世のため人のため自分のため

人は何のために仕事をしているのか?昭和時代の平均的サラリーマンだと、「出世して、美人と結婚して、高級自動車を乗り回し、広い家で家族全員で幸せに暮らす」という夢があった。これはこれで大切だが、自分のためのレベルに留まっている。

マズローの欲求五段階説のピラミッドを見ると、1段目と2段目は自分のため(食欲、性欲、物欲、金銭欲)。3段目が人のため(他者との関り合い、集団への帰属)。4段目で世のため(尊敬されたり、価値ある存在と思われる)と続く。最上段は自分の潜在能力を引き出してどんどん成長するのをめざすから、これも世のために入れます。順番に並べると「自分のため、人のため、世のため」となる。今までこういう順番で仕事をしていた方は多いのではないでしょうか。

自分が儲かりたいから一生懸命タライの水を引き寄せようとしてもうまくいかない。ここ数年、多くの経営者が失敗していく様子を見ると、そんなことを感じます。外から大量の水をタライに入れれば水位が上がるというのに。今までと同じやり方が通用しないのだから、まったく違うアプローチをしないといけないのが今の時代です。

世のためを第一に考え、次いで人のため、最後に自分のためという順番で、世の中の役に立つ仕事は何か、人の役にたつにはどうしたら良いか、そういう発想で今やっている仕事を振り返っている方を何人か知っていますが、案外うまくいっているようです。

橘みゆき 拝  2006/07/18