Yokoso Japan
私がロタ島に滞在していた時に、友人から「最近、連絡がつかないんだけどどこにいるの?」っていう連絡がメールで入ることがよくありました。今、北マリアナ連邦のロタ島にいるんだよって答えて、帰ってくる返事は必ず「北マリアナ連邦ってどこ?、アメリカの州なの?」となります。
北マリアナ連邦は日本から飛行機で3時間ほどで到着する目と鼻の先にある海外です。それにも関わらず認知度があまりにも低いようです。飛行機で7時間もかかるシンガポールの方が日本人にとって馴染みが深いかもしれません。北マリアナ連邦は日本にとってまさに灯台もと暗し(とうだいもとくらし)のような存在なのだと思います。この国のニュースが日本で流されることはほとんどありません。
来日報道
先週末にグーグルニュースで"来日"というキーワードで検索してみました。検索された記事は”金城武2年ぶり来日、ファン感激””マドンナ来日、大阪、東京で公演””オリバーストーン監督来日!「ワールド・トレード・センター」記者会見"など全て芸能関係であることがわかります。どれだけの日本人が先週の中頃に北マリアナ連邦の知事(自治領主)と副知事(副自治領主)が国の存亡をかけて日本を訪問したのを知っているのでしょうか。日本では記事にもならなかったようです。
AFTER being away for more than two weeks, Gov. Benigno R. Fitial left the island again yesterday for Tokyo along with some members of the CNMI Task Force in a bid to encourage more Japanese tourists to visit the islands.
9月13日(水)に北マリアナ連邦知事のGov. Benigno R. Fitial氏が来日しました。
日本政府や日本の旅行代理店などと交渉して日本から北マリアナ連邦への旅行者の増加を目的していたようです。その背景には先日発表されたノースウエスト航空の関西/サイパン間の路線廃止という事実があることがわかります。
But since Japan Airlines’ pullout late last year, the number of Japanese tourists visiting the islands has steadily declined due to a limited number of airline seats.
この国の主要な産業は観光業ですが、この国に旅行で訪れる70%が日本人観光客です。日本人観光客の半分以上を北マリアナ連邦に運んでいたJALが昨年末に完全撤退したので、今のサイパンはとても閑散としています。私は最盛期のサイパンがどのようものだったのか知りませんが現在のサイパンの異常な雰囲気を感じることができます。
Northwest to suspend Osaka-Saipan flights THE ailing local tourism industry will suffer another major blow in October with Northwest Airlines’ decision to temporarily suspend its seven flights a week between Osaka and Saipan due to low profitability on the route.
ノースウエスト航空がサイパン-関西間の運行を停止したことは北マリアナ政府にとっては泣きっ面に蜂と言ったところかもしれません。北マリアナからの日本人観光客の減少は直接的な原因は航空会社の撤退です。しかし日本人にとって北マリアナ連邦(特にサイパン)が観光地として魅力的ではなくなりつつあるという事実を直視しないとどんな小手先の改革をしても海外旅行が多様化した現在、日本人はこの国に戻ってこないであろうと思います。私はこの国に必要なのはビジョンだと思います。10年後も20年後も日本人に観光地として愛され続ける国であるためには今何をしなくてはいけないのか、観光客が愛する自分の国の良さとは一体何なのか今それを考える時期だと思います。
社長の格言
”年間100万人以上の日本人観光客が訪れる北マリアナ連邦知事が日本に表敬訪問のため来日”10年後、そんな記事が日本の新聞紙に大きく掲載されることがあれば、3ヶ月という短い滞在期間ではありましたが人生の一時期を北マリアナ連邦で過ごした私にとってもとても嬉しいことです。国の主要産業である観光業と紡績産業の低迷による売上高の低下、石油高を背景にした異常なコストの増加による生活苦など北マリアナ連邦にとって今はとても大変な時期だと思いますが、かつての魅力を北マリアナ連邦がとり戻すことを日本より強く願っています。


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