昔、昔、ある晩のこと、一人の神様が、まだ天にいたころのこと、ある夢を見ました。それまで神様は、地上ですむための、うっとりするほど、すばらしくて、美しい場所をずっと夢見ていたのです。
そこで、神様は、目覚めると、天の太母、海の太母、地の太母に会いに行き、彼女たちに彼が夢見たことを語りました。そして、彼女たちに、自分の夢の実現を手助けしてくれるようにお願いしました。
偉大なる太母たちはともに集い、素敵な彼の夢に手を貸すことを決めました。そして一人のうっとりするほど、すばらしくて、美しい天と海と地の神々の娘が生まれした。この愛しく、かわいらしい少女は『ルタ*』と名づけられました。
*チャモロ語でロタ島は『ルタ』という
本当に光輝くような少女と出会い、神様はとても喜びました。彼女は本当に輝くばかりの存在だったからです!その少女は、透き通った水晶のような光と虹の七色に包まれていました。そして、それはまるで、彼女の周囲がこの世にあるすべての喜びと幸せに包まれているかのようでした。
少女は白いハトやアジサシやその他色とりどりの鳥に付き添われて、また野生動物にも囲まれています。動物たちは彼女にとても優しいのです。神様は、夕方、陽が海に沈むのを見るために少女が浜辺に降りてきた時、彼女に出会いました。その時、亀やイルカやすべての色とりどりの魚が少女に挨拶しにやって来ました。彼女の周りには、まさにたくさんの花が咲き乱れ、たくさんの甘くておいしい果物が育っていました。
そして、彼はこのうっとりするような、すばらしくて、美しい、そして気立ての良い女性と恋に落ちざるをえませんでした。
そこで、神様はすぐに自分の愛する少女のもとに行き、彼女と結婚し、永遠に彼女のもとにとどまることを決意しました。そして神様は下界に降り立ちました。彼は、神として、まだそこにいますし、まだ自分自身が神であることをわかっています。
しかし、時が経つにつれて、神様はどんどん人間のようになっていき、自分が神であることを忘れ始めました。自分自身のことだけではなく、自分の愛するもののことも、しだいに気に留めなくなりました。
忘却が進むにつれて、少しずつ、少しずつ、神様は自分の愛する女性を失ってしまったのです!少女は、自分が太母の神聖ですばらしい娘であることを自覚しながらも、しかし眠りに落ちてしまいました。

この日から、神様は、天から、そして自分自身から、そして神聖で愛する心の花嫁から遠く離れてしまっていると感じました。彼は孤独を感じました。この時からとても長い長い年月を彼は生き延びるためだけにもがきました。それはなんと悲劇的で悲しみに包まれた生活であることでしょう!
こうして何年もの間、神と女神、花婿と花嫁は、夜の間だけ、夢の中でのみ出会い、朝になるとその出会ったことをさえ忘れてしまうのでした。
長い長い時が流れ、ある夜に突然二人の愛が再び深まり、二人がひとつになって愛しあったことを決して忘れないで、胸に刻んでおこうと心に決めました。
その日から、彼らの地上の昼間の生活に対する憧れがどんどん大きくなりました。そして、ついにある日、彼らは目覚め、かつてそうであったようにうっとりするほど、すばらしくて、美しい神と女神として、お互いを再び認めあったのです。
ある日、天と海と地のすべての神々がいる中で、偉大で荘厳な結婚式がウェディングケーキ山で行われました。この山は、この偉大な瞬間を、何年もの間、辛抱強く、希望を持ちながら、待っていたのでした。
宇宙全体にみなぎった喜びは、まさに計り知れないものでした。
