名将たちの教育論(第三十五回)

第2章 部隊の練成

第2節 団結心の培養


(仲間意識)

 将校の良し悪しを見分けるのは簡単である。その方法は将校に彼の部隊の集合を頼むとよい。この将校という言葉を先生と読み替えても同じだろう。
「一声掛けたら笑顔で部下が集まるのは良い将校である。部下の集合が鈍く暗いのは無能な将校の証拠である」(「将校」ローマ将軍オナサンダー、58年)
「悪い連隊なんかどこにもない。悪い大佐がいるだけだ」(ナポレオン)
団結の原点は仲間意識である。それは血縁一族意識と別物で、地縁的結合と言ってよい。日本の郷村の思想であろう。
「団結精神の本質は平等である。だからこの精神は階級や職務の壁を取り払って上下に働く」(ビューラー米中将、1956年)
軍隊を発生史にみれば、先輩と後輩の協同がスタートである。戦う知識は文言では教えられない。“徒弟教育”がすべてといってよい。そこに生まれる感情は尊敬と友情によって結ばれる仲間意識である。そして
「友情は戦争(人生)における摩擦を少なくする」(リデル・ハート、1944年)



名将たちの教育論(第三十六回)へ続く


求む(平成19年12月23日迄に投稿)



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