名将たちの教育論(第四十四回)

第3章 名将たちに学ぶ日本の教育改革

第1節 「六三三四制」の改革


古代ギリシャのメロス島の人々が言残した名言“愛と利は反比例する”から愛が自分に向けられれば、個人主義は簡単に利己主義に転換してしまう。しかし利己主義の愛は自分自身からもすべてを奪う。
“世界は二人のために”と歌う二人は、周囲の人々からすべてを奪う。そして最後に互いに奪い合って殺しあう。
愛は他人に捧げなければ意味がない。“愛はすべてを奪う”から愛する人に自分を捧げる自己犠牲の精神が人間社会において普遍的価値を持つのである。そうでなければ
「個人主義は二枚舌の生みの親」
になってしまう。ところが “賢明にして正直かつ無欲で勇敢”が個人主義成立の基本条件なら、そんな完全な人間はそんなに多くはない。しかし、個人主義が美徳と誤解する人間は“傲慢”になる。
「私の考えが最も良い!」
これこそ今日の多くの嫌われる日本人に見られる体質である。
 アメリカ社会は、この二つの危険をよく承知しており、毎週日曜日の朝は教会に通い、すべての学校では教会を持って牧師による道徳教育が行なわれている。アメリカは「政教一致」の国なのだ。



名将たちの教育論(第四十五回)へ続く

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