天山レポート(第0回目)南洋支隊からの手紙

戦争は「石油」に始まり「水素」で決まる  『連山』編集部

ロシアのプーチン大統領は見事な対日戦略を立案しました。(関連:情報収集する外務省と愛国知識人
ロシアのプーチンは「日本を世界島(ユーラシア大陸)から封鎖して国内資源を枯渇させ工業生産力を崩壊させる」との明確な戦略を保有している事です。彼らが恐れるのはたった一つ、水素文明と大和ハーンだけです。その光栄の旗艦である水素船(燃料電池船舶)を彼らのオイルマネーで潰せば、海外から日本に水素エネルギー(ハイパーハイドライド及びバイオハイドライド)を送ることはできません。日本人の生命線である輸送路(水素ロード)の維持が不可能となります。日本への海上輸送ルートにおいて最も重要なマリアナ諸島に派遣された全滅覚悟の捨石部隊、天山チームには遠くはカリフォルニア、近くは日本の関東地方に至るまで、多くの援助物資や激励の電話、メールがマリアナ諸島の彼らの元に来ています。支援をありがとう!彼らが天山レポートを掲載する為にも、読者による知的コラムの投稿を熱望します。『連山』が知的空間のメディア情報制空権を確保する為には残り95本のコラムが必要です。戦力は集中して投入するのが原則だからです。北マリアナ政府のエネルギー危機に対して救援に向かった峯山政宏(北海道大学理学部化学科卒後大学院に進む)リーダー以下の天山チームは他の南海支隊、南方部隊、インド洋支隊と違い、CyberULS本隊から増援を受ける事が出来ない時間稼ぎの捨石部隊です。彼らをサポートできるのは『連山』読者だけです。ロシアの対日包囲戦略の発動を受け、CyberULSは水素船建造とその補給港の統合整備に集中しています。
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天山レポート(第0回目)南洋支隊からの手紙

夢から覚めぬチャモロ人

このコラムは、何もしなかったチャモロ人の続きです。

MVAはまだ夢を見ているに過ぎない!

 

A LOMG-TIME Japanese investor has described the Marianas Visitors Authority's strategic plan as nothing but " a dream" (snip) Misako Kamata, owner of Kinpachi Restaurant who has been doing business on Saipan since 1980, said MVA and its partners " are dreaming" when they drafted an " unrealistic " five year plan for CNMI tourism.(snip) The government , she said , should not lose sense of reality when making plans, and MVA should conduct of further studies. (snip) But lack of funding has always been the never-ending reason for failing to achieve a goal, Kamata said. " They always say no funding no money, but we know that already so why can't they ever think of something they can do without asking for money? she added. Bringing in more Japanese tourists could be done without requiring a lot of funding , Kamata said.(snip)according to its managing director Perry J.P. Tenorio " We haven't fully recovered " from the Japan Airlines pullout in Oct.2005.(snip) It is " not etched in stone " he added ,but a guide to bring our tourism industry back to good health and to grow to 750,000 per year by 2010

 (日本語訳)長期に渡る日本人投資家はマリアナ観光局の戦略プランを単なる夢に過ぎないと言った。(中略)1980年からサイパンでビジネスを営んできた金八レストランのオーナー、カマタ・ミサコさんは、マリアナ観光局とそのパートナー達が北マリアナ観光産業のために作成した「非現実的な」5ヵ年計画に対して、彼らは「単に夢を見ているに過ぎない」と述べている。カマタさんは、北マリアナ政府が計画を作成するにあたって現実性を見失うべきでなく、さらにマリアナ観光局は勉強すべきなのだと批判した。(中略)しかし、予算が足りないということが、(北マリアナ政府が)目標を達成できないことの際限のない理由つけにされているとカマタさんは主張する。「政府は常に予算がない、お金がないと言っていますが、それは我々がすでに承知していることであり、なぜ彼らはお金を求める以外の方法を考えることができないのでしょうか?」とカマタさんは付け加えた。多くの予算を使わなくてももっと多くの日本人観光客を呼ぶ事ができるはずだと彼女は言った。(中略)マリアナ観光局長ペリー・テノリオ氏は「我々は2005年10月のJAL撤退から完全に立ち直っていない」と述べた。それはもうすでに確定してしまったことはではなく、(北マリアナ観光局の新戦略は)我々の観光産業を健康な状態に戻し、2010年までに観光客を年間75万人に延ばすためのガイドである」と述べた。

