第2章 部隊の練成
第2節 団結心の培養
(仲間意識)
一般の学校教育においても団結精神の高揚は世界中の常識であって、学校を代表するスポーツ・チームを応援するのは団結の初歩的表現である。
もちろん仲間意識には歴史的経緯を伴う。最も歴史的時間のない仲間の例は入学直後の学生の同期生意識であろう。たまたま一緒にある学校に入ったという歴史的意味以外に原点はない。
「近代的軍隊の規律は、知性と仲間意識で造られるべきである」(「戦争についての思考」リデル・ハート、1944年)
仲間意識が醸成する規律のスタートは平等である。しかし、人間の原始的な上下関係は年齢という経験の程度から始まる。経験は認識の始まりだから、人間は自然のうちに年長者を尊敬する。それが組織の中の兄弟意識である。
「余の第一の望みは国民がお互いに兄弟のような仲間意識を持つことです。そして互いのために生命を捧げる仲間になることです」(ワシントン「1798年、ヘンリー・ノックス氏への手紙」)
「将校が兵士とともに為すべきことは団結である。すなわち、わが連隊は世界中のいずれの連隊よりも一心同体と感ずることである」(「軍事についての遺言」フレデリック大王、1768年)
組織体が必然的に生み出す傾向は組織の中に数多くの小さな組織がそれぞれ団結することである。その小さな組織内組織が“組織防衛の心”を持ちはじめると全体組織の団結は分解してしまう。
名将たちの教育論(第三十七回)へ続く
求む(平成19年12月23日迄に投稿)
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