ボロをまとった暮らしから一世代で裕福にで紹介した本の著者と親戚であるアル・ファヒーム博士の新築祝いのパーティーに出席させていただいた。アル・ファヒーム博士の親戚のおじさん(写真左)はカリスマ指導者シェイク・ザーイド・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーン(写真右)と非常に親しい関係にあることが本でも紹介されている。
From Rags To Riches A Story of Abu Dhabi page110-111
スーパーデラックスな自宅にはアル・ファヒーム博士のメルセデス・ベンツ新車で到着。当日はUAE大学を中心に80名近くの出席者が集まり、ヒルトンホテルからのケータリングサービスでの食事会となった。光る噴水が個人宅にある、砂漠の国とは思えない…そして砂漠の国だからこそ豊かさと富を感じさせる光景である。
私にとって訪問はゴールデンアラブ以来2回目であったが、改めてヴィラの素晴らしさに脱帽。
開宴前、カメラを出そうと噴水の傍でカバンを開ける私。道具を出す泥棒のようなシルエットだが、怪しい者ではない。
光の演出は料理台にも見られた。大きな海老のイミテーションが表すようにロブスターを含む海鮮料理が中心のパーティ(UAEではシーフードが肉料理に比べてとても高い)。日本の寿司に匹敵するような魚料理は見当たらない。
海老の天ぷらの実演も・・・私はベジタリアンなのでせっかくのシーフードは遠慮することになったが、野菜天ぷらやサラダ類、デザートだけでも大満足のサービスであった。食後はアラブらしい食器でコーヒーと紅茶とデーツ。
日本人だって結婚披露宴であったり会社のイベントであったり結構な金額を支払ってパーティーを行うが、日本のパーティーの場合は料理は豪華なのにとてもせわしなく狭苦しい場合がほとんどである。日本人のパーティーに参加した外国人、特にアメリカ人はその手際の悪さをバカにすることが多い、それには以下の理由があげられるだろう。
日本のパーティーが馬鹿にされる理由 |
| *とにかく狭い、収容人数がギリギリでぶつかり合うなどのトラブルも発生しやすい。スペースが十分でないので移動も難しく、どっと疲れる。立食にして1部屋に人数を無理に詰め込んでしようとするが、ずっと立ちっぱなしが辛い人々が数少ない椅子を取り合うような雰囲気がある。クロークが設置されていない場合バックを置く場所が荷物の山になり、見た目も美しくない。 |
| *時間制がほとんどで、それも2時間という超短時間で無理矢理終わらせようとする。司会者もサービス員も時間に追われ、満足度の高い行き届いたサービスよりも機敏というよりあわてた動きになる。コース料理であっても時間内に出し切ろうとされるので味わってゆったり食べることができない。ブッフェに関しては人数分以上の注文をしておく余裕を見せないのでお目当ての物をゲットするために競争になってしまう。あのケーキは後で取りにいこう…なんて言ってられない?! |
*サービス員が不足している。経験不足のサービス員ばかりであったり、客に対して明らかに少ない人数で対応しようとするケースが多い。その結果食べた後の皿がなかなか下がらないのでどのテーブルもごちゃごちゃ。屋外パーティーをするとあちらこちらにグラスや食べ後が散らかることになる。頼んだ飲み物がなかなか出てこない…そんな経験はないだろうか? |
| *会場のセンス、圧迫感を感じる会場が多い。屋内であっても天井の高さ、内装や花やオブジェのアレンジによっては広く感じるスペース作りが肝心である。イスラムの建築は独特の幾何学センスがある。時にそれはヨーロッパ風に感じる空間を作り出すこともあるが、空間美があり非常に美しい。 |
まずスペースについてだが、ご覧の通り圧迫感のない場所で行われた。当然ながらセンスのいい空間美を演出している。
博士曰く、カジュアルパーティー。ドレスコードもなく招かれた人々もリラックスしていた。 4時間以上も時間をとったゆっくりスタートのゆったりパーティ。
サービス員はどう見ても初心者ではなく、皿4枚持ち以上できるウェイター達。粗相するようなトラブルも起こらない。
石油開発の利益を得てからまだ数十年、アラブ首長国連邦は数々の開発、発展をまだまだ進めている。ボロをまとった暮らしから一世代で裕福になった人々はイスラム教徒やまた異教徒の外国人労働者に頼った生活している。石油の利益はオイル社会である限り、ずっと続いていくような無敵の財源である。石油はいつ枯渇するのか神の思し召しと言える石油を得た彼らと根性と努力でいつも何とかしてきた日本人では真似しようにも真似なんかできっこないほど違いが大きい。日本には日本という長い歴史を続けた国としての良い伝統・文化・技術がある。何より日本人は神をも驚かせる発明や製造を行ってきた。ただしこれらも衰退し、現代の日本には世界に通用する何が残っているだろうか。いろいろと想像して欲しい。そして日本にしかできないことを大切にして欲しい。そしてできるだけ良い部分は外から学びたい。
国家としては短いもののアラブ・イスラムの社会にも素晴らしい芸術や伝統文化がある。日本の書道とはまた一味違うアラビア書道もその一つである。アラビア書道とはイスラーム芸術としてムスリムにとって高級な精神的表現法である。神の言葉や音を可視化することができる高度な信仰表現でもある。聖典クルアーン(コーラン)は代表的なモチーフであり、多くの装飾文字で絵画挿入の禁止を守りながらその威厳と美しさを表現している。書家はイスラム諸国では尊敬される職業の一つである。

参照
【世界情勢】
露紙「懲りない日本」あざ笑う 「北方領土問題も解決不要」
2007/03/02 産経新聞
シンガポール四面楚歌 ベトナム急接近
2007年2月15日 産経新聞

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