第3章 名将たちに学ぶ日本の教育改革
第1節 「六三三四制」の改革
すべての公的行事には国旗を掲げ、国歌を演奏し、牧師が説教するか、聖書に手を載せて“神に忠実”を誓う。家庭では、食事を始めるまえには聖書の一節を述べて神に祈る。
ところが日本国民の産業部品化というアメリカの占領政策によって日本の学校教育は「善良な人材」の教育を軽視すると一般的な学校の教育の内容は「能力付与」が教育の目的になってしまっている。こうして日本の教育の優先順位は「知育第一」になり、“善良な人材の育成”の重要さは無視されてきた。
したがって日本の教育を改革する第一歩は学校制度の改革である。最初に敗戦によって導入した六三三四制の本家、アメリカの教育システムを眺めてみる。
アメリカでは、“善良な人材”の育成の大部分を教会に依存している。したがって学校制度は人間の条件を教育する必要がないから、その部分を除外して能力付与主義にもっとも効率的な初等・中等の学校体系としている。
国が定める義務教育は6才から9年間であって14才で終るが、州によって多様な教育システムとなっている。それらは、
「六三三制」:日本に提示したもの
「六六制」:後半の6年が中・高校の一貫教育
「八四制」:前半の8年が小・中学校の一貫教育
「五三四制」:
5年制の小学校
3年制の中学校
4年制の高等学校(Military Academy はこの一つである)
このうち、六六制、八四制、五三四制では義務教育期間と合致しない。
大学は2年制の短期大学(Junior College)、
4年制の教養大学(Liberal art College)
4年制の総合大学(University)、
6年制の専門大学(Professional School)
3年制の成人大学(Community College)
がある。義務教育の前には3年間の幼稚園(Nursery SchoolまたはKindergarten)がある。
一見して判るとおり、生徒・学生にとって選択肢は多い。
名将たちの教育論(第四十六回)へ続く
