香港の東亜銀行で取り付け騒ぎ発生
経営危機のウワサで取り付け騒ぎが発生 麻生内閣が誕生したというニュースが踊った日、香港の銀行で取り付け騒ぎが発生しました。 【香港=吉田渉】香港の地場大手銀行、東亜銀行(バンク・オブ・イーストアジア)で24日、預金の取り付け騒ぎが発生した。破綻した米リーマン・ブラザーズの金融商品に4億2000万香港ドル(約60億円)投資している。経営危機のうわさが携帯電話のメールを通じて流れ、夕方には本店の周りに数百人の行列ができた。 東亜銀は緊急記者会見を開き「自己資本比率は14.6%ある」として経営危機を否定した。事実上の中央銀行に当たる香港金融管理局(HKMA)の任志剛(ジョゼフ・ヤム)総裁も「東亜銀の財務は安定している」と述べた。そのうえで「必要があれば資金供給する」と述べた。 同行は李国宝(デビッド・リー)会長が率いる財閥の中核銀行で、香港の独立系銀行で最大手。香港市民は米国発の金融不安に敏感に...
2001年炭疽菌事件の当事者が自殺?
炭疽菌事件の容疑者(?)が自殺した 炭疽菌テロ事件は、2001年9月11日の同時多発テロに続いて、アメリカを震撼とさせた事件でした。それで何人も亡くなりました。不幸の手紙を地でいっているというのが当時の感想です。炭疽菌(白い粉)が入った郵便物が複数の場所に送られたこともあり、模倣犯が続出して、白い粉として小麦粉を使った事例が多かったように覚えています。そんな事件でしたが、FBIがその後も捜査を続けていて、この人ではないかと絞り込んだ人が、タイミングよく自殺したそうです。 【ワシントン=宮崎健雄】 米ロサンゼルス・タイムズ紙などは1日、米同時テロ直後の2001年秋、米議員事務所などに炭疽(たんそ)菌入りの封書が送られ、5人が死亡した事件で、連邦捜査局(FBI)が近く訴追する予定だった科学者が自殺したと報じた。 この科学者は、メリーランド州フォート・デトリックの陸軍感染症医学研究所で勤務して...
仮想世界は似た者同士が集まる
とかく人の世は住みにくい 夏目漱石の「草枕」の冒頭にこんなくだりがあります。「人の世は住みにくいが、詩人や画家をはじめとする芸術家によって人の心を豊かにすることができる」と受け取れるので、私のお気に入りの文章です。 山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。 智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。 住みにくさが高(こう)じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟(さと)った時、詩が生れて、画(え)が出来る。 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣(りょうどな)りにちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。 越す事の...
SECが言論統制をする?
金融機関の経営をめぐる虚偽のウワサが広まるのは止められない アメリカの米国証券取引委員会(SEC)は、金融機関の経営を脅かしかねない虚偽のウワサを流す人達に対して取り締まりを強化するそうです。 倒産リスクを数値化し、証券化したものを市場で取引しているのに、その数字はSECが取り締まりを強化しようが一人歩きするだけです。倒産しやすい会社の社債が暴落するのを人為的に止めることは不可能で、下手に規制しようとすると、思わぬツケが出てきます。昭和時代の日本に君臨した大蔵省も万能ではありませんでした。 [ワシントン 13日 ロイター] 米証券取引委員会(SEC)は、金融機関の経営を脅かしかねない虚偽のうわさの流布の防止策を強化する。米株式市場ではこの1週間、米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)、米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)、米リーマン・ブラザーズなどの株価が急落している。 SECは週末に異例...
ファニーメイとフレディマックを支えるFRB
ファニーメイとフレディマックに最後の貸し手が登場するか? 重要関連:米政府支援企業:日本の債券保有額は24兆円 巨額損失を出した日本企業へ 米国連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と米国連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)に対して、米連邦準備理事会(FRB)が資金を直接貸し出す支援策を検討しているという記事が日本経済新聞に掲載されていました。7月11日、ニューヨークタイムズが「両社が国有化されるのでは」という記事を掲載したため、金融市場は冷や水を浴びました。この記事は鎮痛剤的な効果をもたらすだろう。 中央銀行であるFRBが『最後の貸し手』として、資金繰りに苦しんでいる金融機関に貸し出すということは、日本でいう『日銀特融』の発動に相当します。今年(2008年)3月に、ベア・スターンズ(The Bear Stearns Companies Inc.)がJPモルガン・チェースに買収されることが決ま...
米国地方銀行インディマックが破綻
取り付け騒ぎを起こした米国地方銀行インディマックが破たん 米国連邦預金保険公社(FDIC)は11日、カリフォルニア州の地方銀行、インディマック(資産規模:320億ドル)が経営破たんしたと発表しました。インディマックは、1985年にアメリカの住宅金融最大手のカントリーワイド・フィナンシャルが設立した地方銀行です。住宅ローンを幅広く手がけていたため、米国住宅バブル崩壊(サブプライローン問題に伴う住宅市場の縮小)により、融資が焦げ付き、赤字を出していました。先月(2008年6月)下旬、上下両院合同経済委員会の委員長を務めるシューマー上院議員がインディマックが破たんする可能性を示唆する発言をしたことをきっかけに、取り付け騒ぎが発生し、自主再建断念に追い込まれました。 今後は、米国連邦預金保険公社(FDIC)が管財人として業務を引き継ぎ、受け皿を探すことになります。 米国の主な銀行は住宅バブル崩壊に...
石油石炭の値上げで国内炭田復活
値上がりが続く石油と石炭 [シドニー 2日 ロイター] オーストラリア準備銀行(RBA)が発表した6月の商品価格指数は、前月比7.9%上昇した。石炭と鉄鉱石が大幅に値上がりしたため。5月は7.0%上昇、4月は9.4%上昇だった。 6月の同指数は、国際通貨基金(IMF)特別引出権(SDR)ベースでは7.9%上昇し、過去最高の256.0となった。豪ドルベースでは7.2%上昇し、やはり過去最高の179.7となった。 6月は、原料炭、鉄鉱石、一般炭、小麦の価格上昇が目立った一方、ニッケル、鉛、亜鉛の価格は下落した。[出展:6月の豪商品価格指数、石炭・鉄鉱石値上がりで7.9%上昇=RBA (ロイター)] 石油の価格が1バレル=140ドルの水準を再び超え、150ドルを目指しています。石油より割安とはいえ石炭の価格も上昇しています。日本の製鐵会社は主にオーストラリアから石炭と鉄鉱石を輸入していますが、...
若者達にチャンスを与えよ
ボーナスの使い道は【貯金】が1位 6月下旬から7月上旬にかけて、ボーナスがもらえる企業はボーナスが出る。業績がかんばしくないのでボーナスを出せない企業も増えてきています。ここでも二極分化が進んできていますが、去年バブル並みに好調だった金融業界や不動産業界が今年は全く状況が異なっています。今年の夏は自動車業界と電機業界の支給額が例年よりも多かったという話が、新聞や雑誌をにぎわしていますが、これから世界的な不景気が急速に深まっていく中で、自動車も家電製品もあまり売れないでしょうから、来年はとても厳しい懐事情になって、現物支給ということになるかもしれません。一寸先は闇なわけです。そんな中、ボーナスの使い道を考えると、大画面の液晶TVを買って、北京五輪を見ようとする人達よりも、『借金返済』や『貯金』をする人達の方が多そうです。江戸っ子みたいに「宵い越しのカネは持たない」のでは、歳を重ねて働けなくな...
集団疎開と買出し
本土空襲後の都市部 1944年 7月、サイパン島が米軍の手に落ちました。米軍はグアム島、サイパン島、テニアン島に広大な飛行場を建設し、日本本土への攻撃の足がかりを作りました。1944年11月以降、日本の主要都市は何度も空襲により大きな被害を出しました。この頃になると都市に流入する食料や物資の不足が目立ちはじめました。都市の住民は子供達を田舎に集団疎開させ、食い扶持を減らす一方、地方出身の人達は、実家に帰って、食糧を調達するための買出しをして糊口をぬぐった。当時の雑誌には、庭に野菜や芋を植えましょうという宣伝がなされていました。空襲の間、一時的に避難するための防空壕を地元住民で掘ったり、火事が広がらないように一部の家を壊して空き地にするなど、被害をできるだけ減らすための対策がなされていました。記録映像で終戦後に買出し列車に大勢の乗客が乗っている場面がありますが、あそこに映っている方は、単に実...
横網町公園は東京大空襲(1945年)の被害も伝える
1945年 3月10日 東京大空襲で10万4千人亡くなった 震災記念堂 東京都慰霊堂 1923年(大正12年)の関東大震災の火災により 3万8千人もの方が亡くなった「陸軍本所被服廠跡地」は、1930年(昭和5年)に、東京都慰霊堂として、関東大震災で亡くなった5万8千人の遺骨を納められました。現在、横網(よこあみ)町公園となっています。 東京空襲犠牲者を追悼し平和を祈念する碑 1945年3月10日の東京大空襲による被害が大きな地区は、1923年の関東大震災による火災で大きな被害が出た地区でもあります。関東大震災の際、アメリカは多大な援助をしましたが、その時に調査した結果を東京大空襲に活用したという一面もあります。東京都慰霊堂は空襲の火災から逃れましたが、浅草寺は焼けてしまいました。東京大空襲の犠牲となった方10万4千人の犠牲者の遺骨が、この慰霊堂に安置されました。そのため、横網町公園は、19...
食糧難時代は女性が長生き
水しか飲めない状況で何日生きられるか 地震や戦争により、モノの流れが止まり、都市に住む人達が食糧を獲得するのが困難な状況になった場合、当面は自宅に備蓄した食糧を食いつぶすにしても、1週間もしたら無くなってしまいます。そこから先は外部から食糧が入ってくるまで待つにしても、何日待てるのでしょうか? 男性よりも女性の方が、体脂肪率が高く、基礎代謝量が少ないため、長生きできそうです。略奪に巻き込まれなければですが。 体脂肪率が正常範囲ギリギリな男女の基礎代謝量 太りもせず、やせてもいないという人の体脂肪率は、男性で15%から20%まで、女性で20%から25%の範囲だそうです。試算を行うにあたり、20代女性(身長160cm,体重50kg,体脂肪率25%)と、20代男性(身長175cm,体重65kg,体脂肪率20%)を想定して、「基礎代謝量」と「1日に必要なエネルギー量」を算出してみましょう。体重の重...
