ニホンカワウソは既に絶滅しただろうと言われている。
カワウソ
カワウソ
出典:wikipedia ニホンカワウソ友の会
かつては北海道から九州まで、日本中に広く生息していたが、明治・大正期に入り、猟銃の普及とともに、毛皮目的に乱獲され、昭和初期には数県でしかその姿を見かけることができなくなった。
ところが戦後、四国でその生息が確認された。あるいはその時点で保護政策がとられていれば、彼らは命脈を保つことが出来たのかもしれない。しかし現実はその逆で、彼らの残された生息地は護岸工事でことごとく破壊され、餌となるべき魚も、工場排水、農薬の垂れ流しによる川の汚染とともに減ってゆき、彼らは徐々にその数を減らしていった。
最後に姿を確認されたのは昭和54(1979)年、四国の四万十川周辺、新荘(しんじょう)川。それ以後姿を確認した人はいない。
平成に入ってから、高知県南西部一帯で、非公式での目撃例、足跡の発見、そして高知県佐賀町の海岸に残された糞が、カワウソのものと発表されたが、その糞が、最近になってカワウソのものかどうか疑問が出され、昭和58・61年にカワウソのものとされたミイラ化した死体は、その後ハクビシンのものと判明した。
このようにカワウソが減った原因は色々考えられるが、中でも大きいのは、河川の汚染による餌の魚の減少と土木工事と思われる。
コンクリート護岸によって河川環境が破壊され、生息地や営巣地が無くなってしまった。
河川の3面をコンクリートで固めてしまえばカワウソが棲めるところは残らない。
当時の経済発展最優先の時代の官庁には、自然に生きる動物に対する配慮は全く無く、自分達の短期的な利害だけしか頭になかったとしか思えない。
北海道では、1950年代に知床で捕獲されたのが最後。