにおいて「ヘリコプター事故」で最近亡くなったアレキサンダー・レベジ(AlexanderLebed)軍司令官は一度以上、多くのロシアによって製造されたブリーフケース・サイズの核兵器が紛失していると言った。
 過去に、これらの紛失している兵器はロシア政府における欠陥の多い安全確保によっていると信じられていた。またロシアにおけるマフィアのようなならず者の犯罪者たちがこれらの爆弾がロシア内部から盗まれていることに対して責任があったとも言われている。
 ところで、この最近のニュース・リポートのために、われわれはCIAのジョージ・テネットが大量破壊兵器をおそらく、ブッシュ氏が彼の「テロに対する戦争」において戦争を遂行しようと欲しているあのならず者諸国家に供給していることについてロシアを公的に非難したということを知る。
 考える人間は誰もこれが大惨事のための一つのレシピであるということを見ることができる。CIAのジョージ・テネットはこの拡散をやめるよう、あるいは「結果に直面する」ようロシアに警告している。ロシアはもし合衆国が大量破壊兵器を普及することからロシアを止めさせようと試みるならば、ロシアは核兵器をもって合衆国を爆撃するであろうと答えている。
 これは今年、合衆国とロシアとの間で起こった外交的やり取りである。明らかに、ブッシュ氏はロシアからの危険を認めている。彼はロシアからの危険を彼が認めているとあなたたちに言わなかった。しかし彼は明らかに、彼がそれを理解している通りに行動する。
 明らかに、だからこそ、ブッシュ氏は、ロシアが大量破壊兵器を広く利用可能にし、そして配布し続けているのに、何もしなかったのである。なぜなら、ロシアは合衆国を爆撃することによって報復するであろうから。さらに、ブッシュ氏は今やGRU/KGB将校プーチンを「プーチー・プーチー」、「私が誠実な対話をすることができる人間」、「善良で信頼の置ける」者であると彼が呼びかける人間と呼んでいる。

『NATOはロシアを歓迎する』
 NATOの支配的権力であろうとするロシアの決意は、他の情報源の中でも、BBCの「研究課題」テレビ番組によって明らかにされた。1994年11月5日の放送は「争われている国境地帯」という題であった。
 その放送の中で、そつのない放送ジャーナリストアラン・リットゥル(AllanLittle)はウクライナ政府上級官吏のボリス・タラシウク(BorisTarasiuk)に、彼が意図された(ソビエトが計画した)「共通の安全保障体制」の「重力の中心」を認定するかどうか、尋ねた。この対話はこの点に関して非常に啓発的であるので、われわれはそれをここに繰り返す:
 ボリス・タラシウク:われわれは一つの新しいアプローチ、全ヨーロッパ安全保障の一つの新しい概念を設計しなければならない。それは大陸の軍事ブロックへの分割から解放されるであろう。
 アラン・リットゥル:そのような体制における重力の中心はどこにあるだろうか、真の意志決定の権力はどこに存するであろうか?
 ボリス・タラシウク:(カメラに向かって満面の笑みをこらえることができなくて)非常に興味のある質問だ。それは問題だ...ある特別の会議のための主題であるには...そうですね、私はこの問いに対する答を知っているとあなたに言うことができるであろう、しかしそれに答えない方を選ぶことにしよう。
 アラン・リットゥル:何ですか、あなたの...?いいでしょう、それについてのあなたの疑いは何ですか?
 ボリス・タラシウク:(なお不快そうに見える、そして西欧のジャーナリストが急所をつく質問をしたことに驚いて)そうだね、私は答をする時はまで来ていないと思う。
 そのことは、解釈されるならば、意図されたソビエトが支配する集団安全保障の中心的な場所がもちろんモスクワであるとソビエトが要求し続けるための時はまだ来ていないということを意味する。
 NATOへのモスクワの加入を歓迎する新聞の説明とは反対に、NATOは騙され、誘惑されて敵の野営地の中に入ったのである。