関東大震災(1923年)の被害を伝える横網町公園
1923年 9月 1日 11時58分 関東大震災(M7.9)が発生した 関東大震災の時に猛火と熱風で溶解した丸善ビルの鉄柱熔塊 1923年(大正12年) 9月 1日11時58分、相模湾北西部を震源とするM7.9の大地震が発生しました。帝都東京はもちろん、関東地方南部に大きな被害をもたらしました。死者および行方不明者は14万3千人弱。地震そのものによる犠牲よりも、火災により亡くなった方が大勢出ました。現在、両国国技館の北側の横網町公園となっている「陸軍本所被服廠跡地」では火災旋風が発生し、そこだけで 3万8千人もの方(旧東京市全体の死者5万8千人の約2/3になります)が亡くなりました。上記の写真は、「陸軍本所被服廠跡地」(現在は横網(よこあみ)町公園)で撮影した震災時の火災の強さを85年経過した現在でも生々しく語り続けています。 震災記念堂 東京都慰霊堂 陸軍本所被服廠跡地は、震災の前年(...
【速報】所沢で放射線吸収線量11.6μSv/hr以上を観測
埼玉県所沢で放射線吸収線量が上昇しました Amazon.comで購入したポータブル放射能測定機(GCA-04W/電子通商株式会社)を使って、自宅(埼玉県所沢市)の放射線量を測定していますが、本日、いつもと異なる値となりましたので、速報でお知らせいたします。操作サンプル(1)『連山』編集部からのお願いです。日本は地震の活動期です。1カ所でも多くの測定地と情報ネットが必要です。民間防災ボランティアのコラムニスト募集中です。太平洋戦争中、ラバウル航空隊は情報戦でアメリカ軍に破れました。既に東日本は彼らの掌中にあるといえます。『連山』読者である貴方自身が最後の予備兵力です。 米豪軍はソロモン群島の各所に現地住民を手なづけてコーストウォッチャー(沿岸監視員)を配置していた。ラバウルからガダルカナルに至る群島は大小の島々が連なり、その間に水道がある。監視員には日本艦隊の行動や出撃する航空隊の編隊は一目...
直下型地震の被害は東京112兆円・大阪74兆円・名古屋33兆円
はじめに、5月12日に支那の四川省で発生した大地震(M8.0と修正された)で犠牲になった方々に対してお悔やみを申し上げます。地震の発生は天災ですが、人間の力で被害を小さくすることは可能です。将来発生するであろう首都圏直下型地震の際、できるだけ被害の発生を少なくしたいところです。地方自治体や企業、地元住民による自治会などの取り組みを行うと共に、自分自身でも防災対策を時間があるうちに行っていただきたいものです。 直下型地震の被害は東京112兆円、大阪74兆円、名古屋33兆円 2008年5月12日に発生した支那の四川省における大震災後の5月14日に開催された政府・中央防災会議の「東南海、南海地震等に関する専門調査会」(座長=土岐(とき)憲三・立命館大教授)は近畿、中部圏の内陸部で直下型地震が発生した際に想定される経済への被害想定を公表しました。それによると、大阪府の上町断層帯の地震では経済的被...
起震車による地震体験乗車
GW期間中、東京の警察博物館で、地震やテロに備えるための特別展示「災害救助プロフェッショナル展」が開催されました。前回のコラムで、5月3日に行った際のレポートを書きました。なぜ5月3日に警察博物館に行ったのかというと、震度7の揺れを経験できる起震車がやってくるからです。 警察博物館前でお客様を待つ起震車 千代田区が所有している起震車は、「震度7まで順次強くした揺れの体験」と、「関東大震災を再現した揺れの体験」の2通りの揺れを行うことができます。体験時間は90秒。防災訓練やイベントなどで活躍しています。4トントラック位の大きさです。千代田区では防災訓練の際、起震車による地震体験乗車を希望する、区内事業所等の申し込みを受け付けております。 他の自治体でも同じようなことをしているかもしれませんね。 起震車の外観 反対側に回ると、テーブルと冷蔵庫、電灯といった家電製品と共に、地震の揺れをランプで...
「災害救助プロフェッショナル展」レポート
GW期間中、東京の警察博物館で、地震やテロに備えるための特別展示「災害救助プロフェッショナル展」が開催されました。5月3日に行った際のレポートです。(4月26日に、下記のニュース記事をたまたま見たのがきっかけです。 地震などの災害やテロに対する意識を高めるため、警視庁は東京都中央区の警察博物館で、「災害救助プロフェッショナル展」を開催している。 新潟県中越沖地震や国外の大地震の被災状況を撮影した写真などの展示のほか、阪神・淡路大震災の再現映像をビデオ放映している。 7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)を控え、都内での警備活動に理解を得るため、国外でのテロ現場の写真やテロ対策装備品なども展示した。 機動隊のヘルメットやプロテクターを装着し、透明防護盾や高圧放水銃も実際に手に取ることができるという。 28日の休館日を除いて来月6日までの間、毎日午前10時から午後6時まで開催され、入...
カストロ引退後のキューバ
キューバのカストロ議長が健康上の理由で引退 2008年2月19日、キューバのフィデル・カストロ議長(カストロ兄)は、国家評議会議長を引退することを明らかにしました。2月25日、キューバの国会はラエル・カストロ新議長(カストロ弟)を選出しました。2006年7月に病気入院の際、ラエル・カストロ第1副議長(当時)に権力を委譲し、政治の表舞台から遠ざかっていましたから、暫定政権の暫定が取れただけともいえます。キューバは対岸のアメリカから長い間経済制裁を受けてきました。旧ソ連崩壊後、北朝鮮と共に社会主義を旗印にアメリカと対峙してきましたが、フィデル・カストロ前議長の引退をきっかけに、アメリカと仲直りする方向に動くのではないでしょうか。 【ニューヨーク=長戸雅子】キューバのカストロ国家評議会議長(81)は19日、共産党機関紙グランマ(電子版)に寄せた書簡で、国家元首にあたる国家評議会議長を引退する意...
私達を見守っている精霊達
ある夜、こんな夢を見た。小春日和のある日、自転車で数分走り、広い公園に行った。公園の芝生で日向ぼっこしながら読書をしていた。たくさんの子供達が思い思いに遊んでいる声が聞こえる。いつしか睡魔に身をゆだねた。ほんの数分、もう少し長い時間が経過後、子供達が遊んでいる声がしたので、眼を覚ました。起きた場所は、どうやら神社の境内のようであった。手の平を見て、握ったり開いたりできるのを確認後、体を起こした。 声がする方へ歩いていくと、30人位の子供達がしめ縄が巻いている大木の周辺で、思い思いに遊んでいた。しばらく子供が遊んでいるのを遠巻きで見ていると、1人が「主さまが来た!」と言うと、全員が遊びを止めて、本殿の方へ走っていった私も本殿に向かった。子供達の頭を巫女さんが撫でていた。満面の笑みを浮かべていた。見ようによっては保育園の保母さんのようにも見える。この人が主さまなんだろうか。主という位だからお爺...
第3回 FC EXPO セミナー in 大阪への参加レポート
第3回 FC EXPO セミナー in 大阪への参加レポート 1.燃料電池バスに乗車体験談 2007年12月04日(火)から05日(水)の2日間にわたって開催された「第3回 FC EXPO セミナー in 大阪」で、「おおさかFCV推進会議」による燃料電池試乗会 ( http://www.osaka-fcv.jp/expo2007/ ) が同時に開催されていました。東京では長い行列ができるほどの人気があります。燃料電池自動車の試乗会についてのレポートは、【体験レポート】燃料電池自動車・水素エンジン自動車の試乗会 にもありますので、私はそれ以外のことを中心に書きましょう。 私が乗ったのは、トヨタの燃料電池+バッテリーのハイブリットバスです。乗用車の方は予約がいっぱいで乗れませんでした。モーターショーみたいに車の横にお姉さんはいません。いるのは技術者の人たちです。実際に燃料電池車や水素エンジン...
【予想編】広島市が想定した核攻撃の被害
広島市が想定した核攻撃の被害 1945年に広島に落とされた原爆は16キロ・トンの大きさでしたが、現在はもっと威力の大きい水爆や中性子爆弾がミサイルなどに搭載されています。先月、広島市が1メガトン爆弾の核攻撃を受けた場合、83万人もの人が亡くなるという被害想定を発表しました。こんな代物が数千発も短時間で使われたら、大勢の人が亡くなり、生き延びた人もガンなどの病気に苦しみます。平和の街、広島市が想定しただけに意義があります。 広島市(人口116万人)が核攻撃を受けた場合の被害を想定した市核兵器攻撃被害想定専門部会(部会長=葉佐井博巳・広島大名誉教授) は31日、最終報告書案を発表した。 爆発形態などで4ケースに分け、死傷者を83万2000~6万人とし、「市民を守るには核兵器の廃絶しかない」と結論づけた。 国民保護計画に基づき、核攻撃被害を想定した自治体は全国で初めて。今年度中に市の国民保護計画...
【警鐘編】人類が滅亡する前に何をするのか
世界最終戦争の夢(H・G・ウェルズ 著) タイムマシンや宇宙戦争などのSF作品で有名なH・G・ウェルズさんの作品の1つに、世界最終戦争の夢という話があります。列車に乗り合わせた紳士が見た未来の夢の話です。紳士は未来では北の大国で政治指導者の地位にいたが、地位を捨て恋人と最後の時を過ごしたという話です。人類が滅んでしまうことが避けられないと悟った時、人は何をするのだろう? やけになって酒を飲んだり、暴動や犯罪を起こしてしまうとか、一財産を作るためにギャンブルや投機にのめり込むとか、人それぞれの行動をとるでしょう。安全なところを探して逃げる人もいるでしょう。何をしても無駄なのだから、日常と同じように淡々と過ごす人、神に祈ったり、家族や恋人と一緒に過ごそうという人が以外と多いのではないでしょうか。映画や小説では、人類が滅亡寸前になる話が数多くあります。ディープ・インパクトやアルマゲドンみたいに小...
【予兆編】世界は戦争の火種がいっぱい
最近1か月間のインドから中東諸国にかけてのニュース インドから中東にかけて、戦争が始まる可能性が高まってきている。ここ1か月に限ってみても、多くの出来事が発生している。スリランカでは、11月2日、タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)のナンバー2で政治部門責任者のタミルセルバン氏が国軍の空爆で死亡し、和平の実現が遠のいた。パキスタンではブット元首相が帰国した直後、大規模なテロが発生したり、ムシャラフ大統領が非常事態宣言をしたりと、政情不安が続いている。アフガニスタンでは北部のバグランで、11月6日、国会議員がバグランの精糖工場を見学中に自爆テロが発生、200人以上の人が死亡した。麻薬の生産も復活し、治安の悪化が進んでいる。イラクでは相変わらず米軍は泥沼状態になっている。アゼルバイジャンでは米国大使館を狙ったイスラム過激派集団が拘束される。グルジアでは大規模な反政府デモを鎮圧後、サーカシビリ...
