何の価値も無くなるドル資産
アブダビ政府、対日投資へ調査団
【ドバイ=加賀谷和樹】アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国政府は11月4日から9日にかけて東京に大型の投資調査団を派遣する。世界最大規模の政府系ファンド、アブダビ投資庁など12の機関や企業の代表が参加、日本の大手企業と相互の投資機会を検討する。日本の証券、不動産市場への石油マネーの環流が一段と増える契機になりそうだ。 調査団の派遣はアブダビ経済企画庁の高官が日本経済新聞記者に明らかにした。12月中旬には次期UAE大統領への就任が確実なアブダビのムハンマド皇太子が日本を公式訪問するとした。調査団はアブダビ証券取引所と東京証券取引所の業務提携をはじめ10件前後の覚書を用意、皇太子が来日時に調印する。(18:52)
1.アラブ首長国連邦(UAE)
アブダビ投資庁(ADIA) 8750億ドル
2.シンガポール
政府投資公社 3300億ドル
テマセク 1000億ドル
3.ノルウエー
政府年金基金 3000億ドル
4.中国
外貨投資機構(SIC) 3000億ドル
5.サウジアラビア
複数の公的ファンド 3000億ドル
6.ロシア
安定化ファンド 1000億ドル
7.クェート
クェート投資庁(KIA) 700億ドル
8オーストラリア
オーストラリア系将来ファンド 400億ドル.
ドル資産の暴落に備えて中東諸国は世界的に分散投資に移行している。しかし、バイオハイドライドの量産化は世界の勢力図を一気に塗り替えた。化石エネルギー大国の優位性は一気に崩壊する。ハイパーハイドライドはヨーロッパと中東産油国が利益の中心であった。だが、バイオハイドライドは米州(カナダ、アメリカ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン)及び豪州(オーストラリア)が利益の中心となる。
窮地に陥った石油産出国
最高幹部クリルタイは6つの民族精神から選ばれた各ハーンによる衆議システムを持つ。アメリカ人を中心とする知的グループはバイオハイドライドの成功によってハイパーハイドライド陣営とほぼ拮抗した力を有する事となった。これで勢力図は大きく塗り変わるだろう。湾岸石油産出国は長期的に見て不利になる。逆に言えば、日本は彼らに譲歩する理由が減少したと言えるだろう。
知識依拠型経済のグローバル化
アメリカのヘゲモニーが終焉を迎えたかどうかを論じる前に、そもそも覇権国の条件は何なのかを考えなければならない。トッドは、人口や工業生産高や天然資源が多い国を大国と考え、覇権国を最大の大国と考えているようだが、これらは覇権国であるための必要条件でもなければ、十分条件でもない。 トッドは、人口学者らしく、人口を重視するのだが、アメリカ以前の覇権国、すなわち、スペイン、オランダ、イギリスは、人口大国だっただろうか。国内でも、支配者階級は、決して社会の多数派ではなく、むしろ少数派であることが普通である。元や清の場合、支配民族が、被支配民族の漢民族と比べて、無視できるほど少なかったが、その治世は長く続いた。 工業生産高は、人口と比べれば、重要なファクターではあるが、工業生産高がたんに量的に大きいだけでは、覇権国にはなれない。重要なことは、その時代の最も重要で先端的な産業で主導権を握っているかどうかなのだ。 大航海時代に最も重要であった産業は繊維産業だった。スペインは、毛織物工業のおかげで「太陽の没することのない帝国」を築いたが、プロテスタントの抑圧が原因で、オランダが独立し、国内の毛織物工業が衰退して、没落した。スペインに代わって、オランダが毛織物工業を武器に世界の貿易を支配したが、イギリスが、産業革命による綿織物の大量生産に成功して、世界の支配者となった。そのイギリスも、重工業化の波に乗り遅れたために、二度の世界大戦で勝利したにもかかわらず、急速に没落した。そして、イギリスに代わって、世界の覇者となったのは、世界で最初にモータリゼーションに成功したアメリカである。 今でもアメリカは、情報工学や遺伝工学といった、最も重要で先端的な産業の基幹技術を握っている。コンピュターの頭脳ともいうべきCPUでは、アメリカが主導権を握り、他の国は、より重要でないDRAMを作るとか、OSをはじめとする基幹ソフトは、アメリカがデファクトスタンダードを握り、他の国は派生的で泡沫的なソフトを作るといったぐあいに、量では測ることのできない、質的な差異がアメリカとそれ以外の国にある。 最後に、天然資源であるが、これも覇権国になるための条件では全くない。毛織物、綿織物、鉄道、自動車、情報機器といった、各時代の花形産業の原料を提供した国ほど、覇権国から縁遠い国はない。トッドが次のように言って、ロシアを持ち上げることに首をかしげるのは、私だけではないだろう。 なるほど、石油危機のとき、OPECが注目されたことはあった。しかし産油国は、当時、豊富な資金を手にしたが、世界を支配するだけの知的資源を持たなかった。世界を支配するには、富・知・力の三つにおいて、他の国に対して優位に立たなければならない。そして、その中で一番重要なのは知的支配であろう。先端的な産業の分野で、アメリカを凌駕する国が現れれば、その時アメリカは覇権国の座から降りることになるだろう。
ハイパーハイドライドとバイオハイドライド、そして、BRシリーズの3つの力をCyberULSは保有した。CyberULS最強時代である。全てが今年中に揃うとは誰が考えただろうか。これほどまでに幸運、将に天運は我らにあり。
立場が逆転した交渉劇

アブダビ国営石油メインビルの噴水 CyberULS撮影班提供
CyberULSの日本人幹部はADNOC(アブダビ国営石油)で最も態度がでかい日本人として有名である。数度の会議で一度として媚びへつらったことがない。アブダビ政府だろうとRuwais Fertilizer IndustriesだろうとMASDARだろうとアポイント無しでDirectorとの面会を申し込み、即時に全て実現して来た。しかし、バイオハイドライドの量産化成功は前提条件を全て激変させた。ターニング・ポイントである。最早、我らは彼らを必ずしも必要としないのである。最後通牒を彼らに与えた後、知の主力艦隊はアメリカ人部隊と合流する為に全力かつ集結可能な部隊は全て東進するであろう。直接的に大きな被害を受けるのはアラブ産油国であるが、より大きく間接的な打撃を受けるのはヨーロッパ勢である。つまり、EUが総力を挙げて作り上げた金融システムであるキャップ・アンド・トレードの大前提が崩壊した。世の中、何が起きるか判らないのが実に愉快である。痛快である。(笑)ユーラシア西部グループと新大陸グループ、どちらが勝つのかは、これで判らなくなった。実に戦いが面白くなってきた。願わくば我が祖国で人口崩壊という現象が発生しない事を祈るだけである。可及的速やかに部隊を日本近海に集結させる。大地震発生前に打てるだけの手を打たねばならない。天運、我らにあり!
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