『コスモス』は、アメリカの天文学者、カール・セーガンが監修し、自らナビゲータとして進行を担当した、宇宙と生命をテーマとする、全13回のドキュメンタリー科学番組である。日本で初めてテレビ放送されたのは、1980年のことであるが、2000年に7枚組みのDVDが発売されたので、それを見て思いついたことを7回にわたって書いてみたい。
2. ヘイケガニ
[Martin, J. W. (1993). The Samurai Crab. Terra 31 (4): 30-34]
冒頭で、甲羅の模様が、侍の顔に見えるヘイケガニの話が、人為選択による進化の例として取り上げられている。人為的選択による説明には、異論もあるようだが、網にかかったヘイケガニを海に戻してやったことで、ヘイケガニの生存はいくらか有利になったことだろう。ところで、ヘイケガニを畏怖する日本の怨霊信仰はなぜ淘汰されなかったのだろうか。怨霊による報復を恐れて、殺すべき敵を殺さない社会は、大陸では淘汰されるだろうが、天然の要害である日本列島では、温存されやすいということが考えられる。
3. 近代における占星術から天文学への移行
[NASA:The Jewish Calender]
古代の宇宙についての認識は、占星術と切り離せなかったが、ヨハネス・ケプラーは、天文学を近代科学として独立させる上で、大きな功績を残した。今日、科学者は、占星術を非科学的迷信として全面的に拒否しているが、地球上の生命が、宇宙での変動から大きな影響を受けていることを考えるならば、天文学的観察から文明の盛衰を予測するという試み事態は決して荒唐無稽とはいえない。にもかかわらず、占星術が軽蔑されているのは、人間が、かつてのように自然の変動に歩調を合わせる非自立的な存在から、自然を逆に支配する自立的な存在へと変貌したという自負があるからだろう。
| タイトル | Cosmos Collector's Edition (7pc) (Coll Box) |
|---|---|
| 媒体 | DVD |
| 監督, 出演 | Carl Sagan |
| 出版社と出版時期 | Cosmos Studios, 2002/10/22 |
| 書名 | Cosmos |
|---|---|
| 媒体 | ペーパーバック |
| 著者 | Carl Sagan |
| 出版社と出版時期 | Abacus, 1983/08/11 |



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