食料価格が高騰中
深刻な干ばつにより、オーストラリアの小麦の生産が例年の半分程度しかないといったニュースをきっかけにシカゴの先物市場での穀物価格は、急騰しています。先日、小麦やトウモロコシなど主要な穀物価格が過去最高値を更新したというニュース記事を読みました。今年の夏頃からパンや麺類、パスタなど日本の食品大手メーカーが値上げすると発表しました。原油価格と穀物価格の上昇が企業努力(生産性向上や人件費削減など)でカバーできなくなったという意志表明です。お菓子や豆腐、納豆、チーズなどは価格を上げないかわりに量を減らしています。これも実質的に値上げと同じです。物価上昇の波は、最初のうちはたいしたことがないように見えますが、次第に大きなうねりとなって私達の生活を襲います。 干ばつが深刻なオーストラリア・メルボルン郊外の農場。枯れた木々とひび割れた地面が見える(ロイター=共同) 干ばつなど異常気象による減産やエ...
トリューニヒトと大衆社会
ヨブ・トリューニヒト トリューニヒトは、田中芳樹さんの小説「銀河英雄伝説」に登場する自由惑星同盟の政治家で、国防委員長を歴任後、同盟最高評議会議長に就任、銀河帝国との戦争敗戦の責任を取って辞任しています。ルックスがよく、彼の笑顔により、同盟市民からの受けがよい。彼の支持者は、政策や理念ではなく、その笑顔に対して投票したのだと言っても暴論ではないでしょう。自由惑星同盟は多くの問題を抱えていた。だが、自分達で問題を解決するよりも、誰かにやってもらって自分達は無責任に批判するだけという立場に自らを置いていた。軍隊や政府の上層部はトリューニヒト派で占められ、少数の反対派は沈黙するか、閑職に回されていた。また、政治の失敗を追求すべき報道機関やマスメディアは、政府と一緒にダンスを踊り、一部批判勢力に対しては暴力組織である憂国騎士団を使って圧力を加えていた。どこぞの国に似ています。 自由の意思を持った個...
イギリスですらペイオフできず
ラビ・バトラさんの予言 ラビ・バトラさんは、1978年に「資本主義と共産主義の崩壊」という本で以下のとおり社会循環の法則をもとにして、世界情勢を予測しました。「遅くとも西暦2000年までに共産主義は、断末魔の苦しい革命を経て終わりを迎え、2000年代の最初の10年に資本主義は崩壊する」 当時、誰もがソ連の崩壊を信じることができませんでしたが、1989年11月にベルリンの壁が崩壊し、ソ連は崩壊していきました。では、もう一方の資本主義はどうでしょう? 1990年代、冷戦終了と第一次湾岸戦争勝利により、アメリカが唯一の超大国とか、新世界秩序など言い、アメリカの力が世界中に広がっていきました。日本が昭和のバブル崩壊で苦しむ中、我が世の春を謳歌していました。1997年からのアジア通貨危機の後、アメリカに還流したマネーでITバブルが形成されました。このあたりからアメリカ社会で、貧富の格差が広がり、富...
遅すぎたポツダム宣言受諾
ポツダム宣言は、1945年(昭和20年)7月26日のポツダム会談での合意に基づいてアメリカ合衆国、中華民国および英国の首脳が、大日本帝国に対して発した第二次世界大戦に関する13条から成る降伏勧告の宣言である。日本がポツダム宣言を受諾するのは、8月14日の御前会議である。8月15日、玉音放送により、国民と陸軍、海軍に対して、ポツダム宣言の受諾と戦争の終結が伝えられた。7月26日から8月15日までの3週間、広島と長崎への原爆投下、ソ連の満州国侵攻、満州国にいた人達の犠牲、日本各地への空襲、戦場での戦闘による犠牲者が多数出ました(沖縄での戦闘は7月2日にアメリカ軍の終結宣言が出されている)。 無差別爆撃により日本の主要都市は焦土と化した 1944年(昭和19年)6月16日、北九州の製鉄所を目標とした空襲をはじめ、九州地方を中心にアメリカ軍による空襲が行われたものの、支那の空港からであったため、他...
【生存編】原発震災の対策
"If it can happen, it will happen." 「起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる。」 "Everything that can possibly go wrong will go wrong." 「うまく行かなくなりうるものは何でも、うまく行かなくなる。」 [マーフィーの法則 -Wikipedia-] 前回のコラムで、大震災がまもなくやってくること、大震災の後、日本の社会は新たに生まれ変わることを書きました。1995年の兵庫県南部地震(阪神大震災)の被害は10兆円、2004年の中越大震災の被害は3兆円でした。首都圏直下地震では100兆円と予測されています。東京一極集中も、この地震で地方への回帰のきっかけとなるでしょう。 地震ハザードステーションで公開されている30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率の分布図(基準日2007年1月1日)を見る...
【警鐘編】大地震が間もなくやってくる
"If it can happen, it will happen." 「起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる。」 "Everything that can possibly go wrong will go wrong." 「うまく行かなくなりうるものは何でも、うまく行かなくなる。」 [マーフィーの法則 -Wikipedia-] 最悪のことを想定していても、より悪い出来事が起こるものです。 日本は地震が多く発生する地域である。世界で発生している地震の約1割が日本周辺で発生しています。地震ハザードステーションで公開されている30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率の分布図(基準日2007年1月1日)を見ると、北海道の根室地方、宮城県の女川半島、東海地方から四国までの太平洋側が高い確率となっています。中越沖地震が発生した新潟県はそれほど高くありませんでした。 出典:防災...
2000年以降の大地震での原発被害
8月6日よりIAEAによる柏崎原発の調査スタート 2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震で、柏崎原発は変電所の火災をはじめ、多くの被害が同時に発生しました。東京電力のHPに、新潟県中越沖地震での発電所状況(発表内容)が掲載されています。公表しない被害も多くあるとは思いますが、8月6日よりIAEAによる調査がなされていますので、なにかしら出てくることを期待しています。震度6弱で、かなりゆれていても、致命的な事故にはなりませんでした。発電所の職員さんの力なのか、運がよかったのかはわかりませんが、一歩間違えれば、スリーマイル島の事故みたいになっていました。地震の多い日本で原子力発電を持続的に行うのは、かなり危険です。原子力発電は安全とか、エコキュートをはじめ、TVや雑誌などに電力会社をはじめとする関連団体の広告が増加しています。原発反対の記事や番組を作らせないようにスポンサーとして圧力を...
スパルタの興亡
映画「300」は、紀元前480年、スパルタのレオニダス王が300人の重装歩兵で。テルモピレーの隘路で3日間にわたって、ペルシャ遠征軍の侵攻を食い止めたというストーリーである。映画ではレオニダス王が戦った「テルモピレーの戦い」がほとんどを占めていますが、翌年の「プラタイアの戦い」を開始するところで終わっている。覇権をめぐる大国の興亡をみると、カルタゴやトロイみたいに戦争に負けて滅亡したという記録もあるが、戦争に勝利したがゆえに、長い目で見ると衰退の道を歩んでしまうというケースもある。アテネやスパルタの興亡し、マケドニアの時代に移っていくのを見ると、勝利したがゆえに負けるという盛者必衰の理を感じる。 スパルタのリュクルゴス制度 紀元前10世紀ごろ、ドーリア人の一派(スパルタ人)がペロポネソス半島南部に侵入し、先住民を征服し、ポリスを作ったのがスパルタである。紀元前8世紀から7世紀にかけて、メッ...
締切り効果で能率アップ
学生さんがもうすぐ夏休みに入ります。1ヶ月以上もあるのだから夏休みの宿題なんて7月のうちから少しずつ消化していけば、8月下旬に苦しむことはありません。ですが、夏休みの計画を作って、計画通りできる人は、かなり少ないのではないでしょうか。安易に流されるとも言いますが、苦しいことを先送りして、楽しいことして遊んでいたいのは正直なところです。もっとも最近の子供達はいろいろ忙しそうにしているので、スケジュール帳をつけているのかもしれません。私の場合は、本を読んだり、だらだらと遊んでいるうちにお盆が過ぎて、宿題は全然できていないという夏休みの方が多かったです。それでも夏休み最後の1週間で、なんとか完成させていました。だらだらとすごした1ヶ月よりも、頑張った1週間の方が多くの宿題ができるのですから、人間追いつめられればなんとかなるものです。この効果が締切り効果です。漫画家や作家などで、編集の人に「早く...
ファーストフードの鰻丼
今年は支那産うなぎをはじめ支那産の食品に対する安全性に関連したニュースが多く出され、支那産うなぎの販売量が例年の半分程度になっていると、日本鰻輸入組合の森山喬司理事長が7月10日の記者会見で述べました。(ニュースのリンクはこちら)今回はうなぎのお話です。さすがにこれだけ騒がれると、支那産うなぎを避けようという動きになります。そういう世間の動きを見たのか、セブンイレブンでは国産うなぎを使ったお弁当を予約販売しています。通常のうなぎ蒲焼弁当795円に対して、鹿児島県産うなぎ蒲焼弁当は1380円となっています。価格をとるか、安心をとるか。お弁当を買う人に選択肢ができたのは、良いことです。安い支那産の隣に高い国産が置いてあって、どちらも選べるという動きはクリスマスイブで大量に売られている鳥のモモ焼きにも見られました。地元の街を歩いていたら、吉野家で鰻丼を490円で販売していました。ほかにも、なか卵...
アジア通貨危機から10年
アジア通貨危機がキーワード検索でトップ 6月の検索文字列のキーワードは「アジア通貨危機」が1位でした。ちょうどアジア通貨危機から10年経過したこともあり、TVや新聞、雑誌等でアジア通貨危機について特集され、注目されたのでしょう。そういうこともあり、2月に書いた「アジア通貨危機」のコラムを読んでいただいた方が多かったそうです。コラムを書いた直後だけでなく、思い出した時に読んでいただけるのは、たいへんうれしく思います。 アジア通貨危機に関連したコラム 2007年2月から3月にかけて、「メキシコ通貨危機」、「アジア通貨危機」、「南朝鮮にIMF緊急融資(アジア通貨危機2)」、「ロシアのハイパーインフレ」のコラムを書きました。50年以上前の話では、「第一次大戦後のドイツは2度経済破綻した」と、「新円切替」のコラムもあります。これらを見ると、自国の通貨が暴落すると、社会が混乱し、治安が悪化すること、大...
笛吹き男に騙された人々
ハーメルンの笛吹き男は、グリム童話などに多くの物語に登場します。ドイツに伝わる民話がベースとなっています。1行で書くと、ハーメルンの子供達が、笛を吹く男の後を追いかけて、街からいなくなってしまった。という話です。子供達は川で溺れたとか、洞窟の中に入って戻ってこなかったとか、そういう結末を迎えます。よほど魅力的な曲だったのでしょう。新興宗教にはまる人、ねずみ講や詐欺にひっかかる人は、どこか笛を吹いている男を追いかける子供達の姿とどこか似ています。昨年のライブドア事件以降、JASDAQやヘラクレスに上場している会社の株が乱高下する中、そこそこ利益を上げていた個人投資家が、市場の変化についていけず、大損して株式投資から撤退を余儀なくされたという話も、風のウワサで聞きます。儲かると思って一生懸命仕事をしていたのに、はしごを外されて、動きがとれなくなってしまったという人達は、ホリエモンの事件あたりか...
