しばらくの海外放浪を終えて久しぶりにロタ島に帰って来ました。半年前とくらべてみて、経済状況は格段に悪くなっていますが、以前と変わらないロターブルーとよばれるほど真っ青な海が自分を出迎えてくれました。この青い海をみていると、ロタに帰ってきたんだなーという実感がなんとなく湧いてきます。(ロタの歴史をお知りになりたい方は連載コラム8 楽園ロタ島:その歴史とコミュニティをご参照ください。
以前と異なるところと言えば....
今回のロタへの帰島にあたり自分が釣り竿を引っさげて帰ってきたというぐらいです。
「ロタでは魚を釣るともう本当に入れ食いなんだよ。俺なんて数時間で200匹も釣り上げたんだぞ!」
そのようにビール片手に自慢する釣り人のおっさんたちのはなしを以前にさんざん聞かされていたので、
「そんなに魚が釣れるわけねーじゃん」
と話半分で聞いていながらも根っからの自分のチャレンジ精神に火をつけ、ロタ島の入れ食い魚釣り伝説の真偽のほど確かめるべく釣りを始めることにしたわけです。
ロタ観光Mapによると
「ヒラアジ、モロコ、サワラ、フエフキダイなど5~20kg級の超大物を釣ることも夢ではない。釣り場はポーニャ岬やアスマンモス岬などでフィッシングダーバーなどの大きな大会も毎年開催される」ということなので、まずはソンソン村から近いポーニャ岬に小さなロッドケースとバケツを片手にでかけてみました。フィッシングクリフと異名を持つほどのポーニャ岬。行ってみると大物狙いの釣り人たちがいるわ、いるわ。
「おれ、日本人の観光客で釣りに来たんだ、まぜてくれよ。」と愛想を振りまくことを忘れず、もっとも連れるスポットに無理矢理いれてもらいました。
それにしても強風吹き荒れるポーニャ岬、それも崖下15m~20m程あり、崖から下を覗き込むと学校の屋上から地面をのぞきこむような感じで高所恐怖症の自分は一瞬にしておじけついてしまい、安全第一で、崖から2mぐらい手前からルアーを投げることにしました。
地元の人は慣れているのか全く気にせず崖の寸前まで行って竿をキャストしています。神をも恐れぬ行為です。落ちれば100%死ぬというのに。釣り馬鹿とは彼らのことを言うのでしょう。そして待つ事、数十分、隣の現地人の竿が弧の字が型にひん曲がり、一同固唾を飲んで、ことの成り行きを見ていると
現地人が悲鳴とも歓声とも言えぬ理解できないローカル語で叫び、その水面から推定70cmの魚が顔を出してきました。
でかい!
ようやく両手で持ち上げられる感じです。得意満面の笑みを浮かべる現地人。傍目で見ていてとても羨ましく、今度は自分も釣り上げるぞと意気込むもノーヒット。鼻で笑う現地人。奴らには負けねーぞと頑張って見るものも全くの空振りです。とうとう数時間が立ち日も暮れてきたのでその日は無念ながら立ち去る事にしました。

その時ポーニャ岬には虹がかかっていた。
「俺には釣りなんて無理だよ.27年生きて来てやったことないんだから」なんだか言い訳じみた思考が脳裏に浮かんできましたが、明日のリベンジを誓いその日は早めの就寝。
豈、小魚を釣れずして況や大物を釣る事ができん也? 漢文口調で自問自答した後に次の日は趣向を変えて、堤防釣りをしてみました。岬からの釣りと違って魚がよって来ているのを確認しながら釣りができるのでなんだか安心感がわきます。気分はUFOキャッチャーです。取れそうで取れないどきどき感が溜まりません。スーパーで売っていたイカ、タコを餌にしてキャストしてみるとこつこつ魚が餌を食べにくるのを竿で感じることができます。大漁の予感を感じているとファーストキャストで竿が折れ曲がりました。
海面から出て来たのはなんとも言えない
熱帯のカラフルなお魚さん。
しかもどこか馬面に似ている。近くにいた釣り人はこれはハワイ名でフムフムクンクアプアと呼んでいましたが真相はいかに。途中で舌を噛みそうな名前です。あまり賢そうな顔にも見えないので、ここでは仮名としてウマロタさんとでも呼んでおきましょう。それにしてもこのウマロタさんが釣れる事。釣れる事。1時間くらいで10匹をゲット。ロタ入れ食い魚釣り伝説に及びませんが、なんだか得意げな感じです。

カラフルなウマロタさん

その他に釣れたお魚さん
時間も日没頃になると、沖から堤防の方に大漁のイカがやって来ていることに気がつきました。ここでアオリイカ専用のルアーに変更してみてみると
これがまさに入れ食い!
珍しいのか、疑うことを知らないのか乙女のような純情さで動くルアーの針にかかり餌食となってくれます。

乙女のように純粋なイカさん

堤防ではたくさんの魚が釣れます。

チャモロ人が釣った巨大な魚たち。圧巻です。

筆者も巨大なお魚とツーショット。
その数、30分で10パイ。バケツに一杯です。ロタ島に来て一番、充実した30分と言えるでしょう。そしてその日はイカ刺パーティになったことは言うまでもありません。自分は北海道で大学生活を過ごしましたので、函館で取れた新鮮なイカを口にすることは多かったですが、自分で夕方釣った新鮮なイカをそのままイカ刺しとして、夕食に頂くのとは次元を超えて美味しかったです。ワタを炒めなくても、刺身として食べられるほど新鮮ですよ。これは感動の域でしょう。
船を出して、数時間300ドル程支払い、大物釣りを狙うのも通の人にはよいですが、気軽に堤防で熱帯のお魚さんと戯れるのもとても楽しいです。ロタ島の入れ食い魚釣り伝説のまだ入り口を通過した程度ですが、その伝説の手応えを感じるのに十分な今回のロタ魚釣り旅行でした。
最後に
チーム連山社長、原亨さんの ペンタゴンリポート3によると、21世紀の突然の気候変動が引き起こす国防上の問題は食糧不足、飲料水の不足、鉱物資源の不足から引き起こされるそうです。しかしながら21世紀の重大な懸念事項のうちの食料不足、飲料水の不足という問題はどうやらロタ島には無縁なようです。なぜなら森林は豊かな果物を育み、清涼な海は魚にあふれ、サバナ高原に降り注ぐスコールは地下に質の良い地下水をためるからです。(ロタの食べ物についての情報は山脇正俊教授が本サイトで発表されたコラム、連載コラム2楽園ロタ島や連載コラム4 楽園ロタ島:清水と旨い食物をご覧ください。ロタ島に関する詳細な情報が記載されています。とても面白いですよ。)
ロタ島の別名はNature Treasure Islandと呼ばれています。ロタの海に竿を垂れながら、その豊かな自然は21世紀に世界の宝になるに違いないと確信に近いものが感じられました。
終わり
夏休みサマーフィッシング&クッキング参加者募集受付中です。詳細は随時連山サイト上でも公開していく予定です。ご質問事項はこちらまでお願いいたします。次週はスペシャル特集です。
参考資料
若者はなぜ会社をやめるのか
国民の品格を復活せよ
対談1 峯山政宏と橘みゆき(1)
対談2 峯山政宏と橘みゆき(2)
若者を犠牲にする社会
日本の若者に未来はあるか(1)
日本の若者に未来はあるか(2)
日本の若者に未来はあるか(3)
日本の若者に未来はあるか(4)
円安ドル安ユーロ高
