日本の河川行政の犠牲者はカワウソだけではない。他にも沢山いる。ホタルもその中の一つだ。
ホタルと日本の河川行政との関係を知るためには、先ずホタルとはどんな昆虫か、どんな生活をしているのか、を知る必要がある。なお、ここでは話を分かりやすくするために、東京地方のゲンジボタルに話を限ることにする。
ゲンジボタルのオス
出典:http://members.jcom.home.ne.jp/hotaru-net/hotaru/seichuseitai.htm
産卵:ホタルは水辺のコケなどに産卵する。産卵をする場所は、川岸の水際の近くで、日中ほとんど日の当たらない所に生えているコケの上。水際でも、水面からはある程度の距離、数センチ~数十センチ高い場所で、決して水面近くではない。増水時、渇水時でも卵が水没または乾燥から守られる、そして孵化した幼虫が水中に落ちられるように、水面に対して垂直に生えているコケに産卵する。
ホタルの卵
出典:http://members.jcom.home.ne.jp/hotaru-net/hotaru/tamagoseitai.htm
孵化:孵化する時、卵の中の幼虫は体をぐるぐる回し、頭部で卵殻を突き破って出てくる。孵化したばかりの幼虫は1.5mmで淡色だが、時間の経過とともに背板が灰色に変化、速やかに水中へと入っていく。水中へ入る時は、コケの上で体をそらして、その反動を利用して水めがけてジャンプする。
ゲンジボタルの産卵は必ず孵化した幼虫が水中へ落下できる場所に行われるが、例えば孵化してもすぐに水中に入れない場合、幼虫はその場所が斜面であれば斜面の下の方に向かって歩き出し、10分くらいたっても水中にたどり着けないと、その場で力つきて死ぬ。また、その場所が平らである場合も、どこにも行くことが出来ずに死ぬ。
ホタルの幼虫
出典:http://members.jcom.home.ne.jp/hotaru-net/hotaru/youchuseitai.htm
幼虫の餌:カワニナ。カワニナはかなり生息環境が広いが、それにも限度がある。水の汚染が進めば生きていけないし、三面コンクリート張りの流れでは、仮に生息できても多くは生きられないだろう。
カワニナ
出典:http://members.jcom.home.ne.jp/hotaru-net/hotaru/kawanina.html
カワニナを食べる幼虫
出典:http://members.jcom.home.ne.jp/hotaru-net/hotaru/youchuseitai.htm
さなぎ:4月中旬の雨を待って幼虫は上陸を開始。幼虫は、自分の力で穴を掘って潜っていくことはできないので、草の根本や石と土の隙間、窪みを見つけて土の中に頭を入れ、土の隙間をぬうように潜って行く。このような場所は日中ほとんど直射日光の当たらない、そして保湿性、通気性に富んだ柔らかい土壌である。土中に潜った幼虫は、蛹室を作る。
羽化:ホタルの羽化は、たいてい夜間に行われる。羽化したゲンジボタルの成虫は、しばらく土まゆの中で休む。その間に、羽は黒く硬くなる。そして3~4日後の夜に地上に這い出す。成虫が地上に這い出す時も、土が軟らかくなければ出てくることが出来ない。特に雨上がりは土が柔らかくなり、成虫の這い出てくる数が多くなる。地上に這い出た成虫は、すぐに近くの草の茎まで歩いて行き、つかまってじっとしている。その夜は、ほとんど飛ぶことなく静かに光っている。
ホタルのいる川
出典:http://members.jcom.home.ne.jp/hotaru-net/hotaru/conditions.html

コメント
すごい
Posted by 沢(^-^)@ at 2007年6月16日 12:09
コメントする