ネットワーク時代は専門家にとって受難な時代か?
高速道路をスイスイと走っていても、出口や料金所に近づくとスピードが落ち、渋滞することもあります。新宿から富士山五合目に向かって走ると、高速道路は速く移動できるのですが、富士山五合目の近くではノロノロ運転となってしまいます。ある分野を勉強しようとすると、一定水準に達するまでは、労力や時間をかけることにより比較的容易に達することができます。ところがそこから先は、その分野に詳しい人達が切磋琢磨する領域に踏み込むこととなるため、多くの労力と時間がかかる割りには、前には進まなくなります。また、先達を追いかけているう間に、後ろから新参者達が急速に知力をつけ、おいかけてきます。ある意味、ネットワーク時代は専門家達にとっては、自分達のアドバンテージを保つには大変苦労する時代ともいえます。 新宿から富士山五合目へのバス旅行 参考:八王子ICから富士山までの地図 皆さんが新宿駅から富士山に向かう高速バスに乗っ...
燃料か食料か
ブッシュ大統領がバイオエタノールに注目していると演説したからではないが、バイオエタノールの人気が上がっています。バイオエタノールの原料となるトウモロコシやサトウキビの価格が上昇し、果樹園や大豆畑を潰してトウモロコシを作るようになる。そうすると果物や小麦が不足するため、価格が上昇。回りまわって、日本で売っている果汁飲料やマヨネーズが値上げされました。トウモロコシのような食料から作らず、捨てている部分から作れば良いのですが、効率やコスト面で負けているのが現状です。話を見やすくするために、トウモロコシに限定します。トウモロコシは飼料でもありますから、そのうち肉や卵の価格も上昇していくでしょう。多くの農家がトウモロコシを売るのに、飼料会社に売るよりも、バイオエタノールを作る会社に売る価格が高いからです。純粋に高く買ってくれるところに売っているだけです。車の燃料に回した分、人間や家畜が食べるトウモロ...
断層の手前と向こう側
環境省が発表した 平成17年度(2005年度)の温室効果ガス排出量速報値 によると、日本の温室効果ガスの総排出量は13億6400万トン(国民1人あたり10トン)に達し、ました。京都議定書で、日本は1990年の排出量から6%削減することを約束していますが、逆に8%増となっています。2008年から2012年までの5年間に排出する温室効果ガスが評価の対象となりますので、もう来年から平成17年度比14%減(ほぼ1/7)を達成していないといけないのですが、日本は国全体としてエネルギー効率が良いので、ここから14%減はかなりきびしい。また対策が後になればなるほど5年分の温室効果ガスの総量が決まっていますから、先延ばしはできません。 環境省では、エネルギー起源Co2の部門別排出量をまとめています。産業部門(工場等)、運輸部門(自動車、船舶等)、その他の部門(商業、サービス、事業所等)、家庭部門、エネルギ...
世界各国における支配階級の影響力
ラビ・バトラさんの提唱する社会循環論は、各時代を支配する階級が「武人」→「知識人」→「富裕者」→再び「武人」というふうに社会を支配する階級が循環するものです。古今東西に関わらず、同じパターンで支配者階級が変わるため、歴史を振り返ったり、他国の状況を参考にすると、今後の大きな流れを見出すことが可能となります。 この図を日本史や西洋史に適用してみましょう。日本史を詳しく、世界史を簡単に説明します。 日本の歴史を振り返ると、邪馬台国の後、豪族達が争った結果、大和政権が4世紀頃に誕生します。武力の時代の始まりです。645年の大化の改新で中央集権国家を作っていきます。その後、遣隋使や遣唐使で仏教を始めとする外国文化の導入を進めていき、役人や僧侶、学者などの知識人が台頭してきます。9世紀中頃から11世紀中頃にかけて、藤原氏による摂関政治が行われます。この時代が知識人の時代です。平安時代、荘園や私有地の...
武人・知識人・富裕者による各時代の特徴
武人の時代、知識人の時代、富裕者の時代。それぞれの時代は、人間の成長と同様、「誕生」→「少年期」→「青年期」→「壮年期/成熟期」→「老年期/衰退期」→「死」の段階を踏みます。 各時代を支配する階級の影響力もまた、時間と共に変化します。下図は、社会循環の概念を表す重要な図です。「武人の時代」→「知識人の時代」→「富裕者の時代」→「社会革命」→再び「武人の時代」というふうに社会を支配する階級が循環します。 武人の時代、知識人の時代、富裕者の時代について、特徴を下図にまとめます。 富裕者による時代の末期、社会はどのようになるのか? 現在のアメリカが抱える問題点を列挙すると、だいたい網羅できます。 富裕者の時代、支配者である富裕者達が腐敗し堕落すると、お金が全てという価値観が蔓延します。富裕者はさらに富を増やそうと行動します。政治家を通じて、自分達の税金を減らすための財源を確保するために、中産階級...
サーカーの四階級社会体制
前回のコラムで、3種類の支配者階級 で、社会は3つのグループ(武人、知識人、富裕者)で順番に支配者が交代していき、富裕者の時代の終わりに社会革命が起き、再び武人の時代に戻ることを紹介しました。 社会的地位、名誉や名声、快適な生活を達成するための野心を持っている人達が、切磋琢磨して目標を達成するには、3つの手段があります。(1) 武力で目標を達成する武人。(2) 知識を使って目標を達成する知識人。(3) 富の力を使って目標を達成する富裕者。むろん、野心のない労働者(生活するのに精一杯だったり、人並みで満足する人達)もいます。 社会は支配者になる武人、知識人、富裕者の3つの階級に加えて、支配者にならない労働者の4つの階級から構成されます。これらは江戸時代の士農工商とかインドのカースト制のように身分の上下を規定したものではなく、人間の個性の違いですから、途中で階級が変わることもあります。ラビ・バ...
3種類の支配者階級
昔々、山奥の谷に100人規模の集落がありました。村人達は朝から夕方まで働き、自然の恵みにより、のんびり暮らしていました。様々な問題が発生すると、長老達が集まり、合議により何らかの意思決定がなされました。このように素朴な集団の場合、智恵と経験が豊富な長老達が指導者となっていました。豊かな自然の恵みで飢えることがなければ、年功序列でもあまり問題がなさそうです。 台風や洪水、干ばつ、火山の噴火など自然災害や、戦争によって、収穫が減ってしまう事態が発生した場合、長老達でも解決できない問題が出てきます。深刻な内部対立も起きるケースもあります。集団に対する脅威をまとめると下図のようになります。 脅威に対して、長老達では解決できない場合、脅威の種類により、別々の解決策がとられます。(武力により指導者になるケース)外敵が村を襲った場合、集団で最も力の強い若者が、外敵から防衛するのに成功し、村の指導者になり...
移りゆく季節の中で
日本は四季の変化がはっきりとしている地域です。季節の移り変わりを通して、花鳥風月を楽しんできました。春、夏、秋、冬。そして春が再びやってきます。1年を1サイクルとして季節が変化していきます。日の出日の入りや月の満ち欠けをはじめ、自然はさまざまな周期で私達に変化を促しています。一方、時の流れは、過去から現在、未来へと続く一本道です。この2つを組み合わせると、ちょうど螺旋階段のような形となります。 今年の春は、去年の春と同じように見えているけど、実は同じではなく、1年の時間分だけ進んでいるのです。視点を変えて、人間の一生をみてみると、誕生から死ぬまでの間、少年期、青年期、壮年期、老年期といくつかの時期に分けられます。若くして亡くなる方もいますが、老人まで長生きした人だと、こんなカーブを描きます。 子供が誕生する時期を青年期から壮年期の間とすると、下の図のようになります。親と子の力関係を、さきほ...
バブルの発生と覇権の移行
鴨長明が方丈記の冒頭部分で、こう書いています。「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。」資本主義の歴史を振り返ると、覇権が風船の如く、いろんな国から、別の国へ移っています。また、川に浮かぶ泡みたいに、バブルが発生し、そして崩壊しています。ある国で経済が成長し繁栄した後、成熟期、衰退期を経て、今度は別の国が成長路線に入るといったサイクルが繰り返されている。そんな風にも見えます。 歴史的なバブル崩壊 チューリップバブルミシシッピィ会社南海泡沫事件世界大恐慌昭和のバブル上海バブル? 1637年1719年1720年1929年1990年2009年?国オランダイギリスフランスアメリカ日本支那覇権の移行スペインからオランダオランダからイギリスオランダからイギリスイギリスからアメリカア...
【書評】 日本の選択
書名 日本の選択 媒体 単行本 著者 ビル・エモット 他 出版社と出版時期 講談社インターナショナル, 2007/03/01 <本の概要> 本書は、イギリス出身のジャパン・ウォッチャーによる対談を通じて、流動的で予測不可能な世界に、日本はいかに対応し、リスクやチャンスにどう向かいあうのかについて、日本の選択肢を提示している。2人の著書で既に書かれていることばかりであるが、再確認する上で本書を読まれる方もいるだろう。また、2人とも日本経済について楽観的であるため、悲観的な読者の場合、多くの箇所で、そんなはずはないだろうと、引っかかりながら読むため、読了するのに時間がかかるかもしれない。(私がそうでした) <目次> まえがき -ビル・エモット- 第一部『日本は正しい選択ができるか』 1.復調の日本経済にひそむ問題と今後1年の展望 2.このまま「反成長主義」を貫くのか 3.世界...
伊達政宗の黒船
1613年、伊達政宗 の命を受け、支倉常長を団長とする慶長遣欧使節団をメキシコからイスパニア、ローマにまで派遣した。彼らの乗った サン・フアン・バウティスタ号 は、日本初の西洋式大型帆船(ガレオン船)であった。彼らは1620年に帰国したが、日本はキリシタン禁止と鎖国への道を歩んでいたため、海外と大々的に貿易をしようとした試みは失敗に終わった。 ウィリアム・アダムス、日本へ漂着 1600年4月19日(慶長5年3月7日)、ウィリアム・アダムスの乗るリーフデ号が豊後の臼杵に漂着した。臼杵城主太田一吉は長崎奉行の寺沢広高に通報。寺沢はアダムスらを拘束し、船内に積まれていた大砲や火縄銃、弾薬といった武器を没収した。徳川家康の指示により、重体で身動きの取れない船長ヤコブ・クワッケルナックに代わり、アダムスとヤン=ヨーステン・ファン・ローデンスタイン、メルキオール・ファン・サントフォールトらを大坂に護送...