 

現在の北マリアナ政府(特にこの場合、北マリアナ観光局)の頭の中にはあるのは、日本でも問題になっている箱もの行政に限りなく近いのではないかと思う。まず、サイパンに大型のホテルや娯楽施設を立てることだけが目的となっており、それを建設することによって、本当に日本人観光客が戻ってくるのかどうかの見通しが極めて怪しいにも関わらず、それさえすれば、日本人観光客を呼び戻せると本気で考えているのである。

 

それに対して、ガラパンの金八という日本食レストランのオーナーをされているカマタ・ミサコさんは”非現実的な計画しか立てることができない" 北マリアナ政府に対して早く夢から覚めろと痛烈な批判をされている。この国にお金がないのはわかり切ったことなんだから、お金がなくても日本人観光客が戻ってくる方法を考えるべきだというのである。この考え方には筆者も同意見なのだが、残念ながら、いまだ北マリアナ政府は10年前の夢の中にいる。つまり、日本航空が週21便、ノースウェスト航空が週14便、併せて週35便がサイパン空港へ離発着していた当時の、北マリアナ連邦が大繁栄を謳歌した時代の熱狂が忘れられないのである。夢というものはいつか覚めるものなので、北マリアナ政府は早く現実に戻り、次の10年、20年を生き抜く国家戦略を作成すべきなのであるが、北マリアナの観光局長が2005年の日本航空の撤退から未だ立ち直っていないと言って、しょげこんでいるのだから、どうしようもないのである。

 

昨年の2007年にサイパン訪問した日本人観光客は20万人程度で、10年前の70万人と比較すると実に50万人も減少したのであるが、それでもサイパンを訪れる観光客のうち、国別で見ると日本人観光客が、まだ最も多いのであり、日本人観光客の増減がどれだけこの国の経済を左右しているのかということがよく分かる。

総数 サイパンの観光客数:40万人程度(2007年度)

内訳 日本50% 韓国20% 中国19% ロシア1% その他10%程度

 

実際、サイパン空港の喫茶店に行くと、日本航空のミニチュアが大切に飾られているのだが、これは昔の恋人の写真を別れた後も自分に部屋に貼り続けているようなもので、かなり未練がましいことこの上ないのであるが、この国の実情を考えれば仕方のないことなのかもしれない。

 

それでは、金八オーナーのカマタさんが主張するようにお金がなくても、日本人観光客を戻す方法があるのかというと、非常に地道な方法であるが、筆者はそれは可能であると考えている。なぜなら、日本人がこの南の島に求めているのは一体何かと言えば、綺麗な海であり、豊かな自然なのだから、汚染されたビーチをそのままにしておいたり、不安定な電気設備や不十分な下水管や水道システムを修理もせずに放っておくことことが、ますます日本人観光客の足を遠ざけているということに気づかなければいけない。たいして、あてにもならない箱ものを立てる予算があるなら、まずはそのような島の基礎的なインフラに目を向けるべきである。

 

一方、沖縄本島より約410kmの日本列島南端の位置に石垣市が、年間70万人の観光客が訪れる観光地となることができたのは明確なビジョンがあったからに違いない。島民一体となって、観光で生きていくんだという明確なプランの上に、島民の意識改革から始まり、ボランティアによる公衆トイレの美化・整備活動、島の伝統文化の保護・普及活動、旅行代理店などの誘客活動など非常に地道な作業を繰り返し行ってきた結果に、今の一大観光地としての石垣島があるのである。

 

