算術する革命家

革命者と革命家

コラム「革命者」にジャーナリストのベンジャミン・フルフォード氏を取り上げました。最近、日本では違法建築から始まり納豆捏造報道、原子力発電所の臨界事故隠しなどマスメディア及び出版業界の腐敗体質が表面化して来ています。今回は、広く一般に情報を公開すると言う量的な作業ではなく、深く問題を算術する「革命家」を取り上げます。アラビックジャポニズムはユーロジャポニズムに匹敵する大きな世界的な潮流です。ユーロジャポニズムを広めたのは西欧かぶれの日本人ではなく、伝統的な日本の文化でした。


印象派のゴッホ達は日本人を知らないが故に幻想の日本を愛して新しい文化を創造しました。アラビック・ジャポニズムも今の日本人を知らないが故に広まるでしょう。戦後の日本は教育を疎かにして人材育成を失敗しました。これから多くの人々が「必死の地」を経験するでしょう。〔人必死の地に入れば、心必ず決す。横井小楠『国是三論』〕


算術的理論

多くの人々の心が決しても、その先を先導する人々が必要となります。大衆的な感覚を持つ革命者に対して革命家は算術によって参謀的にその役割をこなします。 「理論は起こりうる全ての場合に何をなすべきかを、数学的な正確さを持って教えることはできない、ということは正しい。しかし、理論は避けるべき誤りを常に指摘していることも確かである。」アントワーヌ=アンリ・ジョミニ〔戦史に学ぶ勝利の追及(東洋書林)〕

現在、アメリカは911捏造がヨーロッパを中心に暴露され軍事的にもイラク戦争の敗北によって危機的な状態になっています。それに対して外交革命(例として慰安婦問題)をもって対応するでしょう。つまり、日本ではなく中国と戦略的パートナーシップを模索しています。日本は少子高齢化と教育の失敗によって衰退化していくと考えられています。これに対抗するプランとしてベストセラー数学作家の長沼伸一郎氏の策を取り上げます。

長沼伸一郎氏の著作集

最近、インドの頭脳パワーの脅威というものがジャーナリズムの中でも語られることが多くなってきています。とにかくインドは現在、国を挙げて科学技術教育に邁進しており、ソフトの開発能力などではすでに日本も太刀打ちできないレベルにあって、そのうえあの人口なのですから、それを前にして一体日本はどうすれば良いのかと狼狽するのも、むしろ当然のことでしょう。  大体中国に対してさえ有効な対策が見つからなかったところへもってきて、その上インドが現れるとなると、もう方策を考えること自体諦めムードといった感じで、政府としても、高校生の科学技術教育レベルを上げようというぐらいしか当面の対策が思いつかず、そしてこれがまた高校生の理系離れを食い止める段階ですでに苦戦している有様です。  しかしまだ希望はありうるのではないか、というのがここでの話で、そしてここで注目するのが、日本の歴史の中には実は「理数系の頭脳をもつサムライたち」という人種が隠れ住んでいて、彼らが過去何百年もの間、果たしてきた意外な役割に着目すれば、この国の未来に一つの可能性が拓けてくるかもしれないというお話です。

長沼伸一郎氏はインド及び中国のような後発でマンパワーに勝る国家に対抗する作戦として「理数系の頭脳をもつサムライたち」を活用する事を述べています。文系出身の江田島孔明氏とは別の角度からの提言といえるでしょう。江田島孔明氏がアメリカとの従属的協力関係を中心にするのに対して長沼伸一郎氏はアメリカとの知的対立的関係によって活路を見出そうと言う反作用的な要素が強くあります。「革命者」ベンジャミン・フルフォード氏の反骨精神に対して「算術する革命家」です。

 そもそも潜水艦とは、本質的に制海権をもたない挑戦者側の武器であり、さらに相手側の絶対的制空権の下で活動できる唯一の兵種でもある。そう思って眺めると、圧倒的な米国の情報制空権の下で知的制海権も持たずにいる現在の日本にとって、潜水艦戦略の秘める意味が如何に決定的であるかは明らかであろう。

上記に見られるように戦略としては潜水艦戦略を重視しています。この戦略的有効性は日本国内最大の暴露サイトといわれる「ネットゲリラ」氏のサイトが既に証明されています。巨大なマスメディアである放送局に対して戦果である読者層を急激に拡大しています。

