ロタ島の生活:停電

石油価格の高騰が止まりません。先週末に1バレル76㌦を突破して1バレル100㌦が現実的な視野の中に入ってきました。5年前に石油価格が1バレル20㌦前後で売買されていたのを考えるとSF映画を見るような隔世の感があります。

北マリアナ連邦も他の離島と同じように重油を燃やして発電するディーゼル発電に全電源を依存しているため、直下の石油価格の高騰がこの国の経済を大きく圧迫していています。最近サイパンでよく停電がおきます。隔週に一度か二度、サイパンで働く弊社のビジネスパートナーから携帯に電話連絡が入ります。「今、サイパンは停電なんだ。だから君のメールが読めない。復旧するまでに少し待ってくれる?」な連絡が入ることがこの国が異常な事態に突入していることを理解することができます。

そもそも、北マリアナ連邦は離島であるため余計に輸送運賃が嵩むことと、台風の発生源が東方の赤道付近に存在するので、燃料輸送が大変不安定で高コストです。それに非常なまでの石油価格の高騰がこの国の経済を襲っている状況を考えると「泣きっ面に蜂」という表現が言い得て妙だと思います。

THE Fitial administration will implement new power rates this week that will double what the public now pays. Gov. Benigno R. Fitial on Friday said the new rates will be implemented through an emergency regulation.

[Higher power rates to be implemented this week Marianas Varietyより]

石油価格の高騰を受けて、政府による新たな緊急規制が実施されようとしています。現在の一般料金の2倍の電気料金が施行される。日本では考えられないような緊急措置ですがこの国の母体が小さい分、初手で対応しなければこの国の経済が耐えきることができないのでしょう。

The emergency regulation will take effect for 120 days and the governor can extend it.

[Higher power rates to be implemented this week Marianas Varietyより]

緊急規制は120日間、効力を持ち、政府はその後自由に延長することができます。

The new basic electric rate for residential customers will be 23.6 cents per kilowatt hour from a low of 11 cents per kwh, which does not include the 3.5 cents fuel surcharge.For commercial establishments, which currently pay 16 cents per kwh, the new rate will be 30.3 cents per kwh.The government, which now pays 16 cents per kwh, will be charged 30.8 cents per kwh.

[Higher power rates to be implemented this week Marianas Varietyより]

居住用、商業施設用、政府用の電気使用料金がkwhあたり、全てほぼ2倍に変化していることが分かります。

社長の格言

石油価格の高騰による痛みに耐える北マリアナ連邦。太陽光パネル、風力発電、バイオマス発電などディーゼルエンジンのみに依存しないハイブリッドなエネルギーシステムの移行が必要です。その移行が実現されるまで私もクーラー節約などの痛みに耐えることにしましょう。