北マリアナにも素敵な民族舞踊も、おいしい地元料理もあるのだし、まずはボランティアにより海の清掃活動を行う中で、島民が一体となって観光客に来てもらおうという意識改革が大切なのだと思う。21世紀の戦略物資は水や食料になると言われているのだから、北マリアナの中でも特にロタ島は他の国が羨むような自然に囲まれていて、ロタウォーターと呼ばれる天然の水や、ヤシガニや、野生の鹿や果物などの食料がふんだんに取れる夢のような島なのだから、石油に変わるエネルギーの目処さえ立てば、「楽園」と言っても過言ではないほど素晴らしいところなのだ。これからどのように自然と共存して、生きていけば良いのかというビジョンは既に2006年度の段階で、スイスの近自然学研究所の山脇博士が設計されているので、後は、島民の気持ちが1つになることができれば、必ずこの島は復活することができるのだと筆者は信じている。

ガダルカナル島となった北マリアナロタ島

1942年8月21日ガ島海岸部で包囲殲滅された一木支隊-wikipedia

 

北マリアナ政府が夢の中にいて、何ら対策を打たなかった間にも、事態は一層深刻化していった。代替エネルギーの目処がたたず、石油価格が一方的に高騰してしまったために、重油の火力発電システムを使用していた北マリアナ諸島では、十分な電気が供給できないために、各地域ごとに順番に停電地域を設けるという輪番停電が開始されることになった。そして、観光業と縫製産業という2大産業の崩壊により、実質的に国家破産をした北マリアナ連邦では、民間企業だけではなく、公務員に対しても大量のレイオフは実施されたことから、島の失業率が一気に高まり、治安は悪くなり、街の荒廃は進んでいる。

 

このように国家破産によって島の状況は日々悪くなっているのだが、それでも人口が6万人にも及ぶサイパン島の状況はまだかなりましで、サイパン島から少し離れて、人口が3千人しかいないロタ島は物資がほとんど運ばれてこないという太平洋戦争中のガダルカナル島のような状態になっているのである。

 

約一年ぶりにロタ島のスーパーマーケットに行ってみて、驚いたのは以前は所狭しと積まれていた缶詰や食料品の山がすっかりとなくなっていて、空棚が増えるようになっていたのである。しかも腰を抜かしたのはそれだけではなかった。サラダ油を筆頭にして、全ての食料品価格がひどいものでは2倍以上と急激なコスト高になってしまっているのである! 石油価格の高騰と北マリアナ経済の破綻によって、サイパン-ロタ間もしくは、グアム-ロタ間を結ぶ定期船がすでに存在しないという信じられないような状況になっているのだ。ロタ行きの物資がある程度あれば、ロタに立ち寄るし、そうでなければロタには全く立ち寄らないという状況なので、早晩ロタでの生活が一層困難になって、島を立ち去る人が増加すれば、いづれ物資を運ぶ船が全くやってこないという状況になってしまうのではないだろうか 北マリアナ政府が早期に問題を解決することができなかったつけが、現在、一気に噴出しているのである。

未来へ

<筆者から北マリアナへの提言(4つ)>

1. 時代が変わったことをはやく知って夢から覚めること。

2. 石油に依存するエネルギー体系を見直すこと。

3. 海の浄化や、島民の意識改革の地道な活動を行うこと。

今からでも北マリアナが再建される可能性はまだ十分に残されていると思う。しかし、時間は有限なので、何もしなければ状況はますます悪くなる一方である。どんな些細なことでもいいから、早く北マリアナ政府は夢から覚めて、現実的な対応策を一つずつ行っていかなければいけない。その時に、石油の変わりに自然エネルギーを使い、水、食べ物、衣服は全て地産地消でまかなうことで、コスト高を抑え、マンパワーを使った高い換金価値の高い工芸品を制作・販売することで収入を得ようとする近自然の発想はこの島を再設計する上でとても有意義な概念であると思う。そのように北マリアナ諸島が変貌することができるのであれば、21世紀のモデル都市として、他のミクロネシア、メラネシア、ポリネシア諸地域などの南の島々も北マリアナ諸島を模範とするべく多くの使節団をこの島に派遣することになるだろう。そうなると、観光産業も一気に息を吹き返すに違いない。