映画シリアナを観て
911後、アメリカはパキスタンを脅迫し、アフガニスタンとイラクに侵攻し、政権を交代させました。アフガニスタンはともかく、イラクでは民主的プロセスで選挙をしたら、イランの影響が強いシーア派が勝ってしまい、新米政権とは距離を置いた政権となっています。アメリカが中東を軍事力で安定化させたいのなら、戦前のイギリスが中東に駐留させていた位の人数が必要となります。今の人数では全然足りないので、イラクではいまだに争いが絶えません。 CIAの仕事 シリアナという地域は、特に明言されてはいないが中東地域(イラン、イラク、シリア)を示唆している。シリアナの原作本:「CIAは何をしていた」(著:ロバート・ベア)は、CIAのエージェントとして20年間、中東でスパイ活動を行ってきた著者の回顧録です。スパイといえば、私達は映画「007」に登場するショーン・コネリーのような人を連想してしまいますが、現地に深く入らないと...
アメリカ軍占領下の沖縄
B円とマーシャル・ロー(戒厳令) 戦後、アメリカは沖縄をアメリカ軍政下に置いた。B円と呼ばれる軍票を流通させ、必要な物資を調達していたが、日本円に比べB円の公定レートを割高な水準にすることにより、日本から物資を安く調達する一方、沖縄経済を空洞化させ、基地に依存する仕組みを作った。ちょうど宗主国が植民地から略奪する行為に似ている。 沖縄戦(1945年4月1日~6月23日) 1945年4月1日、アメリカ軍は55万人の兵力で沖縄本島の中央部、読谷村から上陸し、圧倒的な戦力で沖縄に攻撃を加えた。沖縄県の人達は日本軍と協力して防衛したが、どんどん南へ退却を余儀なくされ、糸満市の平和記念公園(摩文仁の丘を中心としたエリア)にて、終結を迎えた。沖縄戦における戦死者は約20万人とされ、うち約12万人が沖縄県民であった。戦場となった沖縄は、空襲や砲撃により、山の形が変わってしまうほど、壊滅的なダメージを受け...
スマトラ地震後のインドネシア
前回 ハイパーインフレ対策としての地域通貨 スマトラ地震後のインドネシア 2004年12月26日、スマトラ島沖地震(M9・3)が発生し、地震に伴う津波でインド洋全体に津波が発生し、25万人以上の人が亡くなりました。震源地に近いアチェ州では武装勢力と国軍との対立が続いていたため、被害の把握や救援活動に大きな支障が出ました。社会の混乱が地震などの自然災害により増幅されるように見えます。泣きっ面に蜂とはよく言ったものです。 オランダの植民地時代 インドネシア インドネシアの歴史をおさらいしてみよう。インドネシアは、インドと中国やフィリピンの間に位置しているため、交易により繁栄していた。インドネシアはイスラム教国の中で最も人口が多い国だが、これは交易をしていたムスリム商人を通じてイスラム教が広まっていったことによる。14世紀から15世紀にかけて、イスラム教と奉じる王国がいくつも誕生していた。ヨーロ...
ハイパーインフレ対策としての地域通貨
ロシア株式市場、いずれバブル崩壊へ=ジム・ロジャーズ氏>平成19年3月15日 数度にわたるロシアのハイパーインフレを生き延びた人達は、別荘の家庭菜園で採れた農産物を食べ、お互いに助け合うことで、危機的状況を乗り越えました。ロシア危機に続いてアルゼンチン危機を調べる過程で、ドルやペソといった通貨とは別に、自分達の地域でしか流通しない地域通貨を使って、お互い助け合うという仕組みを見出しました。物々交換では不便だから貨幣を使うことにした昔に先祖がえりと言えます。 アルゼンチン政府による預金封鎖 2001年12月1日、アルゼンチン政府は国債の借り換えが終わるまでの間、銀行の預金流出を防ぐため、90日間の預金封鎖を実施しました。(1) 国民が銀行から引き出せるお金は週に250ドルまで。(2) デビットカード、クレジットカード、小切手の使用は制限しない。(3) 海外送金は1日1000ドルまで。(4) ...
ロシアのハイパーインフレ
ロシア通貨危機 1998年 ロシアは、冷戦以後、何度もハイパーインフレを経験するなど、経済的にたいへん苦しい時期がありましたが、プーチン大統領の時代になった2000年以降、石油価格が高騰を受け、資源大国として復活し、過去の借金も返済しました。しかし、国民は一部のスーパーリッチと大多数の貧しい人たちに二極分化されてしまいました。 ソ連の凋落 1917年、二月革命によりロシア帝国が崩壊し、ニコライ2世は退位した。同年11月、十月革命により、ソヴィエト政権が樹立。内戦と列強の干渉(シベリア出兵)に勝利し、1922年、ロシア、ウクライナ、ベロルシア、ザカフカースの4ヶ国による連合として、ソヴィエト社会主義共和国連合(ソ連)が成立した。 工業を始め多くの産業を国有化し、農業も集団化を強制した。スターリンの時代になると、経済が計画経済として、国家(共産党)の指示の下で動かされるようになった。五ヵ年計画...
南朝鮮にIMF緊急融資(アジア通貨危機2)
南朝鮮は1996年にOECDに加盟を果たしたが、高級品は円安傾向にある日本との競争に負け、普及品では通貨の切り下げた支那やアジア諸国に負けていて、苦しい状況であった。アジア通貨危機がスタートした1997年7月、南朝鮮の金融部門が抱える不良債権を問題視したムーディーズは南朝鮮の格付けをA1からA3に落としたことから、南朝鮮経済が不振となってしまった。10月下旬、ヘッジファンドはウォンを大量に売ってきた。 1997年12月までの南朝鮮経済の状況 1961年、5月16日の軍事クーデターにより政権を得た朴正煕は、五カ年計画方式の計画経済を導入して、朝鮮戦争からの復興をめざした。1965年6月、日韓基本条約により、60億ドルの円借款と技術導入の足がかりを得ると共に、アメリカとの関係改善を進め、経済援助による外資が南朝鮮における経済開発の原資となった。これらの資金を京釜高速道路や昭陽江多目的ダム等に投...
アジア通貨危機
アジア通貨危機は、1997年7月のタイバーツの通貨切り下げからスタートした。タイを中心とした東南アジア各国のみならず、南朝鮮、香港、ロシアへと影響がドミノ倒しの如く広まっていった。アジア各国はドルペッグ制を採用しており、海外からの資金流入により、高成長を維持してきた。1985年のプラザ合意以降、円高不況に対応するため、日本企業はアジアへ工場を移転させる動きが強まり、アジア各国はマネー浸りとなった。 1985年から1998年の為替レートの動き アジア通貨危機を語る前に、為替レートの動きをおさらいしたい。アジア各国がバブルになるほど資金流入した背景に、急激な円高ドル安の進展にあるからである。1985年9月22日プラザ合意を受け、為替レートは1ドル=240円から1987年末には1ドル=120円となった。急激な円高により日本は円高不況となった。また、1987年10月のブラックマンデーが発生したが、...
新円切替
終戦後、戦争の後始末として発生するインフレを抑えるために、1946年2月16日、預金封鎖と新円切替を行い、日本銀行券の流通量を強制的に減らした。この時の経験を持つ人達は「国債なんて信用できない」とか、「国は生き残るためなら何でもやる」などの教訓を今に伝えている。そこまでしても半年程度しかインフレを抑えることができなかった。戦後復興の号令の下、鉄鋼産業と石炭産業を中心に多量の資金が供給されたからである。 終戦後のハイパーインフレ 1945年8月15日の終戦によって、戦時国債の発行や物価統制によって抑えられていたインフレが爆発した。戦争が終わった後の後始末や、復興のためにお金はいくらあっても足りなかった。戦費捻出のために発行された戦時国債の償還、軍需物資に対する支払い、進駐軍による円の大量印刷、復員兵の帰還費用の捻出、戦後復興させるための資金供給、これらに対して、日銀は日本銀行券を刷って刷って...
1994年のメキシコ通貨危機
メキシコは1982年と1994年に経済破綻し、多くの国民が急激なインフレと失業に苦しみました。国際金融市場のマネーが利益を求めて、発展途上国や新興国にどんどん投資されていき、そのマネーが暴れたり逃げ回った結果、悲劇がもたらされます。1994年のメキシコ通貨危機は、IMFが再建に乗り出して成功した事例のため、その後のアジア通貨危機などにも適用され、その国の経済を徹底的に破壊します。まるでイナゴの大群のように。 1982年メキシコの債務危機 1970年代、石油価格高騰を受け、メキシコで石油投資ブームが発生した。また、メキシコの賃金がアメリカよりも安いことから、製造業の工場移転による投資も増えていた。国際金融市場を行き交うマネーが急増し、利益を得るために発展途上国への融資をどんどん行っていた。ちょうど1995年前後、1ドル100円水準の円高を受け、日本から東南アジアへ工場が移転し、東南アジア諸国...
第一次大戦後のドイツは2度経済破綻した
ドイツの歴史を振り返ると、第一次大戦の敗北後、1923年のハイパーインフレ(1兆倍)で経済破綻したことと、1929年の世界恐慌の影響で深刻な不況と大量失業者を出したことによって、ドイツ経済は2度破綻した。その結果、中産階級の財産は失われた。社会が混乱を深める中、ヒトラー率いるナチス党が支持を広げていった。ヒトラーによる公共事業や軍事施設の拡大により、ドイツ経済は復活した。 1923年のハイパーインフレ 1917年、第一次世界大戦で疲弊したロシアは深刻な食糧不足に陥り、同年3月、食糧暴動が首都で発生(二月革命)し、ロシア帝国が崩壊した。同年11月、十月革命によりソヴィエト政権が樹立した。ロシア革命の成功を見たドイツの労働者は、パンと平和を求めるデモやストライキを行った。イギリスによる海上封鎖下によりドイツも食糧不足であった。1918年11月3日、キール軍港の水兵による反乱をきっかけにドイツ革...
天候の悪化が社会を乱す
2004年、デイ・アフター・トゥモロー(The Day After Tomorrow) の映画が日本で上映されました。この映画は大ヒットしました。ぜひDVDを購入するなり、レンタルして見ていただきたい映画の1つです。温暖化が進んだためメキシコ湾流が止まり、世界中の天候が急速に悪化し、地球規模の巨大な嵐が発生した。この嵐が去るまでの間(映画では1週間程度)、アメリカでは北から南へ大勢の人が避難していった。環境学者の主人公はNYに留まった息子を救出するために北に向かったというお話なのですが、内容の詳細は 公式ページ を見てください。この映画は、あまりに現実離れしているのですが、2003年10月に米国国防総省により発表された「急激な気候変動シナリオとそれがアメリカの国家安全保障に与える影響」というレポートを基にして作られています。温暖化といえば、海水面が上昇により、海岸沿いの都市や南太平洋の島が...
