日本では公共事業として、道路や箱物といわれる建物などを作ることで、雇用を確保し、景気にてこ入れをしてきました。アメリカのように他国に戦争を行い、破壊の後の復興支援を行うやり方ではないため、数百年にわたって怨みを世界中に撒き散らさずに済みました。その結果、地方も含めた日本の借金が1000兆円を越える事態となり、まっとうな方法で借金を返済することは不可能です。
政府の予算は、歳出が80兆円以上あるのに、歳入は約50兆円しかありません。差額は借金でまかなっています。借金が雪だるまのごとく大きくなっていて、10年前の2倍以上となっています。日本国債は家宝として換金することなく家宝として永久に保有しなさい(笑)という荒業を使って、日銀に引き受けさせるつもりなのでしょうか。政府の役人達が奇跡的な方法で借金を解消することはないでしょう。彼らが考えているのは、(1) どうしたら責任から逃れられるか。(2) 自分の社会的立場を失いたくない。(3) 自分の財産は守りたい。まあこのへんでしょう。首都圏大震災などの災害や第三次世界大戦による混乱のため、うやむやにしてしまいたいというのが本音ではないでしょうか。
フランス革命の前、ある大蔵大臣(名前を忘れてしまいました)はこう言いました。「国が行う借金は60年に1回位は紙くずになってしまうものなのだ」この人みたいに言うことができないならば、それこそ日本円を刷って刷って刷りまくって、大量に流通させるしか術はありません。そしていくところまでいくしかないんでしょうね。
鎌倉時代から室町時代は借金簿引きとなる徳政令が何度か出ているし、世界の歴史を見ても何十回も借金大国が破綻しています。多くの人は相当苦労しますが、全滅しませんでした。ロシア、アルゼンチン、トルコなど最近国家破綻した国や、1990年以降に相当苦労した東欧諸国の人たちがどう混乱期をのりきったのかを調べて、自分だったらどうするか、同じようなことができるかなど考えて見てはいかがでしょうか。なんとかなるだろう思っていた楽観論者はたいへん苦労したことが見えてくるでしょう。
橘みゆき 拝 2006/10/12