9月9日でロタ島での3ヶ月の滞在を終えて、日本に戻ることになりました。 これから、本コラムの連載は厳密に言うと、ロタ島の生活日記からロタ島の回想日記ということになります。村上春樹の「ノルウェイの森」という作品の中に「地図が克明であればあるほどそれが克明であるという理由によって使い勝手がわるい。少し細部がカットされた地図の方が全体が把握しやすいので使い勝手がよくなる。記憶もそれと同じようなものだ。」というニュアンスの文章がありました。。私も時間を少しおいて3ヶ月の時を過ごしたロタ島を、遠く離れた日本より客観的に見守ることで、ロタ島に生活していた時には見えなかったものが自然と見えるくるかもしれません。
Saipanの中心街は今


現在、ロタからサイパン経由で日本に戻ることになったので、サイパンに滞在しています。サイパンを初めて訪れたのが今年の6月11日なのですが、そのときから比べても”サイパン”という土地にあった活気のようなものが急速に失墜していることがわかります。あまりの変貌に少し鳥肌のようなものが立ちました。サイパンの中心街のガラパン地区に観光客がまったくいないという状態です。6月に営業を行っていたスーパーマーケットやお土産などを販売するショップなども虫食いのような状態で閉鎖し始めています。私はまだ営業をしているガラパン地区のお店に立ち寄り、立ち話のついでに最近のサイパンの事情を店員さんに質問してみました。 私「最近、お客さんはたくさん来るんですか?ビジネスは順調?」 店員「いやーもうサイパンは駄目かもしれませんね。お客さんが全くこなくて暇なんですよ。電気代も先月から2倍に上がったので店の冷房も全部きっているんですよ。店の中が暑くてすいませんね。うちの店のオーナーもグアムに店を移そうかと考え初めているんです。」その店員さんはこの地に20年以上も在住しているフィリピン人ですが、その人でさえもこの住み慣れた地を離れることを検討しているようです。
Saipanはこれからどうなる?
DIESEL OIL SPILL. A Pacific Islands Club staff takes a look at a diesel oil spill on a sewer drain line at Pakpak beach yesterday afternoon. Hotel managers and staff are worried about the safety of tourists swimming in the area. They tried calling the CRM and DEQ offices yesterday, to no avail, due to the austerity holiday in effect. (Jacqueline Hernandez)
サイパンの海で石油の漏れが発見されてPacific Islandクラブのスタッフが緊急に担当の役所に電話連絡をしたそうですが、連絡がつかなかったようです。サイパン政府が役人に給与を払えないので隔週の金曜日を一部を除いて休みにしたのが原因です。観光客や市民の安全を確保するための十分な公共サービスを提供できないようでは観光客はこれからさらにサイパンを離れることになるのではないでしょうか。警察などの機能も十分でなくなればこれだけの多人種が生活するサイパン島の治安が懸念されます。(この点、ロタ島は警察が全く仕事をしなくても何も問題がおきないのでそのような心配はないと言えますが)海洋汚染も進むでしょうし、北マリアナにとって今は正念場の時期といえます。
An estimated 4,000 public employees had to stay home or away from their offices yesterday in compliance with the government's every other Friday austerity holiday.Yesterday was the first holiday identified in the austerity measure, Public Law 15-24.The law mandates the closure of government offices, except for critical agencies, for 26 non-payday Fridays from Sept. 8, 2006 to Sept. 27, 2007 to save on public funds.
社長の格言
短い滞在でしたが、私はロタ島を始め、この北マリアナ連邦がとても好きになりました。厳密に言えば「島民がフレンドリーで、自然が豊かで、そして海がとても綺麗な北マリアナ連邦がとても好きになった。」ということになります。日本人に愛され続けてきたこの国の経済は最近の石油高のあおりを受けた不況の影響や政府の政策の失敗により大変な状況を迎えています。前自治領主によるとサイパンが不況を抜け出す唯一の手段はカジノを作ることだと新聞紙上で宣言していましたが、テニアン島があるにも関わらずサイパンまでもカジノの島にしてしまうことはこの国が本来持つ魅力のようなものが損なわれてしまうと思います。少しこの国に帰ってくるのは先のことになるかもしれませんがこの島の未来を遠く離れた日本により見守っています。頑張れ北マリアナ連邦!