首都直下地震の被害は100兆円
2007年01月13日、千島列島沖で M7.2の地震が発生しました。この地震は、2006年11月15日に発生した千島列島沖地震(M7.9)の余震となります。2006年12月26日に発生した台湾南部地震(M6.7)では海底ケーブルが切断され、支那や東南アジアで通信しにくい状態となりました。インターネットは災害に強いという触れ込みですが、通信が集中する海底ケーブルが何本も切れるという事態が起こると、通信速度が落ちたり、不安定になります。ネットワーク社会は災害に弱いものだという認識をしておいた方が良いでしょう。日本列島近辺は地震が発生しやすい地域の1つで、地球全体の1割も発生しています。大きな被害をもたらした地震をいくつか列挙すると以下のとおりです。 ●1923年09月01日 大正関東地震 - M 7.9、死者10万5000人以上(日本災害史上最大)。被害総額:55億円(当時のGDPの4割以上)...
財政再建団体を宣言した夕張市
2006年6月20日、夕張市市議会の定例議会冒頭で、後藤市長が自主再建が困難であると判断し、法の下での財政再建に取り組む決断をしたとの表明がされました。 平成になって財政再建団体となったのは、1992年の福岡県赤池町(現在は福智町)以来の出来事です。(赤池町は2001年度に再建が完了しました)夕張市は財政再建のため、職員のリストラを始めとする財政再建計画を策定中です。夕張市のホームページを見たところ、2006年11月18日から23日にかけて住民に対する説明会で使った資料が公開されていました。 「夕張市財政再建の基本的枠組み案について(PDF:28KB)」 【要約は以下のとおり】 1.解消すべき赤字額 約360億円(平成18年度末見込) 2.歳出の削減、歳入の確保の取り組みの内容 (1)総人件費の大幅な削減 (職員数を減らす、給与水準を3割下げる 等) →退職金も大幅に下がるため...
あやうい高所得者層
勝ち続けることができるか 現在、勝ち組である高所得層は、今後10年安泰でしょうか? かつての社会主義国では共産党員であったり、いわゆる特権階級(社会主義は階級社会ではないのだけれど、資本主義国と比べて一般大衆との格差が大きい)であれば一生安泰でした。社会主義国陣営の崩壊により、旧共産党員のほとんどは路頭に迷うことになる(彼らはルーブルしか持っていなかった)のですが、この日本ではどうなるのでしょうか? 2006年7月に夕張市が財政再建団体を申請して、その後のリストラ策が示されているのは、対岸の火事でいいのでしょうか。高所得層であっても足元をよく見ないといけません。高い報酬は自分の能力によって担保されているのでなければ、高所得層から転落した場合、下手をするとホームレスになってしまう可能性すらあるのです。 10年後の日本(楽観シナリオ) 今後10年間、日本全体がどうなるのか、ニート・フリータ層の...
貧困にあえぐニート・フリータ層
2006年9月16日のコラム「年収300万円台に備えよう」で森永卓郎さんの「年収300万円時代を生き抜く経済学」について書きましたが、現実には年収100万円代しか稼げないフリータ層がどんどん増えてきています。年収300万円ならば、それほど苦労しなくても生きていけるのですが、さすがに100万円代となると、自力で生活するには困難です。今は親が建てた家に住み、親の貯金を取り崩し、親の年金収入から補填されることにより、問題は先送りされています。自分が死ぬまでこのようなぬるま湯的な状況が続くわけありません。今なんとかなっているから大丈夫と思うのは、非常に危ない認識です。 極甘シナリオを想定しても厳しい 私自身は日本の国家破綻は避けられないと認識してますが、仮に奇跡的な方法により、避けられたとします。その場合、日本が抱える膨大な借金を考えると金利をあらゆる手段で低く抑え、その代償として円安と物価高を受...
借金大国の日本とアメリカ
借金大国、日本 まず、日本の借金はいくらか? 2006年12月25日、財務省より 国債及び借入金並びに政府保証債務現在高(平成18年9月末現在) が発表されました。国債及び借入金現在高は、828兆円に達しています。これに地方自治体の借金を加えると1000兆円を超えてしまい、日本のGDPが500兆円だとして2年分にあたります。ネット上で公開されている「日本の借金時計」はいくつかあります。それぞれリアルタイムに借金の額がどんどん増えているのを目の当たりにできます。いくつか紹介いたします。 (1) リアルタイム財政赤字カウンター (2) 日本の借金時計(財部誠一さんのHP) (3) 日本の借金時計(私の雑記帳)筆者のHPではなく、このタイトルのHPです。このHPには、全国都道府県の借金時計というページもありますので、こちらも併せて見てください。 歴史を振り返ると、この水準に達した国は経済破綻を...
世界各地に存在する洪水伝説
自然の前では人類はいまだに無力である インド洋全域に津波を発生させたスマトラ島北部の地震から2年経過しました。自然が猛威を振るうとき、人間は無力であることを思い知らされ、謙虚になります。自然を自分たちの思うとおりにコントロールする西洋的アプローチから自然との共存を図る東洋的アプローチに切り替えないと、再び傲慢な態度に戻ってしまいます。そして悲劇は形を変えて繰り返されます。 前車(ぜんしゃ)の轍(てつ)を踏む この言葉は、前の人と同じような失敗をあとの人が繰り返すことを指します。ずいぶん前に見たバラエティ番組の中で、ペンギンの群れがコロニーから海へ移動するときに一列に並んで行進するのですが、たまたま先頭を歩いていたペンギンが雪のコブにつまづいて転んだのですが、後に続くペンギンが何匹も同じ場所で転んでしまうという映像をオンエアしていました。全てのペンギンが先頭のペンギンに恥をかかせないために転...
円安ドル安ユーロ高
世界中に多くの通貨が存在するのに、TVや新聞で伝える為替相場の情報は1ドル何円といった円ドル相場だけしか伝えていません。1ユーロ何円という情報が加われば良いほうです。12月に入って、1ドル=114円台になったり118円代になったしているものの、おおまかに見ると1ドルは105円~125円の水準を行ったりきたりしています。ところが、対ユーロでみると、1ユーロ=150円を超え、円の価値は最安値の水準です。1ユーロが90円を割っていた頃もありましたから、円・ドル・ユーロの関係でいうと、円安ドル安ユーロ高になります。 別段、ユーロが強いからというわけでなく、円もドルも国際的な力を失いつつあると市場が判断しているからです。敗退がほぼ決まったイラク戦争の行方や、日本がドルを買い支えても先がないと足元を見られています。他国に目を向けると、東南アジアの通貨、タイ・バーツなども数年来のドル安バーツ高で金融当局...
米国の底力
第二次大戦に勝利した米国は、自由主義と民主主義を唱える西側陣営のリーダーとして君臨し、社会主義を唱える東側陣営と対峙しました。19世紀のイギリスによる覇権が次第に弱まり、2つの世界大戦を経て、米国による覇権にシフトしたことになります。20世紀は米国の時代であったがいつまで続くのでしょうか。米国の覇権が衰退し、その後どこの国が引き継ぐことになっても、移行期には20世紀の世界大戦規模の戦争が何回か起き、大量の血と膨大なカネが浪費された後、誰もが納得する事実により、覇権の移行が完成することになります。戦争を回避するためにも、なるべく米国には踏ん張ってもらいたいと考えています。 真珠湾攻撃を受けた後、リメンバー・パールハーバーの号令の下、民主主義陣営を守れとか、枢軸国の支配から民衆を解放しようという大義名分が米国に広がっていた。米国は抽象的なスローガンと強大な敵が存在する場合に、一致団結してとても...
米国の公共事業は戦争
1990年代前半、ソ連が崩壊し、冷戦が終了しました。前面戦争の危機が去ったので、軍隊は規模の縮小を進めることになるのですが、米国は唯一の超大国として世界の警察官としての立場を今まで以上に振舞うようになりました。民主主義を世界中に広めるとか、人権がどうだとか、米国ンスタンダードとして経済の仕組みを変えろとか、とにかくやりたい放題やってきました。20世紀以降、米国にとって戦争は、遠くの国の出来事で、国内での戦争はなく、戦争による特需による恩恵を受けてきました。海外の国で反政府運動を支援したり、地域紛争をしている国をバックアップして、火のないところに煙を立て、火がついたら油をまいて大きくする。戦争をする過程で武器や弾薬、食料を売って儲かり、戦争が終わったら復興事業で儲かる。一度で何度もおいしい想いを得られるため、以前は10年に1回程度の在庫処分セールが、最近では3年に1回といったところに短期化し...
産油国の未来
石油に限らず、多くの資源を採掘する場合、採りやすいところ(=採掘コストが安いところ)から手をつけていきます。また、質が良いものと悪いものが一緒にある場合、質が良いものから先に手をつけます。石油をどんどん採掘していくと、質が良くて採りやすいところの油田は枯れていきますから、将来、質が悪くて採りにくい(=採掘コストが高い)油田からでないと石油がない時代がやってきます。石油価格が高騰していくと、採掘コストが高いところでも採算がとれますから、多少はしのげるかもしれませんが、代替エネルギーにシフトしないと石油文明は行き詰まりとなります。 今、産油国は我が世の春を歌っていますが、自国の油田が枯渇した後はどうなるのでしょうか? 類似の例で、南太平洋のナウル共和国のケースを見ましょう。1906年からリン鉱石の採掘を行い、20世紀末まで、リン鉱石の輸出によって豊かな経済を保っていました。国民は働く必要もなく...
京都議定書の目標を達成は困難である
環境破壊の文明史 狩猟・採取時代、人類は自然の恵みにより水や食料を得ていました。食料の多少により、人口が増減していました。農業時代になると、水を引いたり、家畜を飼うことで以前より多くの食料が獲得できるようになり、それに合わせて、人口は増加していきました。古代文明がいくつも勃興と消滅を繰り返していましたが、地球全体からみると、人類の活動は現在と比べると微々たるものでした。地球は無限に大きくて、必要となる水・食料・資源は無尽蔵であり、ゴミなども自然の回復力でなんとかなっていました。 自然の恵み >> 人類の活動 という時代です。そうは言っても、文明が消滅した後には、砂漠や不毛な土地、はげ山が残されてきました。千年以上経過しても相変わらず砂漠のままという場所は世界各地にあります。アマゾン奥地や東南アジアでは自然の回復力が強かったため再び森に戻ったケースもありますがごく一部にすぎません。 産業革命...