ネットゲリラは潜水艦戦である。潜水艦に前線はない。自分に有利な時と場所で戦闘を開始する。

その潜水艦戦略というものはどういうものなのでしょうか。少し分析してみましょう。

潜水艦の真の実力  現在、「ミリタリー・バランス」をはじめとして海軍艦艇のリファレンスなどでは、重要度の序列で潜水艦はその筆頭に掲載されているのが普通であり、原子力空母さえそれに比べればランクが一段下で、潜水艦は一番格上の戦力として位置付けられている。  しかしながらそれが海軍の中で最も重要な部門だということは、第二次大戦を経ることでようやく専門家の間で常識となっていったが、しかし一般的にも広くそれが認識されているかといえば、どうもそうとも言えないようである。  それはどちらかといえば玄人の兵器だったのであり、例えば第二次大戦においてUボートの威力を最も良く知っていた指導者の一人がチャーチルであった。彼は次のように書いている。「戦争中、私を真から恐れさせた唯一のものはUボートの脅威であった。・・・私にとってはこの『大西洋の戦い』のほうが『バトル・オブ・ブリテン』(英本土航空戦)よりももっと心配だった。」そして「ドイツは(たとえ戦車や航空機を犠牲にしても)Uボートにすべてを賭けたほうが賢明であったろう」とまで述べている。 水中高速艦の登場  さて通商破壊戦の話はひとまず置いて、ここで基本戦術に関してもう一つ重要なことを述べておこう。  第二次大戦においては、戦争後期になると、潜水艦という兵種全体に生存の危機が訪れる。それはレーダーの登場である。一見すると、水中で行動する潜水艦にとってなぜレーダーがそんなに脅威なのかと思えるかもしれないが、しかし前述の潜水艦の基本戦術を思い出せば、それは一目瞭然であろう。  つまり相手がレーダーをもっていると、潜水艦が先回りのために浮上して全速航行している最中が丸見えになってしまうのである。特に航空機に搭載されたレーダーは、ほとんど海上の全域にわたってそのような浮上行動を不可能なものとしてしまったのである。これはもう、潜水艦にとって最も重要な行動が完全に不可能になってしまったに等しい。  さてこのように日本とドイツの潜水艦は、後期になるとレーダーの脅威によって、共に潜水艦という兵種そのものが絶滅の危機にさらされ、何とか生存の手段を模索した。その結果、両者とも独自にほぼ同一の解答にたどり着くことになった。それは水中高速艦の開発である。

潜水艦は数十名で動かせるのに対して戦果は駆逐艦を凌駕します。これは他の艦船にはない隠密性による高い経済効果です。従来の放送局は多くのスポンサー収益によって成り立っています。そのスポンサーの意向を重視するが故に捏造・隠蔽体質を強く持つようになりました。その結果、皮肉な事に存在価値が急速に減少しています。次第に海外からの衛星通信放送と国内のインターネットを活用するジャーナリストや知識人ブロガーにより現在のラジオ放送局程度の存在へと凋落していくでしょう。分散的に襲撃するネットゲリラ氏の戦略的有効性は長沼伸一郎氏の「潜水艦戦略」により算術的証明されています。潜水艦戦にとって最も重要なのは速度と他の兵種との組み合わせ、そして、群狼作戦です。ネットを使ったマスメディアに対しては巻き狩り戦術が非常に有効です。インドと中国の報道の違いを明確に指摘したサイトを紹介します。

予想されていた事ですが、昨日の中国の温家宝首相の国会演説は生中継で放送されたのみならず、昼夜のニュース番組でもトップで大々的に報道された。これと同じ扱いはアメリカのブッシュ大統領の国会中継ぐらいですが、ブッシュ大統領やシン首相はNO1なのに比べ、温家宝首相は中国のNO3に過ぎない。 同じアジアの大国の首相の国会演説なのに日本のマスコミがこれほど差をつけるのはなぜなのだろうか? これほど日本のマスコミは親中国バイアスが強い事の証明になりますが、中国が特別扱いされるのはどういう理由なのだろうか? 松坂投手の生中継を中断してまで国会演説を生中継したNHKをはじめ、日本のマスコミはまさに異常だ。 日本のマスコミ関係者が中国のハニートラップにかけられた訳ではないのでしょうが、日本の中国とアメリカしか見ない国際感覚は狂っている。これは日本がアメリカの植民地である事の裏返しでもあり、反米左翼にとっては中国は、アメリカの対抗勢力でもある中国への期待の現われだろうか?