『NATOの役に立つまぬけども』
 西側がソビエト戦略の優先事項に屈したというロシア人たち(継続しているソビエト人たち)による明白な断定に耳を貸さず、またレーニンの世界革命の諸目的の、本質はもちろんのこと、その存在に目をつむって、西側の指導者たちは5月28日ローマで、モスクワを、その秘密の戦略的忠誠が東側へ向けてしっかりと提携され続けているいくつかの元ワルシャワ条約諸国によって潜入されてきた、西側軍事同盟の参加国(完全な成員では(まだ)ないけれども)にするNATO-ロシア協議会の形成を準備する正式条約に「心を一つにして」そして従順に調印した。
 文書が調印された後に、プーチン大統領は、レーニンが「私利私欲を持った者」と呼んだ人々に、西側は騙されたということをわざと明らかにした一つの所感を口にした。
 プーチン大統領は新しいNATO-ロシア協議会設立文書に調印した後に何を言わなければならなかったのか?プーチンは言ったのだ:「われわれはわれわれ自身をソビエトの家と呼ぶべきである。」
 このように、プーチンはNATOの役に立つまぬけどもにNATOは敵の野営地に入った、そしてロシアは彼らを支配する、と告げていたのだ。にもかかわらず、それがその細部にわたって記録されないように、NATO事務総長、元共産党員のロード・ロバートソン(LordRobertson)はプーチンの重大な発言を控えめに扱おうと試みた。ロバートソンは言った、「私はそれは一つの冗談であると宣言するであろう。」
 ロード・ロバートソンは、もちろん、単純にプーチンをかばったのである。なぜなら、プーチンの所見には何のおかしいところもなかったからである。そしてロード・ロバートソンがプーチン自身のソビエト体制擁護者であることは疑いない。例えば、1980年代に、ロバートソンは労働党のソビエト政策に対して責任があった。
 そして1986年にCPSU(ソビエト連邦共産党)の第27会党大会に労働党の代表団を派遣した。にもかかわらず、プーチンはそれを明らかにした。そしてそれは冗談ではなかった。ロシアは、実際、NATOの野営地へは入らなかった。そうではなくてむしろ、NATOが誘惑されて、あるいは自ら後退してソビエトの野営地の中へ、あるいはプーチンが言ったように、「ソビエトの家」の中へ入ったのだ。
 ブッシュ氏が、そして西側が、ロシアをNATOの中へ歓迎したことにおいて一つの重大な誤りを犯したということに何らかの疑問があり得ようか?それはロシアにヨーロッパ大陸に対する(そして究極的には世界に対する)一つの集団安全保障体系を確立するというその長期の戦略および目標実現における「前進の大きな飛躍」を達成させることを許すのである。
 この安全保障体系はロシアが支配することを意図したもの、そして明らかに手段を持っているものである。ブッシュ大統領は明らかに、核による絶滅というロシアの脅迫の後に折れて出た。彼は世界にプーチン氏は「テロに反対する戦士」であると告げた--テロリストたちを武装している人、プーチンを。
------------引用--------------
以上

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.cyberuls.com/blog/mt-tb.cgi/406

コメント

ロシアがランドパワー連合の中枢なら
彼等を叩けばシーパワー連合が
勝利出来ると言う事かも知れぬが
日銀利上げ等でのユーロ暴落後の
石油安で叩けると言う事かも知れぬし
同時にプーチンの暗殺関与等が暴露される可能性も
有るだろうし
主にロシアの軍事的圧力に対する
防衛庁の防衛省昇格なのかも知れぬが
日本がシーパワー連合勝利後の
米の強大化を嫌って
ランドパワー連合を支援すると言う可能性は
無いのかどうかだが
(或いはシーパワー連合を勝利させるが
 独仏や印等もシーパワー連合に引き込んで
 米を牽制しバランスを保つと言う方向も
 有る訳だろうか)

故に北朝鮮を支援し
日本に取り危険な
プーチンや中共政権は
今回打倒されるが
仏独は米とのバランスを保つ為に
未だ生かされると言う
事かも知れぬが

ロシアはランドパワーの中枢であり、かつ、周辺国を操っています。しかし、江田島孔明あるかぎり、彼らの自由にはさせません。シーパワーの切り札は水素技術です。

ロシアも現在はWW2の時の様に
米のユダヤ・民主党と共謀していると言う事は
無いのかどうかだが
ロシアのユダヤはプーチンに排除されたと言う
事だっただろうか

コメントする