歴史から得た教訓を活かそう

高度成長期から昭和末期のバブル時代までインフレの時代が続きました。右肩上がりの時代が続き、土地や株も買ってずっと持っていれば必ず上昇しました。バブルがはじけた時、昭和時代と同じような対応をした人は多額の借金を抱えて身動きがとれなくなっています。デフレの時代では、失業したら再就職が困難だが、失業しなければ、給料が減っても我慢する程度で済みました。借金をせず現金を持っていて必要な時に必要なモノだけ買えばいい。そういう時代が15年位続きました。2年位前から石油や鉄などの資源価格が上昇に転じてきました。現在は原料などのコストが上昇しているが製品価格に転じることが難しいため、多くの会社でコストダウンをするのに苦労しています。現在は、インフレとデフレが共存していると言ってもよいでしょう。ほんの60年の間に世の中の常識というものは大きく変化するものなのです。

恐竜は当時の地球環境に適応して地上の覇者として君臨していましたが、環境の急変化に対応できずに絶滅しました。人類の先祖が生き延びたのはひとえに環境に合わせて自ら変化することができたからでしょう。次の時代の扉を開くことができるのは、強い者ではなく変化できる者なのです。

歴史の教科書をめくると、多くの国が生まれては消えていきます。試験勉強で多くのことを覚えなくてはならないのですが、その1つ1つの出来事に人々が翻弄されてきました。当時の人達は生き延びるために最善を尽くし、お互いに協力しました。時々平和で豊かな時代というのも存在しましたが、天変地異や戦争などで突然中断されました。逆に暗黒の時代というのも数百年続くことはありましたが、革命などで終わったこともありました。歴史の大きな流れを見ると、数年周期から数百年にわたるものなど多くの周期性を見出すことができます。その当時の人達がどういう行動をして、その結果どうなったのかということを学べば、全く同じではないにしよ今を生きる私たちにとって大きな助けとなります。自分の体験のみを頼りにするよりよほどましな選択ができます。単なる知識のためでなく、自分がその時代に生きていればどう行動しただろうかなど考えながら歴史の本を読むと、自分の血となり肉となるのではないでしょうか?

他人の経験を聞いたり、本で読んだりすることで、他人の経験を活用することも歴史に学ぶのと同様に、自分に似たような出来事が起こった場合、どう対応すればよいのか大変参考になります。(例:地震、病気、親の介護など)

橘みゆき 拝  2006/09/02