第1章 軍人たちの教育システム
第5節 教官に求めるもの
(義務感こそ第一)
今日の日本の学校教育は個人の“権利の主張”を強調している。一般社会でも義務の遂行は謳われず、
「誰が責任をとるのか?」
の言葉が横行することになった。しかし、日本を占領したアメリカでは
「義務は権利や責任より重要である。なぜなら責任は分散や回避の言い抜けもあるが、義務には分散も回避もない。仲間から死刑にされよう」(ワシントン大統領から議長への手紙、1776年2月)
ワシントンは“独立戦争によって手にしようとした権利は手段であって、義務は目的である。目的を果たさないものに手段(生命の尊厳)は不要だから死刑にする”といっているのだ。責任は義務を果たしますという約束のようなものである。重要なことは権利や責任よりも義務の遂行である。
名将たちの教育論(第二十一回)へ続く
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