値上がりが続く石油と石炭
[シドニー 2日 ロイター] オーストラリア準備銀行(RBA)が発表した6月の商品価格指数は、前月比7.9%上昇した。石炭と鉄鉱石が大幅に値上がりしたため。5月は7.0%上昇、4月は9.4%上昇だった。 6月の同指数は、国際通貨基金(IMF)特別引出権(SDR)ベースでは7.9%上昇し、過去最高の256.0となった。豪ドルベースでは7.2%上昇し、やはり過去最高の179.7となった。 6月は、原料炭、鉄鉱石、一般炭、小麦の価格上昇が目立った一方、ニッケル、鉛、亜鉛の価格は下落した。
[出展:6月の豪商品価格指数、石炭・鉄鉱石値上がりで7.9%上昇=RBA (ロイター)]
石油の価格が1バレル=140ドルの水準を再び超え、150ドルを目指しています。石油より割安とはいえ石炭の価格も上昇しています。日本の製鐵会社は主にオーストラリアから石炭と鉄鉱石を輸入していますが、昨年と比べて大幅に価格がUPしているため、製品価格への転換を進めています。そうなると、海外との価格競争で負け、日本の炭田はほぼ全山閉山となっていますが、国内炭田を蘇らせようという機運が生まれてきます。 戦後の経済復活を支えた国内の炭田の採掘量は、1950年代で年間5000万トンに達していましたが、安い石油(ほど100%輸入)と安い輸入石炭に押されてきました。人間万事塞翁が馬ではありませんが、海外から輸入する石油も石炭が値上げする中で、国内の石炭を温存していたとも言えます。
石炭の街、夕張が復活する機会があるか
夕張市の財政破綻(はたん)に伴って破産した第三セクター「石炭の歴史村」遊園地の大観覧車(直径48メートル)の解体・撤去工事が30日、始まった。36基のゴンドラが取り外され、鉄骨切断用のハサミが入った。 かつては「炭鉱から観光」の象徴として親しまれたが、財政破綻後は、"負のシンボル"。今年5月に札幌のリサイクル業者へ売却が決まった。 大観覧車の解体・撤去は数日かかるといい、鉄骨などはスクラップとして再利用される。【吉田競】
[出展:<夕張>石炭の歴史村 大観覧車の解体工事が始まる (ロイター)]
北海道夕張市は、かつて石炭の街として栄えていましたが、炭鉱が閉山となった後、観光や夕張メロンをはじめとする農業への転換を進めていました。ですが、深刻な財政難から、昨年(2007年)3月に財政再建団体となり、現在財政再建中です。ここの炭鉱も水を抜いたり、採炭の設備を整えれば、再び掘っても採算が合うのではないでしょうか。随分長い間、放置していたので、手間とコストがかかるでしょうが、石炭があるのが判明している分、GOALは見えています。
1987年のブラックマンデーに似てきた
【フランクフルト=是枝智】 欧州中央銀行(ECB)は3日、定例理事会を開き、主要政策金利を0・25%引き上げて年4・25%にすることを決めた。 利上げは2007年6月以来、約1年1か月ぶり。サブプライムローン問題による金融市場の混乱に対応するために金利を据え置いてきた政策判断を転換し、インフレ抑制の姿勢を明確にした。 欧州圏では景気の先行き不透明感が増しているが、市場ではECBが年内にも追加利上げに踏み切るとの観測が浮上している。 欧州では原油のほか、食料品価格なども高騰。6月の消費者物価は前年同月比4%上昇した。ユーロが導入された99年以降で最高の上昇率で、ECBが政策運営の目標としている物価上昇率(2%未満)の2倍に達していた。
[出展:欧州中央銀行、主要政策金利を0・25%引き上げ (ロイター)]
ドイツ(EU)が金利を上げ、日米が金利を維持。1987年の状況に似てきました。北海道サミットが終わる7月9日(水)まで、相場が大きく動いてもおかしくはありません。
橘みゆき 拝
