【番外】妻を4人持てば解決?!

婚期を過ぎた独身女性が増えてきたのは日本だけではない。ペルシャ湾中部の首長国バハレーンでも問題となっている。バーレーンのイスラム・法務議員Sheikh Jasem Al Saidi氏の国内の独身女性の増加問題について奇抜な提案を行なった。「バーレーンの男達よ、お国のために1人以上の女と結婚せよ」と言うのである。国内で独身女性がうようよいたり、離婚が起こるのはよろしくない…というのはごもっともである。が、議員のメンバーは国民の代表例として1人以上の妻を持って問題解決を呼びかけたところ40人のメンバーのうち38人の男達から反対された。唯一の女性議員はコメントをせず、イスラムの代議士は男のメンバーからは「自分だけで話して下さい。」 とまで言われてしまった。

GULF NEWS April 5, 2007 front page

この何ともイスラム的な意見をしたShaikh Jasem Al Saidi氏にはもちろん3人のバハレーン人の妻達と1人の外国人の妻、合計4人のイスラム教マックスの妻達がいる。ただし、イスラム諸国と言えども日本人が思うほど多妻な人はそんなに多くないのが実際のアラブである。その上そもそも何故『国内に結婚できない女性が増える』のかというと男達は『外国の女性と結婚するから』である。自身も外国人女性と結婚してるShaikh Jasem Al Saidi氏は「外国の女性と結婚するな!」 と言ったわけではなく、「国内の女性とも結婚しろ!」と言ったのである。それなら国内の女性も外国の男性と結婚すればいいではないか?となるが、イスラム教のシステムがこの問題を簡単には解決してくれない。イスラム教徒の男性が主にレバノン人などのキリスト教徒やユダヤ教徒と結婚できるのに対し、イスラム教徒の女性はイスラム教徒の男性としか結婚できないのである。 つまりマンツーマンのペアを作っていたら必然的に女性が余ってしまう。バーレーン王国は大小約40の島々からなる小さな島国なので外国人女性と結婚する男性は多いのだろう。しかし島国の女性はなかなかそうはいかない…想像のつくことである。

バーレーン王国大使館

これは偏見になるかもしれないが、実際にアラブに来るまで私はこちらの黒い布を被った女性は皆肌の浅黒い人だとイメージしていた。ところが、実際は顔が全く見えないほど隠している人ばかりではなく、その目・顔つき・肌を見るとどう見ても白人だったり黒人だったりもする。日本人にとって国際結婚とか混血の子供とかいうとたいそうな感じがするが、ここではよくあることである。それは上流階級であっても同じで、何代も後には人種が違ってしまっているというのもアリなのかもしれない。実際バハレーンの問題の原因は1.外国人女性と結婚するバハレーン人男性 2.異教徒と結婚できないバハレーン人女性 なのである。まぁこれは視点を置き換えれば1.複数の妻を持たないバハレーン人男性 2.外国人女性以上の魅力のないバハレーン人女性 が原因とも言えてしまいそうであるが。

第61回国連総会議長に選出されたH.E. Sheikha Haya Rashed Al Khalifa

奥さんは一人だけでもやっかいなのに4人もなんて管理できない…と思う男性も他の女性が旦那の傍にいるなんて耐えられないという女性も多いであろう日本では(日本のハーレム男はどうなったのだろうか?)驚きのニュースであるが、アラブ諸国でもやはり奥さん4人は厳しいようだ。一人の男に複数の女性というとハーレム。そういう風に言うと夢のようにいい響きがする気がするが、日本でも大奥があったではないか?PDAアラカルトコラム満州国1〔愛新覚羅溥儀〕も離婚や死別や…といろいろ問題を抱えていたが、数が多ければいいというものではない。しかしUAEの偉大なカリスマ指導者シェイク・ザイードも妻が4人とたくさんの子供がいた。日本は核家族化して少子化して家庭崩壊が進んでいる。流石に妻を4人持てという奇策は日本の議会で発表されることはないだろうが、昔なかった問題で今問題になっていることは昔のやり方を見直す必要もあるのかもしれない。

Islamist lawmaker Shaikh Jasem Al Saidi GULF NEWS

アラブの一夫多妻制は廃れつつあるような気もするが、Shaikh Jasem Al Saidi氏のような意見はある意味筋が通っている。バハレーンに起こった問題の解決法としてはこの提案は決しておかしな意見ではないだろう。

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