多くの日本の群集にとってアジアとは中国しかありません。西洋文明と言えばアメリカ、アジア文明といえば中国となります。日本はこの両文化圏に挟まれています。視野の狭いジャーナリストや短期的利益の追求者は意図的に大衆への情報を歪曲します。手法としては解釈の刷り込みです。タレントや役者を動員して繰り返し情報を刷り込む事によってデマゴーグ(扇動政治家)は誘導します。地球儀を見れば判りますが世界は広く、アジアにはアラブやインド、中央アジアの遊牧民族が存在しています。中国の砂漠化はこれら日本のマスメディアが洗脳した短期的な視野を受け付けられた大衆とそれによって選ばれた政治家、彼らによって指導される官僚及びそれに群がる企業経営者によって生み出されたものです。このマスメディアに対して最も耐久力があるのが芸術家(連山コラム岡本太郎との対峙)と理数系のサムライです。日本人には大別して四種に別けられます。1.文系 2.理数系 3.体育会系 4.芸術系です。メディアに対しては1と3が弱く、社会的な数でいえば1と3が多く、4が最も数的には少ないと見られています。民主主義は数の専制政治ですので常に1と3の影響力が強く、マスメディアを使った簡単な言葉の繰り返しの弊害により社会は滅亡していきます。(参照 BAKA層の選挙戦略

温故知新

アメリカの覇権はイラク戦争を中心に急速に減退していきます。基軸通貨ドルはユーロによって価値を大きく減らし、それに対応する為にアメリカは軍事的に縮小せざる得なくなります。その覇権の空白を外交革命によって対応するでしょう。東アジアの覇権は国際連合(UN、ユナイテッド・ネーションズ直訳すると連合国)の常任理事国であり人口大国であり核兵器保有国である中華人民共和国へと移管されることは間違いありません。何故ならば「シーパワーはランドパワーに基本的に勝てない」からです。その為に「シーパワーはランドパワーの同盟国を必要とする」のです。ナポレオン戦争や二回の世界大戦は何れもそうでした。米国は欧州連合(EU、ユーロ)というランドパワーに対抗する為にはロシアか、中国と同盟を結ぶ必要があります。
日本国はそれに対してどのように対抗するべきでしょうか?
賢者は歴史から学び愚者は経験から学ぶといいます。
まず前回の国難を振り返りましょう。

山下奉文と南機関について

太平洋戦争について

21世紀は知識の時代

21世紀は環境悪化により水とエネルギーと食糧を求めて戦う世紀だといわれています。それならば水とエネルギーの技術ネットワークを押さえることが最も大切となります。スイスの近自然学研究所の山脇正俊所長は人と自然の理想的なシステムを提案しています。確かに日本人は公教育に失敗しました。しかし、まだ豊富な書籍の蓄積があります。これを活かすのが文系の責務であると考えています。「連山」は、本の書評家も募集しています。

山脇正隆氏とその孫の山脇正俊氏の関連図書

流行図書しか読まない日本人の大衆に対して英書を書ける作家は英書のみの活動を増加させています。マンパワーで劣り、品質で敗れれば日本人は21世紀にどのようにして生計を立てていく事が出来るのでしょうか?

藤原直哉氏の最新著書

連山編集長永井俊哉の新刊「水素文明」も英書での発売となっています。(2008年発売予定)

理数系のサムライ

再び「算術する革命家」長沼伸一郎氏の論文に戻ります。

これからの戦略の第一条件  とにかくもう現在では世界全体が均質化してフラットになってしまって、ほとんどの国が同じスタートラインに立っており、国の力を決めるのはただ頭脳の数と質だけだ、ということは明らかのようで、これからはそれを本質的条件として戦略を根本から考え直さねばなりません。  しかし勝敗が基本的に頭脳の数と質だけで決まってしまうのだとすれば事態は深刻で、これでは人口と学習意欲に劣る日本側の負けは最初から見えてしまっています。  実際かつてのような、小手先の戦術で相手国の経済組織の問題点を突くなどという発想は、しばらくすれば彼らもそれをコピーできると覚悟せねばならない以上、もはや基本的には役に立たず、人口に劣る日本としては、かつての世界に存在していた地理的要害のような、その国しか持たないような特殊で強力な条件を何か探して、そのコピーの困難さを戦略の中心に据える以外に手がありません。しかしそんな都合の良いものが、この現代世界に果たしてまだ眠っているものなのでしょうか。

