
出典:アホウドリを絶滅から守る
アホウドリの仲間は世界中に14種類いるそうです。そのうち日本で見られるのはクロアシアホウドリ、アホウドリ、コアホウドリなど3種。
アホウドリは翼を広げると約2.5メートル、体重は約7キロで北太平洋最大の海鳥です。(世界最大は南半球に住むワタリアホウドリ、翼長は3メートルを越えます)
阿呆ドリとは失礼な名前ですが、陸上では動きが遅いこと、人を恐れず簡単に殺せたことから付いた名前と思われます。ボードレールの散文詩「パリの憂鬱」の冒頭にも、航海中の船に降り立って水夫連中に小ばかにされるアホウドリが出てきます(読むと身につまされます)。
アホウドリは1887年(明治20年)までは、伊豆諸島最南端の鳥島だけでも少なくとも500万羽が住んでいたと言われています。それが1930年の調査では2000羽ほどに激減、1949年には全く見られなくなりました。そしてアホウドリは絶滅したと言われました。なにしろアホウドリの繁殖地は世界中で日本の鳥島と尖閣諸島だけです。ですから、ここにいなくなったということは世界中でいなくなったと思われたのでした。
ところが、1951年、気象庁鳥島気象観測所の人が鳥島南端の急斜面で10羽前後のアホウドリが生き残っているのを発見しました。これが当時、地球上で生きているアホウドリの全てでした。(鳥島では絶滅しても多分海の上で生き残っていたのでしょう)
1958年国の天然記念物に指定、1960年国際保護鳥に指定、1962年には国の特別天然記念物に指定されて、徐々に保護の気運が沸いてきました。
1971年には尖閣諸島でアホウドリの成鳥12羽が発見され、1973年には鳥島でヒナ24羽、成鳥25羽が確認されました。
そして1976年に東邦大学の長谷川 博講師(当時)がアホウドリの調査を開始し、69羽を確認します。
その後、徐々にアホウドリ復活運動が本格化していきます。

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