中東戦争が拡大 -シーレーンの急所-
石油や物資食料の流れが書かれた図を見ると、船が特定のルートで移動していることがわかります。海のハイウェーと言って良いでしょう。石油は中東からマラッカ海峡と台湾沖を経由して日本に運ばれます。石油の動きを見ると、ホムルズ海峡が機雷で封鎖されたり、マラッカ海峡を海賊達が暗躍したり、台湾沖で某国の潜水艦がタンカーを沈没させるといったことがあれば、石油の流れは事実上止まってしまいます。シーレーンが断たれると日本経済はガタガタになります。(2年近くの備蓄はあるそうなので、多少は大丈夫でしょうが)もちろん治安が悪化し、暴動なども起こるでしょう。
石油以外の資源や食料、工業製品など物流の動きをみると、ここを自由に通行できないと世界の物流が滞ってしまうポイントがいくつかあります。ここを支配した人が世界を支配すると言っても過言ではありません。大英帝国の植民地だったところが多いです。
(1) マラッカ海峡(マレーシアとインドネシアの間)
(2) ホムルズ海峡(ペルシャ湾の入口)
(3) ジブラルタル海峡(地中海と大西洋の間)
(4) ボスポラス海峡(黒海と地中海の間)
(5) スエズ運河(紅海と地中海の間)
(6) パナマ運河(太平洋と大西洋の間)
(7) 台湾沖やフィリピン沖などの西太平洋一帯もすごく大切です。
イスラエルがレバノンに対して戦争を開始して、イスラエル軍が国際空港を攻撃したり、海上封鎖をしています。アメリカ軍が中東戦争に肩入れすると、その分、極東の守りが薄くなります。日本と台湾が共同戦線を貼って大陸からの侵攻を防がないと、シーレーンがズタズタに切断されてしまいます。そうなると、石油をはじめ食料など輸入量が激減し、国民生活はひもじい想いを強いられます。
日本経済は貿易によって食料を買うお金を稼いでいるのですから、海上を船が自由に航行できるようにするためにいくらばしかのコストを使うべきだというのが、安全保障のみならず経済上でも必須なわけです。言い代えると、私たちの生活は世界中が平和だからこそ享受できるものなのです。
橘みゆき 拝 2006/07/14
