ボーナスの使い道は【貯金】が1位
6月下旬から7月上旬にかけて、ボーナスがもらえる企業はボーナスが出る。業績がかんばしくないのでボーナスを出せない企業も増えてきています。ここでも二極分化が進んできていますが、去年バブル並みに好調だった金融業界や不動産業界が今年は全く状況が異なっています。今年の夏は自動車業界と電機業界の支給額が例年よりも多かったという話が、新聞や雑誌をにぎわしていますが、これから世界的な不景気が急速に深まっていく中で、自動車も家電製品もあまり売れないでしょうから、来年はとても厳しい懐事情になって、現物支給ということになるかもしれません。一寸先は闇なわけです。そんな中、ボーナスの使い道を考えると、大画面の液晶TVを買って、北京五輪を見ようとする人達よりも、『借金返済』や『貯金』をする人達の方が多そうです。江戸っ子みたいに「宵い越しのカネは持たない」のでは、歳を重ねて働けなくなったときに困るという昨今の社会事情もあります。

インフレで劣化する貯金の価値
昨年秋くらいから、石油価格の高騰による物価上昇の波が、食料品をはじめ、日用品や様々なサービスの価格上昇につながっています。スーパーの安売りの常連達(卵、牛乳、インスタントラーメン、お惣菜)などは相対的に他のものよりも値上げ率が高いという実感があります。ガソリンの価格が1L=170円を越え、7月には180円も越えそうです。年内には1L=200円以上になってしまう可能性が濃厚になってきています。ガソリンが1L=90円という水準が数年前にありましたが、そこから比べると現金の価値は半分になってしまったといえます。お金は腐りませんがインフレで劣化します。デフレだと逆に輝きを増します。インフレ時代では現金をただ持っているとか、銀行に預けているだけでは、値上げを続けているモノに対して、立場が弱いというか、価値がなくなっていきます。将来が不安だから、現金を使わずに銀行に預けたり、自宅に保管していても、いざ使おうと思ったときには、ラーメン1杯食べたらおしまいという極端な事態となっているかもしれません。金融システムを安定化させるために、日銀をはじめ、世界中でお金を刷って刷って刷りまくっていますが、結末は極端なインフレを招くか、今までの紙幣の使用を停止してごめんなさいと開き直られるかのいずれかです。紙幣が持っている信用が消失して、ただの紙屑になってしまい、日本銀行券だと思っていたら、実は子供銀行券だったとか、キツネやタヌキに騙されたというところでしょうか。

お金を有効に使う思考実験
ある奇特な方(別に誰でも良い)が、夢枕に出てきました。「お前はいつもカネがないカネがないと嘆いている。カネというものは、あったらあったで、どう使うか悩むものなのだ。お前の未来を明るくするためにチャンスをやろう」 目覚めたら、なんと随分前に買っていた宝くじが当たって、100万円の現金を手にすることができました。これは夢に出てきたあの方のチャンスなんだろうか? 通り一遍喜んだ後、目の前の札束を何に使えば未来を明るくすることができるのか? 男は悩んだ。 ・・・その後は、皆様がどう使えばいいか、答えは1つではありません。パーっと使う人もいれば、借金を返済する人、慈善事業をしている団体に寄付する人、海外に行って見聞を広げる人、知識を身につける人、中にはゲームや同人誌を仲間達と作る人もいるでしょう。10人いれば10通りの使い道が出てくるでしょう。どれも自分が良いと思った方法を選択したという意味で、正解です。 (正解がないと文句を言う読者のために)もう少し言うと、正解か間違ったかという評価をするのは自分自身であって、他の誰でもありません。ああすればよかったと後悔したのなら、失敗したんでしょうね。お金というものは貯めるのも大変なのですが、有効的に使うのはもっと大変なのです。お金の使い方でその人の品性が出るという御仁がいましたが、誰だったか忘れてしまいました。
紙屑になる前のお金を有効的に使おう
若者達にチャンスを与えよ生活のために一生懸命働いて、心も体もズタズタになっていても、学生時代を振り返ると、お金はなかったけれど、時間がたっぷりあり、夢とか希望を語れるお友達がいたのではないでしょうか。時間を忘れて趣味(何でも良い)に没頭していた頃の思い出を継続している人は、そう多くありません。先の思考実験では、自分のためにお金をどう使うかを考えた。自分ではなく、子供や孫、若い親類縁者達といった次の世代のためにお金を使うというふうにするとどうなるだろう? 次世代の人達の未来を明るくするために、チャンスを与えて、出世払いにでもすれば、いろんなことにチャレンジして、多くの人達の未来をより明るくすることができるのではないか。そんなことを考えています。株式投資やファンドで損をしたと思えば、若者達への出資して、一生感謝された方が、金銭的な収支はマイナスでもトータルでの収支は大きなプラスになると思うのです。食糧不足だからといって、来年の春に蒔くタネまで冬のうちに食べてしまっては未来は開けません。夏のお祭りで、子供達にお小遣いを渡して、予算の範囲で自由に好きなもの買わせて、楽しんでもらうのと同じようなイメージです。どうせ死んだら残った財産は、犬神家の一族よろしく、遺族が喧嘩しながら相続するのですから、生きている間に、喜んで使ってもらった方がいいというものです。
橘みゆき 拝

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