わかっちゃいるけど、やめられない
わかっちゃいるけど、やめられない 「こりゃシャクだった」(1961年)のB面として植木等が歌って大ヒットした「スーダラ節」の中にある一番有名なフレーズが「わかっちゃいるけどやめられない」というものです。 医者から酒を飲むなと言われているのに飲んでしまうとか、ギャンブルはだめだと妻にきつく言われているのに競馬場でスッカラカンになってしまう。。。だめ人間まっしぐらな人が言い訳がましくこの言葉を口にします。「人間というものはそういうものだと、親鸞が語っている」と植木等の父(僧侶だそうです)は言っていたそうです。ちょっとした悪い習慣なら笑って済ませられますが、多重債務者や連続窃盗犯がこのフレーズを言うとシャレになりません。 ダイエットをするためでも、糖尿病で食事制限をしているでも良いのですが、一日に食べる量を減らせと医者から言われたとき、2週に1回は羽目を外す食事をした方が良いケースがあります。ひ...
日本円を刷って刷って刷りまくれ
日本では公共事業として、道路や箱物といわれる建物などを作ることで、雇用を確保し、景気にてこ入れをしてきました。アメリカのように他国に戦争を行い、破壊の後の復興支援を行うやり方ではないため、数百年にわたって怨みを世界中に撒き散らさずに済みました。その結果、地方も含めた日本の借金が1000兆円を越える事態となり、まっとうな方法で借金を返済することは不可能です。 政府の予算は、歳出が80兆円以上あるのに、歳入は約50兆円しかありません。差額は借金でまかなっています。借金が雪だるまのごとく大きくなっていて、10年前の2倍以上となっています。日本国債は家宝として換金することなく家宝として永久に保有しなさい(笑)という荒業を使って、日銀に引き受けさせるつもりなのでしょうか。政府の役人達が奇跡的な方法で借金を解消することはないでしょう。彼らが考えているのは、(1) どうしたら責任から逃れられるか。(2)...
米国の住宅バブル崩壊
米国株式市場は金利の低下を見込んで、商品相場の下落を横目に上昇しています。10月4日の終値で、2000年1月14日につけた終値の過去最高値(1万1722・98ドル)を上回って取引を終えました。ITバブルを超えた瞬間です。 一方で、個人消費の源泉である住宅価格は10年以上続いた上げ相場が終わり、下げに転じています。8月の中古住宅販売価格が全米平均で-1・7%という指標が発表されています。米国の場合、住宅を担保に借金をして消費したり、新たに住宅を購入しているため、住宅価格が上がれば個人消費が伸び、住宅もどんどん売れ、景気がよくなり、さらに住宅価格が上がるという好循環が続いていました。ですが、これが逆回転したらどうなるのか? 米国の景気は一気に冷え込みます。景気の指標が悪いものが出ているのにも関わらず、市場はどんどん上げていく・・ちょうど1989年夏の東京市場に似ています。昭和バブルが崩壊したの...
天災は忘れた頃にやってくる
天災は忘れた頃にやってくる 政府の特別機関である 地震調査研究推進本部 は、平成18年9月25日、平成17年3月に公表した 「全国を概観した地震動予測地図」の改定版 を発表しました。全体像を見たい方は、新着情報の 2006.09.25 全国を概観した地震動予測地図の更新について (平成18年9月25日公表) (pdf 1,223KB)を参照すると良いでしょう。 「今後30年以内に震度6弱以上のゆれに見舞われる確率」を見ると、東京から四国にかけての太平洋沿岸地域が高くなっています。「2006年版と2005年版の確率値の差」を見ると、紀伊半島と四国が1%以上上昇しています。各都道府県県庁所在地近辺の確率を見ると、全国TOPは静岡の86.3%。首都圏では横浜が32.5%です。東海地震が今後30年以内に発生する確率が高いと予測していると思われます。いつ地震が起こってもおかしくありません。 「天災は...
インフレ時代は「量より質」
コストインフレにより、モノを創るために必要な材料費や人件費がアップしている状態に日本経済が仮になったとしましょう。モノの価格はそれぞれ需要と供給の関係で決定するため、全てのモノが一律にアップしません。生活必需品を中心に、どうしても必要なモノは、ぐーんと価格はUPしますが、それほど必要のないモノは価格をUPすることができません。 お客様との長いつきあいを通して培った信頼関係があれば、インフレだろうがデフレだろうかあまり関係ありません。デフレ時代を振り返ると、とにかく安くすれば売れました。大型量販店が全国チェーンを展開し、どこにでもあるレベルの商品を大量に安く仕入れることができたスーパーが売上げを伸ばしました。「質より量」が求められた時代と言えます。これがインフレになると、「量よりも質」が求められる時代となります。ここでないと手に入らないものや、どうしても必要なもの、安心して食べられるもの、高...
年収300万円台に備えよう
森永卓郎は、2003年の春に「年収300万円時代を生き抜く経済学」を出版し、ベストセラーとなりました。この本では、リストラや賃下げが進んでいくと平均的なサラリーマンの年収が現在の半分の300万円に落ちることと、一握りの高所得組で心身をすり減らすよりも、年収300万円でも身の丈にあった生活をして、趣味や好きなことをして豊かな人生を送った方がよいだろうということを提唱しました。 1990年代まで安定した雇用が確保されていた時代、年収によってグループを分けると、「A=年収1000万円以上」、「B=年収300万円から700万円(いわゆる中流階級)」、「C=年収100万円以下(最低賃金のレベル)」と3つのグループに分かれていました。近い将来、一握りの金持ちがより稼ぎ、大多数の人が収入を減らすと予想されます。そうなると、「新A=年収1億円以上の経営者」、「新B=年収300万円台の正社員」、「新C=年収...
インフレとデフレの綱引き
インフレとは、物価の上昇が続いている状態のことをいいます。インフレになる原因は大きく3つに分けると、 (1) 需要インフレ 金回りが良くなると需要が増える。供給が需要に追いつかなくなったことによって起きるインフレ。世の中に流通するお金を増やして、需要を喚起するとインフレになる。 (2) コストインフレ モノを創るために必要な材料費や人件費がアップすることで、生産コストが上昇する。そのため物価が上がる。為替レートが極端に円安に動いたり、石油や資源の価格が急上昇する場合もある。 (3) 公共価格の上昇など競争相手がいない状態で企業が利益を追求した場合もインフレとなります。 少し前まで、日銀はゼロ金利や量的緩和を行うことで市場に大量のマネーをばら撒いてきました。古典的貨幣数量説では、マネーサプライはGDPと相関関係にあるとされています。M=kPyの式から、マネーが流通する速度の逆数とな...
歴史から得た教訓を活かそう
高度成長期から昭和末期のバブル時代までインフレの時代が続きました。右肩上がりの時代が続き、土地や株も買ってずっと持っていれば必ず上昇しました。バブルがはじけた時、昭和時代と同じような対応をした人は多額の借金を抱えて身動きがとれなくなっています。デフレの時代では、失業したら再就職が困難だが、失業しなければ、給料が減っても我慢する程度で済みました。借金をせず現金を持っていて必要な時に必要なモノだけ買えばいい。そういう時代が15年位続きました。2年位前から石油や鉄などの資源価格が上昇に転じてきました。現在は原料などのコストが上昇しているが製品価格に転じることが難しいため、多くの会社でコストダウンをするのに苦労しています。現在は、インフレとデフレが共存していると言ってもよいでしょう。ほんの60年の間に世の中の常識というものは大きく変化するものなのです。 恐竜は当時の地球環境に適応して地上の覇者とし...
レ・ミゼラブル
先日、さいたま市のコンビニに強盗が入りました。犯人は69歳の男性。もう何日も食べていなかったから、5000円を店員から奪って逃げたそうです。生きるために罪を犯すという事件が度々報道されます。このような事件を見るたびに、レ・ミゼラブル(ジャン・バルジャン物語)を思い出してしまいます。パンを盗んで刑務所に入れられ、脱走してはつかまって、結局19年も刑務所に入っていたというのがこの物語のスタートです。彼は並外れた力持ちだったので、港で港湾労働者として稼いでいれば犯罪を犯すこともなく、物語として語られることもなかっただろうに……とミュージカルを見たとき、そんな感想を抱きました。(友人にはかなりヘンだと言われました) 生きるため、当面の糊口をぬぐうために犯罪を犯す。似たような事件は今後増え続け、ニュース性もなくなるでしょう。世の中で起こったことの全てがニュース記事にはなりません。読む人が興味を持って...
TVは視聴率が命
TV番組の良し悪しは番組内容で評価されません。視聴率の多少で評価されます。制作費がかかる割りに視聴率を稼げないジャンルは、番組の内容が良くても打ち切りになります。 お笑い芸人が品のないことを喋ったり、出演者が適当なことをいうだけの内容がない番組であっても、視聴率がとれれば、誰も苦情を言わない。世界各地の情報を伝える番組でも、以前の2倍以上薄めている印象です。そういう番組が多いため、DVDレコーダーに録画したのをスキップしながら見ています。まあ、以前と違って、CATVやCSで多チャンネルありますから、メジャーな民放TV局以外のチャンネルに合わせればノープロブレム。 TVやラジオで連日巨人軍のナイターを放送しています。今年は去年以上に視聴率が低く、7月の月間平均視聴率は7・2%と過去最低だったそうです。これならバラエティ番組の方が高い数字を出せそう。さすがに日本テレビでも、今年の巨人戦のナイタ...
インフレとデフレの共存
8月になり、近所のガソリンスタンド(セルフ)での販売価格を見たところ、レギュラー1リットル141円でした。この水準は湾岸戦争のピーク時とあまり変わらないそうです。ガソリンの価格は5月の連休が終わってから比較的安定していたのですが、仕入れ値アップを販売会社で吸収するにも限界がきています。物流の運送費アップに連動するのも時間の問題です。また、漁船の燃費アップで魚の水揚げ量が減ったため、魚の価格もアップしています。天候不良による野菜の価格アップもあり、スーパーに行くとだいぶモノの値段が上昇していると実感します。生活費がアップに転じてきています。 ここで問題です。物価上昇にあわせて、私たちの勤めている会社の商品やサービスの価格は値上げできるでしょうか? 石油も値上げしてますからねと値上げを承諾してくれるところは少ないでしょう。値上げなんてとんでもないと取引先から逆に値下げを迫られたり、価格競争上値...
環境コストは誰が払うのか?
経済発展のため、支那で消費される石油の量が膨大となっており、石油相場を動かしている。その石油に関連して、支那の石油化学関連事業所の約半数が重大な環境汚染を引き起こす危険があるとのニュースが共同通信から配信されました。 こういう話を聞くと、公害を最小限にするための技術はあるのに、なんでそれを導入しないのだろうかと考えてしまいます。つまり、環境コストは誰が払うものなんだろうか?ということです。工場の経営者や従業員、地方政府の当局者、工場近辺の住民、将来生まれる世代の人達……。大勢の利害関係者がいます。支那の場合、工場の経営者が本来やるべきことをしていないケースが多く見られます。その結果、環境は破壊され、その結果、汚染された土地と、病気になった大勢の人達が残されます。 短期的利益を追求した少数の人達が利益をむさぼり、長期的な利益を失われて、荒地が残ったというのでは、すぐに破局が来てしまいます。...