<筆者から北マリアナへの提言>

4. 対日広報宣伝能力を強化せよ

" There is no hope of victory in places where we don't have control of the air "制空権のないところに勝機はない"

現在のサイパン空港の近くにある旧日本軍爆弾貯蔵庫には上の文字を記載した記念碑が存在している。"制空権のないところに勝機はない"ということは、60年前の太平洋戦争における旧日本軍が敗北から学んだ重大な教訓である。制空権といのは作戦空域の支配権を意味する軍事用語なのだが、現代社会におきかえると、対国際的な広報宣伝能力にあたる(と筆者は個人的に考えている)。この北マリアナにはこの広報宣伝能力が非常に足りないのだ。

それは本コラムの最初に紹介した記事の中にも指摘されている。サイパンをテレビや雑誌で取り上げたくても、北マリアナの商業撮影はべらぼうに高いので、北マリアナでの撮影は取りやめて、グアムに持っていかれているのが現実なのだ。個人的には、商業撮影など全て無料にすればよいと思う。その後、日本のメディアが、日本人向けに、宣伝してくれるのであるからこれほど心づよいパートナーはいないのだ。どんなに、素晴しい取組みを実施しても、それを知らせる手段がなければ状況が一変して改善することはないだろう。"制空権のないところに勝機はない"という教訓を忘れずに北マリアナの素晴しい取組みを国際的に宣伝する必要があるのだ。

今回のコラムと、前回の何もしなかったチャモロ人というコラムで現状の北マリアナの問題点と未来への提言事項について述べさせていただいた。次回以降は何もしなかった北マリアナ(チャモロ人)を教訓にして、石油ショックが起きた時に日本人はどのように生き残るべきかということを、この北マリアナのロタ島で、食料も水も、エネルギーも自活して、その現状をお伝えしながら、日本の皆さんに、この困難時代を生き抜く意思と少しばかりの知恵をお伝えしていきたいと思う。



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マリアナ諸島からの手紙 連山編集部より


硫黄島からの手紙という映画をご存知でしょうか。硫黄島から少し南にあるのがのがサイパン島を含むマリアナ諸島です。峯山政宏(北大化学科卒)天山チームリーダーは、日本の隣国である北マリアナ連邦のエネルギー危機に対してエネルギーの地産地消の実験という知的救援を行っています。天山レポートに先駆けて、リアルタイムのレポートを不定期に掲載します。彼らに必要なのは、普通の『連山』読者のボランティアによる一本の知的コラムです。それらは個人として自発的に行われなければならず、知的で普遍的な文章が要求されます。近未来、日本で発生するだろう国家破綻とエネルギー危機に対して、日本人に必要な情報を彼らは日本に打電しています。病気になる前に病気の予防が大事であり、地震が発生する前の準備が大切です。太平洋戦争時、多くの日本将兵が日本本土を守る為に捨石となりました。硫黄島や沖縄も同じです。どうか海外にいる彼らの行いと想いを忘れないで下さい。



関連コラム:天山レポートと若者たち


他のサイト:日本国財政破綻Safety Net



関連コラム:ドル経済圏の崩壊とロシアの対日包囲エネルギー戦略


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出典:太平洋戦争地図

コメント

天山チームの皆様、
日々連山を通してご活動の進展を追っております。

救援物資について送付先を教えていただきまして、必要なもののリストは後日連山で掲載されるとのことでしたが、もう物資が届いているようです。

現時点で足りているものを送るより、足りないものを送った方がよいと思っているのですが、

まずしばらくは足りるものと、
足りなくて送付が必要なものとをコメント欄にでも書いていただけたら助かります。

なるべく重複を避けて必須の栄養をバランス良く摂れるようにしたいです。たとえば森鴎外の妨害で有名なビタミンAなど、現地で欠乏しやすい栄養素を推測できると、こちらから判断するのに良いと思われます。

私もコラムを初めとして徐々に必要な活動ができるように準備して参ります。