この要害というものが「伝統的文化」であるのでしょう。連絡線としてのコラムニストに掲載されているようにこれから「伝統的文化の継承者」と「国際的なネットワークを持つ人々」がアレクサンドロスの戦闘教義である【金床と金槌】を用いて互いに富や情報を獲得していくのではないかと感じます。前者を重装歩兵とし、後者を騎兵とすれば良いのです。良い製品やサービスを作れても、適切な市場であるマーケットに参入できなければ交換する事ができません。交換できなければ富や情報を得る事ができない事になります。理数系は製品を作るより知識を広め間接アプローチ戦略によって全体の底上げをするのが合理的です。その為には文理融合による芸術性の向上が必須です。

そのため日本の場合、この体重差をカバーするためには、彼らより発想力において1周上回っていないことにはどうにもならないのですが、ところが現実には日本では、逆にアメリカの発想を1周遅れで導入してそれに追随していく体制が絶対化しており、それでも今まで数十年間やってこられたのは、米国がソ連を第一の敵と考えてそれを倒すことに熱中し、日本との経済戦争など眼中になかったからです。
 ところがこれからはそうは行かず、そうなると差し引きで従来の常識的な発想力から2周進んだものでない限り、今後は役に立たないという大変なことになってきたわけで、実はこれこそが日本にとっての真の問題なのです。

ソビエトが崩壊してから日本は15年に及ぶ経済的停滞を迎えました。結果として教育の崩壊と格差社会が誕生し、治安は悪化し人心は荒廃しました。これからの少子高齢化は医療や年金を中心として財政面から崩壊していくでしょう。福祉国家はローマ帝国のように滅びさる運命です。他者に依存する人々があまりに増加したからです。これは人々を導こうとする指導者願望のある人も逆説的に含まれています。偉大な指導者を待つ人々も、偉大な指導者になろうとする人も、本質は全く同じなのです。今必要なのは克己の精神を持ち他者に依存せず、然しながら他者と交易によって合理的に能力を高めていく人間です。

世界に雄飛する若者

要するに上までに述べたことをまとめると、 ・日本の歴史ではなぜか「理数系の頭脳をもつサムライ」というべき人々が国難の時期に出現して、それが対外的な活力に大きな影響を与えるが、危機が去ると退場するというパターンが多い。 ・その場合、彼らの理数系の思考力が戦略や外交など、技術以外の分野に振り向けられた時には意外な能力が発揮されるが、逆に彼らが技術的な職人の世界に閉じ込められた時に、全体的な国の力は内向きになって弱くなる傾向がある。 ・彼らは海軍力というものと何らかの形で結びついた時に力を得ており、一般に内政は得意ではないが外交はむしろ得意である ということになるでしょう。これは日本の際立った特性で、例えばインドなどもその歴史を見る限り、そういう「理数系のサムライ」に相当する存在はなく、だとすればそこが、この極度にフラット化した現代世界の中で、日本がテコの支点として利用すべき一つの重要ポイントになることが考えられるのです。


民間知的外交中の典型的理数系サムライ峯山コラムニスト(現在も某アカデミーで学習中)

日本には世界最高の水田技術を始め陶器、茶道、料理、書道、酒造、和紙、刀剣、漆器など優れた工芸製品を作る伝統文化があります。また、武士道と言う精神的な伝統的文化もあります。横井小楠曰く「人必死の地に入れば、心必ず決す。」必死の地に自分がいると思ったらそれは不幸なのではなく、幸福への道筋が見えた時であると考えるべきでしょう。昼間には行灯の光は見えませんが、夜にはそれが見えます。逆に言えば苦難の時にしか道は見えない。眼を瞑っていたらその光を見逃す事になります。もし、今の世が暗くなり夜が近いと感じたのなら、革命者や革命家の情報や知識の光を勉強するのが良いと思います。

戦う理数系

『連山』ではコラムニスト海外研修を行っています。峯山政宏コラムニストのように海を自然と闘う志士を目指されてはどうでしょうか。その第一関門はコラムニストとなって知の大航海時代の歴史に参加する事です。千里の道も一歩からです。行動力こそ21世紀の人間の姿なのです。

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