多重債務者230万人
全国信用情報センター連合会(全情連)の調べによると、5社以上の消費者金融から融資を受けている多重債務者は230万人にのぼり、平均借入残高が200万円以上であることがわかりました。国民の2%近くが多重債務者というわけです。とても深刻な数字だと思います。 200万円を年20%の金利で借りた場合、利息だけで月3・3万円以上(年40万円以上)となります。お金がないから高い金利を借りるわけですから、返済するのは困難です。借金は複利計算で増えていきます。返済できる限度を大きく超えるまでそれほど時間はかかりません。自己破産でもしない限り、借金返済のために犯罪を犯したり、命を落とすことにつながります。 彼らが借金を始めた理由は、収入が減ったのに、生活レベルを下げられず、生活費を工面するためとか、支出を抑えられずに不足分を借金して自転車操業した人が多いが、家族や自分の病気で出費がかさんだとか、友人に騙されて...
ガソリンが1リットル140円に
デフレ時代が長く続いたので、未来永劫デフレが続くわけはありません。インフレの芽が各所で出てきていることと、インフレへの対応策を今のうちから考えておくことを強く勧めます。今ある100万円を将来のためにどう使うかを考えてみたらどうでしょうか?けっこう難しいですよ。 ガソリンの価格がGW以降どんどん値上げしています。8月から新日本石油の卸価格が1リットルあたり4・5円程度上がるため、ガソリンスタンドでの販売価格が1リットル140円台になりそうです。物流コストがアップするためモノの価格も一緒にアップしてもおかしくないのですが、値上げに踏み切れず、運送会社や販売会社が泣いているため、現時点では物価は上がっていないものの、近い将来、がくっと一気にインフレへ突入しそうです。 ガソリンの価格上昇はしばらく続くとすると、マイカーの運転を控えるため、少しは地球温暖化の歯止めにはなるメリットはありますが、観光業...
八王子城落城の教訓
豊臣秀吉が小田原攻めしたとき、唯一の殺戮戦が八王子城で繰り広げられました。そんなこともあって、東京でも屈指の怪奇スポットです。行くのはお勧めしません。だいぶ前に私が行ったときは、昼だというのにわき道の小川が真っ赤に染まっていました。本丸跡まで行きましたが、面白半分で行くような場所ではありません。 八王子城は北条氏でも戦上手の北条氏照(北条氏政の弟)が城主でした。小田原城で籠城の際、八王子城主は小田原に行き、老臣が城を守ることになりました。前田利家、上杉景勝の連合軍1万5千に対し、守備側は千人足らず。1590年6月23日の早朝から攻められ、奮戦むなしく1日で落城し、女子供を含む全員が一方的に殺されました。 籠城して勝ち目があるのは、包囲されている敵軍を上回る味方の援軍が期待される場合と、敵軍の補給が困難となった場合くらいです。城主を欠いて、攻撃側の兵力が守備側の10倍以上、援軍も期待できない...
ネットゲームでの偽札事件
7月20日、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは、不正アクセス禁止法違反容疑で、東京都狛江市岩戸北、戸枝雅亮容疑者(26)を逮捕しました。このような事件はよく聞きます。あるプレーヤーが不正な方法で仮想通貨を作って、他のプレーヤーに売却したら、偽札事件と同じです。地道に稼ぐのを嫌い、てっとり早く稼ぐために法を犯す。現実世界のゆがんだ考えがゲームの世界にも広がったことを示す事件かもしれません。 ネットゲームの中で使う仮想通貨は、ゲームの外では単なる電子データにすぎません。他人に譲渡できなければ、RPGの経験値に似ています。ゲームの中で、プレーヤー同士でアイテムや仮想通貨のやりとりが可能になると、時間に余裕がある学生が時間のないサラリーマンに仮想通貨やアイテムを売却することも可能です。仮想通貨も現実の通貨に交換できるようになります。友人同士のアイテム交換と同様のため、お互いがOKなら何の問題もあ...
世のため人のため自分のため
人は何のために仕事をしているのか?昭和時代の平均的サラリーマンだと、「出世して、美人と結婚して、高級自動車を乗り回し、広い家で家族全員で幸せに暮らす」という夢があった。これはこれで大切だが、自分のためのレベルに留まっている。 マズローの欲求五段階説のピラミッドを見ると、1段目と2段目は自分のため(食欲、性欲、物欲、金銭欲)。3段目が人のため(他者との関り合い、集団への帰属)。4段目で世のため(尊敬されたり、価値ある存在と思われる)と続く。最上段は自分の潜在能力を引き出してどんどん成長するのをめざすから、これも世のために入れます。順番に並べると「自分のため、人のため、世のため」となる。今までこういう順番で仕事をしていた方は多いのではないでしょうか。 自分が儲かりたいから一生懸命タライの水を引き寄せようとしてもうまくいかない。ここ数年、多くの経営者が失敗していく様子を見ると、そんなことを感じま...
スマトラ島大震災が教えてくれるもの
2004年12月26日08時頃(日本時間10時頃)、インドネシアのスマトラ島北部でM9の強い地震が発生し、大津波による死者も含めると10万人以上の人が犠牲となりました。この津波は私たちに以下のことを教えてくれました。 (1) 自然の力はスケールが大きく、人間が制御できるものではないと再認識させた。 (2) タイのプーケットに来ていた観光客によって映像が沢山記録された。津波の研究が大きく進むことが期待される。 (3) 津波の被害がインド洋全体に広がり、オーストラリアやインドネシアからアフリカまで一体感を与えた。 (4) 災害の復旧する際、インドネシアのアチェ州やスリランカ東部沿岸など戦争をしている地域では、大幅に遅れた。スリランカに至っては地雷がどこに動いたのかわからなくなってしまった。人間の愚かさを象徴するいい例です。 (5) アフガンやイラクに物資を補給していた米国海軍が援助することに...
シーレーンの急所
中東戦争が拡大 -シーレーンの急所- 石油や物資食料の流れが書かれた図を見ると、船が特定のルートで移動していることがわかります。海のハイウェーと言って良いでしょう。石油は中東からマラッカ海峡と台湾沖を経由して日本に運ばれます。石油の動きを見ると、ホムルズ海峡が機雷で封鎖されたり、マラッカ海峡を海賊達が暗躍したり、台湾沖で某国の潜水艦がタンカーを沈没させるといったことがあれば、石油の流れは事実上止まってしまいます。シーレーンが断たれると日本経済はガタガタになります。(2年近くの備蓄はあるそうなので、多少は大丈夫でしょうが)もちろん治安が悪化し、暴動なども起こるでしょう。 石油以外の資源や食料、工業製品など物流の動きをみると、ここを自由に通行できないと世界の物流が滞ってしまうポイントがいくつかあります。ここを支配した人が世界を支配すると言っても過言ではありません。大英帝国の植民地だったところが...
二正面作戦を避けよ
中東戦争が拡大 -二正面作戦を避けよ- 「二兎追うものは一兎も得ず」という言葉は誰もが知っています。ウサギを捕まえたければあっちもこっちも手を出してはいけません。自分の能力に見合った範囲を決め、得意分野に絞って商売をすれば、利益を上げられる可能性が高くなります。逆に、あれもこれも大事だから両方ともやってしまえと二正面作戦をとった場合、かなり苦労します。ヒト・モノ・カネの制約があるため、やれることは限られてしまうからです。 A国とB国が戦っているとき、B国は隣国のC国と不戦条約を結べるか、逆にA国とC国の挟み撃ちにあうかで、作戦の立て方は大きく変わります。アメリカの場合、経済大国軍事大国なので2か所で戦争が起きても大丈夫なように軍隊を組織していますが、そんなことができる国はアメリカ位です。多くの国は隣国と争うのが精一杯です。戦争のため経済が疲弊してしまい、戦争を継続することができないからです...
前線と後方を結ぶ補給線
日本でやっている無駄な公共事業は箱物や道路を作ることが多いのですが、某国は地球のどこかで戦争を起こして破壊し再建する戦争ビジネスを行っています。今回、戦争の善悪は今回無視して、大規模な消費活動としてとらえます。 ある国が隣国深く攻めていき、前線が国境からだいぶ遠くなると、前線と後方を結ぶ補給線がどんどん延びていきます。食料や武器は日々の戦闘で消費され、新たな戦力の投入もしないといけないので、前線にどんどん物資を送らないといけません。補給線が太ければ太いほど多くの物資を前線に送ることができるため、大軍を派遣することが可能となります。補給線を断てば長期間の戦闘を続けられないため、退却するしかありません。 何が言いたいのかというと、自国の能力を過信して、補給路を軽視すると勝てる戦いも負けてしまうということです。補給線に過大な負荷をかけたり安全を脅かされると不利な状況に変化してしまいます。軍隊の行...
経済は何のためにあるのか
学校で経済の勉強をしたり、本屋にいけば経済の専門書が数多く売られています。経済とは何のためにあるのでしょう。単に金儲けのための学問でしょうか。私はこう考えます。 経済とは世の中に生きる人全員が生きるためのものである。 一部の人だけがいい思いをして大部分の人が飢えて苦しむとか、弱肉強食とか弱者切捨てを平気でやる某国のやり方とは全く異なります。欧米諸国を見ると、常に自分と敵が争った結果、勝利することに重きを置いているように見えます。先祖がきびしい自然の中で狩猟生活をしていたためでしょう。食料不足で困った場合、食料を持っている人から奪うことをする人が生き延びてきました。 一方、南太平洋の楽園では、自然の恵みに感謝しながら、自然と共存しています。仲間たちで畑を耕し、作物を作ってきました。台風などの自然災害に苦しむことはあっても明日は明日の風が吹くという感じで、争いとは縁がないようです。食料が不足し...
昭和は遠くなりにけり
みなさん、おはようございます。毎日を楽しくお過ごしでしょうか?歳を取ると時間の流れが早く感じるということを多くの方から聞きます。何の変化もなく、日常と同じように朝が来て昼になり夜が来る。毎日が同じことの繰り返し。。。そういうことをしていると、何かに感激したり、驚いたり、冷や汗をかいたりすることは少ないでしょう。平穏無事といえば聞こえがいいのですが、波乱万丈の人生が好きな人から見ると、物足りない生き方といえましょう。このコラムでは、世の中の出来事をみて、あれ?と感じたことや、見過ごしてしまいそうなお話に焦点をあて、アンテナを伸ばし、ない知恵を絞って将来を予測したり、迷ったときの参考になるようなお話をしていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。 第1回目というわけで、「昭和は遠くなりにけり」というお話です。 1989年1月、昭和天皇が崩御され、平成の時代がスタートしました。主要なT...