第3章 名将たちに学ぶ日本の教育改革
第1節 「六三三四制」の改革
次にイギリスの教育システムを眺めてみよう。
アメリカ革命戦争の敵イギリスの学校制度は義務教育の開始が1年早く、義務教育期間は5才から16才までの11年間である。義務教育の前には3年の幼稚園があるから、一番早くから教育を受ける子供は2才からスタートする。そこには二つのコースがある。
○ 公立学校(Maintained School)コース
6年制の小学校(Primary School)
5年制の4種類の中学校:Modern School
Technical School
Grammar School
Comprehensive School)
高等学校は私立学校コースに入る
○ 私立学校(Independent School)コース
6年制 (三三制)全寮制小学校(Preparatory School)
5年制全寮制私立中学校(Public School)
2年制高等学校(High School)
○ 大学は
3年制の全寮制単科大学(College)
オックスフォード大学やロンドン大学、ケンブリッジ大学は、単科大学の集合的総称である。
公立学校コースも私立学校コースも義務教育が終っても大学に進学できない。その前に高校において「人間とは何か、人生とは何か」を勉学し哲学することが必須である。
カレッジの教育システムの本質は“徒弟教育”である。夕食は全員で教授とともに正装で摂る。教授との会話がしばしば教育内容のエッセンスが入る。イギリスの大学はこうしたカレッジの集合体なのである。英国私立学校コースの全寮制における夕食もこの慣習である。ここでエチケットを体得することになる。アメリカの全寮制学校では、ミリタリー・アカデミーを除いて、この習慣はない。
名将たちの教育論(第四十七回)へ続く
