ロタ島の生活:カリフォルニアのブドウ

ロタ島を訪れる日本人はこの島を綺麗な海や自然を別にしたら何もなくてつまらない所だと言います。しかしよく観察するとスーパーマーケット、カラオケショップ、レストラン、ディスコバーなど一通りのものはソンソン村の中心部に揃っていることが良く分かります。必要以上のものがないだけということでしょう。ipodもプレイステーションもこの島で手にいれることはできませんし映画館も当然のごとくありません。

日本やシンガポールという先進国にいる頃にあることが当たり前だと思っていたものが突然目の前から消えてしまったので、この島に赴任した2ヶ月前には少し苛立ちのようなものも感じましたがこの島で過ごす時間を一日一日重ねていくとそれを素直に受け入れられるようになりました。そしてこの島が世界の他の国に比べても恵まれている点にも目がつくようになります。

北マリアナ連邦は典型的な海洋性亜熱帯気候に属しその季節はおよそ5月から10月の雨季と11月から4月の乾季に分けられます。現在は雨季に属する季節なので、一日中雨が降っては止んでの繰り返しです。少し雨ばっかり降ってうんざりしますねと私がとあるロタ島のレストランで食事を取った時に合衆国のカリフォルニア出身という年配の男性に話しかけました。”いやこの島は雨が降るだけましなのだよ。僕の故郷は異常な高気温の上に雨が降らないんだ”とその方は答えました。

 記録的猛暑が続く米国南西部で、25日までに熱中症など高温が原因とみられる死者が少なくとも33人に上った。カリフォルニア州では先週末、最高気温が46度を超え計29人が死亡。また、4人が死亡したアリゾナ州フェニックスでは23日、最高気温が45.6度まで上昇、1906年以来100年ぶりに記録を更新した。

[<猛暑>米国でも33人死亡 yahooニュースより]
北マリアナ連邦の気候:Yahoo Japan(トラベル)より

カリフォルニア州サンフランシスコの7月の降水量は0mmであり、これでこの異常な高気温が続くのですからとても生きた心地はしないはずです。私が中学生だった頃、カリフォルニアはブドウの生産とワインの製造地であることを学びました。今年のカリフォルニアの自慢のブドウは異常な高気温のためレーズンのような萎びたものしか収穫できないとその年配者は涙をこらえて私に語りかけました。地球温暖化のせいで今世紀中にカリフォルニアのブドウ畑の8割が消滅するのだそうです。

Now's the time to cellar wine / Scientists fear that rising temperatures due to global warming will harm the wine industry in Napa, Sonoma and Santa Barbara counties ... ... and that by the end of the century, the best growing lands in the state's $2.9 bi

この島は恵まれています。山に上れば木の実があり食料となる動植物が存在し、海に入れば魚がとても豊富です。人口が少ないということもありますがまず飢えて死ぬということがありません。これがカリフォルニアや中東諸国では様相が全く異なります。昨年の12月と今年の3月に職務のためアラブ首長国連邦に参ったときにドバイを抜けてアルアインに向う四方一面が砂漠に覆われているのをこの目で確認したとき背筋が凍るような印象を受けました。石油が無くなればこの国の国民は生きていくことはできないだろうと私は思いました。アラビア海も既に淡水化プラントの影響による汚染により深刻な状況にあります。

社長の格言

日本は先進国でモノに溢れ、海に囲まれ自然も豊かであるという二重の意味で奇跡のような恵まれた国だというのが海外赴任をしている私の見解です。世界にはどちらにも恵まれないとう国がたくさん存在します。地球温暖化の異常気象、世界規模で進行する砂漠化現象は我々の生活レベルで直に感じ取れるほどまで切迫しています。砂漠化の緑化に関しては永井俊哉より重要な提言がなされています。お時間がある方は是非ご一読をお願いします。 ”SAVE THE CHILDREN OR DIE OUT” 子供の未来を奪うも殺すのも今を生きる我々の行動如何に関わっています。

沙漠を緑化するにはどうすればよいのか:永井俊哉著

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