戦争と石油(2)

戦争の本質を見抜いた人物はスペインの哲学者ホセ・オルテガ・イ・ガセトである。オルテガは、一九五四年にドイツで行った講演の中で、一六四〇年頃リシュリューの政策に従いハプスブルク家に挑戦するフランスに対して宣戦を布告せざるを得ない事態に陥ったスペインで、年老いたボルハ枢機卿がフェリペ四世に奉答した次の意味深長な言葉―『陛下、戦争とは、つける薬のないものにつける薬であります』―を引用して戦争の本質に触れ、
「戦争は、すべて、国際(国家間)紛争を解決する最終手段である。」
と簡潔に喝破した(2)。この「すべて」という一句にこそ戦争と平和の本質に対するオルテガの深い洞察が含まれているのである。

中略

(2)色摩力夫【オルテガ】一九〇頁。

平和は戦争と対極にある状態として使われる(想われる)が、太平洋戦争敗戦62周年目を迎えた現在如何だろうか。敗戦直後に比べて平和になっている点は多い。しかし同時に衰退しているものも多い。毎年恒例の反戦平和の大合唱、日本軍による残虐行為について騒ぎ立てた時代も変わりつつあるが、今なお残る自虐史観の影響を受けて、祖国に誇りが持てず目的・目標が見出せない若者も多い。分かっている範囲でも義務教育を終えて高校に進学するが偉くなるよりのんびり生活したいと考え、高校卒業後仕事につかないが8割の人が後ろめたさを感じ、親や友人に背中を押され仕方なく就職するが働く意欲が沸かない人は多い。

石油危機

 レギュラーガソリンの平均小売価格が全国で最高値を更新する中、県内で、経営悪化のため閉店するガソリンスタンドが相次いでいる。石油元売り会社からの仕入れ価格が上昇を続ける一方、販売競争の激化で小売価格を上げられず、収益を圧迫しているためだ。業界からは「このままスタンドの閉鎖が続くと、冬場の灯油の流通などにも影響が出る」と、消費者への波及を心配する声も出始めている。
 7月下旬に営業停止した松本市島内のガソリンスタンド。経営する会社の担当弁護士は「利幅が薄くなり、資金繰りが苦しくなった」と話す。この弁護士は、スタンドを閉鎖した別の会社も担当。「今後は、大型のセルフ給油式か、相当な地域密着型でないと生き残れない」とみる。
 資源エネルギー庁によると、県内のスタンドは、今年3月末で1289店で、1年のうちに30店減少した。ピークだった1997年3月と比べると、200店以上の減。一方、県石油商業組合によると、98年に解禁されたセルフ給油式のスタンドは、今年7月末には県内で117店まで増えている。
 3月末に閉鎖した長野市篠ノ井の国道18号バイパス沿いのスタンド。経営してきた千曲市の販売会社の社長(65)は「周辺にある全国展開のスタンドが安く売るため、苦しかった」と打ち明ける。バブル期は、1リットル当たり20円以上の利益があったが、断続的な値上がりが始まった3年前には12、3円、閉鎖前には6、7円に圧縮。仕入れ価格が上がっても、スタンド間の激しい競争があるため、十分に値上げできずにきたという。

1970年代の2度のオイルショックを経ているが3度目の兆しが見え隠れしている。戦争かドル暴落が起因かは時期が変わるかもしれないが、最悪の事を想定しているのといないとのでは全く違う。起こらなければ起こらないに越した事はない。しかし起きてから考え対応するのは遅すぎる。これからの激動をどう生きぬくか、少なくとも過去の戦争から何か得られるはずである。

次回は明治後期もしくは昭和に話を移そうを想う


続く



<関連コラム>

戦争と石油(1)



関連書籍紹介